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デザイナーが新規事業でもがき見つけた「課題解決の型」

初めまして!
ココナラにプロダクトデザイナーとしてジョインして3年目になるAsukawaです。
突然ですが、皆さんは仕事をする上での「型」を持っていますか??
私自身、デザイナーキャリアを開始して3〜4年程が経った頃、ふと自分の仕事の進め方を振り返った時に、目の前のタスクにがむしゃらに食らいついて何とか対処する、というその場しのぎの進め方が多く、これが自分の型だ!と思えるものをなかなか見つけられていませんでした。

「型があるから型破り」「型が無ければ、それは単なる形無し」です。

歌舞伎役者:故・中村勘三郎氏

特にこの言葉を知ってからは「型」とは何か、身につけるためにどんなことをすればいいのか、なかなか答えを出せず悶々とする日々。
そんな自分が初めての新規事業PJTへの参画を経て、自分なりの「型」が身にいてきたと思えるようになった出来事があったので、まとめてみました。

次のような方々に届けば嬉しいです:

  • 仕事で行き詰まっていて、今よりバリューを発揮するにはどうしたら良いのか試行錯誤しているジュニア〜ミドルデザイナーの方

  • 行き詰まっている後輩の気持ちや状況を理解したいシニアデザイナーやマネージャーの方


新規事業PJTにジョイン - 試練の幕開け🏋️

入社して9ヶ月が経過した頃、新規事業のプロジェクトにアサインされました。
それまで既存プロダクトをメインで担当していた自分にとっては、
0→1フェーズはやることが膨大で、タスク一つ一つの難易度も高い・・

最初は全くうまくいかず、毎朝のチェックインではいつも背中が嫌な汗でビショビショ;;;という状態で、どう巻き返していくかが目下の課題でした。

突破のきっかけ-あるワークとの出会い📕

色々な試行錯誤を繰り返すも苦戦していた中、上長から「問題解決プロフェッショナル」という書籍を紹介してもらいました。


本書は、大まかに説明すると、課題解決のためのフレームワークと実践のワークを紹介するものです。

第一印象としては、「ゼロベース思考」「仮説思考」「MECE(ミッシー)」「ロジックツリー」など、どれもワードとしては知っていたもので、目新しい情報はなさそうかも・・?
という感じでした。

とはいえ、既に色々試行錯誤していた中だったので、藁にもすがる思いで一度、本書のワークを書いてある通り素直に実践してみよう。そう決めて、ひたすらフレームワークをインプットして実践していきました。

その中で、特に仕事の取り組み方が大きく変わったワークがあったので紹介させてください。

それは、ロジックツリーを使用した、課題分析とアクション検討のワークです。

1. Whyで課題を深堀り分析


課題分析のロジックツリー

まず、デザイン作業に時間がかかっている、というざっくりした課題に対して、ひたすら「Why(なぜ?)」を繰り返して課題の解像度を高めていきました。そうして深掘りしていく中で、よく言われている言葉があったな、と思い出しました。

  • 「ここそんな時間かけなくていいよ〜」by 上長

  • 「一番避けたいのは、検討に時間をかけた結果アウトプットの方向性がちがったみたいなケース」by PdM

優先順位のつけ方がうまくできていないのかも?
これをメインで解決策を考えてみよう、と舵を切ることにしました。

2. So Whatで具体化して、解決策検討

アクション検討のロジックツリー

「So What(だから何をする?)」でアクションを、今この瞬間からスタートできる粒度までブレイクダウンしました。
紙に書き出してみることで、デザインに着手する前のタスク分解や優先度づけの段階の精度を高めることができました。

最終的に、着手前に思考の壁打ちを行うことをアクションとして採用しました。毎日15分のmtgが設定されており相談しやすい環境が整っていたこともあり、すぐ実行に移すことができました。

今思えば拙い部分も多々ありますが、上記ワークで、自分の行動と結果を客観的に分析して、仮説を立てながらアクションのサイクルを高速で回せたことが突破口となりました。

たどり着いた課題解決の「型」🏃‍♀️

自分がこの過程で見つけた「型」とは以下です。

ついに見つけた、課題解決の型!

上記を実践して、重要なタスクに集中できるようになったことで、以下のような変化がありました。

  • 説得力のある説明で意思決定のスピード感UP
    他社調査で、参考にすべき他社の重みづけができるようになることで、「もうちょっと他の他社を見てみて」と言われることが減り、ファクトに基づいた説得力ある説明ができるようになりました。

  • デザイン検討のスピードUP
    要件の整理や優先順位付けが適切にできるようになり、デザイン作業後、「別の案も試してみて」と言われることが減りました。

ここまで読んでいただいた方の中には、当たり前のことでしょ・・と感じる方も多いかもしれません。
自分自身も、頭ではわかっていても実践できていなかった&成果につながっていなかったのには、いくつかの罠の存在がありました。

知っている、やっている「つもり」の罠🪤

1. 知っていることと、活用できることの距離の罠

〜は、著書で登場する知識については、キーワードや考え方として知っている「つもり」でも、実際に活用してみると、使いどころや使い方に関する多くの「わからん・・」がうまれました。
このことから、知識があることと使いこなすことの間には大きな距離があることを実感しました。
自転車が走る原理がわかっていてもすぐに乗れるようにはならないように、実践を繰り返して「使える」ようにする訓練が自分には足りていなかったようです。

2. 思考のプロセスを人に共有できていない罠

いくら自分の中で正しいプロセスを実行している「つもり」でも、意思決定者やステークホルダーと認識が擦りあっていなければ価値を提供できません。
そのため、とにかく早めに「思考の壁打ち」をすることが重要だと気づきました。具体的なデザインが詰まっておらずとも、それまでのプロセス(タスク分解と時間をかけるべき点の洗い出し、競合リサーチや考察など)の壁打ちを行い、FBをもらうことで、よりシニアなデザイン・企画の観点や考え方をインプットする機会を増やすことができました。

最後に

冒頭の「型」はどうやったら身につくのだろう・・という問いに対しては、
自分の能力よりも、量的・質的に高いレベルを要求される仕事に向き合った時に発見した「突破する力」を、再現性のある形にまとめて自分なりの必殺技⚡️に昇華することが一つの方法だったのかもと、この経験から思いました。

理想とかけ離れてもがく日々があったとしても、そんな時こそ一段成長できるきっかけが訪れるかもしれない・・そんな心持ちで日々精進していきたい今日この頃です。

ここまでお読みいただきありがとうございました!
この記事が同じような悩みを抱える方の課題を前に進める一助となれば幸いです。

もし、皆さんの「型」や「身に付いた過程」または「こうしたらもっとええんちゃう?」があれば、ぜひ教えて欲しいです!

以下は、記事にも登場する上長や仲間のnoteです!
ぜひご覧ください🤲

最後に、弊社では今後の事業拡大に向けて全方位でデザイナーを募集しています!興味がある方は、ぜひ気軽にお声掛けください🙌

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