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資産はリスクを取らず安全に運用しながらも、一定の利回りは確保したいものです。主に経済・社会の中長期の変動を分析して、資産形成のヒントを提供していきます。日々の株価の変動や経済ニュースに右往左往しないように、大きな流れをみいだして、落ち着いた投資スタイルを目指します。

最近の記事

161円! 円安は、これからどうなるの?

円ドルは日米金利差に連動しますが、下図に示すように、ここ最近は一方的に円安が進んでいます。(日本の金利はゼロなので、米国金利=日米金利差。代表的な10年国債を採用) この図は昨年末の部分で2つの線が重なるように縦軸を調整してあります。2つの線が離れて行くということは、金利差で説明できない円安が進んでいるということです。特に5月2日の為替介入以降にどんどん離れて行って、6月27日の時点で約12円の乖離が発生しています。 円ドルと日米金利差の相関をプロットしてみると、いくつか

    • バフェット・インジケーターの警告

      まず、バフェット・インジケーターとは、 株式の時価総額が、GDPに対して何%になるかという相場の指標 です。 下の図にあるように、時価総額(Wilshire Total Market)も、GDPも、経済成長に伴って増えていく傾向があります。 そして、GDPはおだやかに増えているのに対し、時価総額の方がギザギザと変化が激しく、近年は急に増えていることがわかります。 下の図は、時価総額をGDPで割り算をしたバッフェト・インジケーター(緑線)です。(青線はのちほど説明します

      • 一時、160円! 今円安だけど、ドルを買って損しない?

        今回は 「今、ドルを買っても良いのかどうか」 を解説します。 この散布図は、縦軸に円ドル、横軸に米国金利をとって、2001年から2024年4月までをプロットしたものです。 青いプロットと緑のプロットが斜めに分布しています。 青いプロットは2001年~2012年と古い時代です。 緑のプロットは2015年~現在までで新しい時代です。 それぞれ、横軸の米国金利が高くなると円安になっていく傾向があります。 古い青のプロットは100円を中心に分布しています。 最近の緑のプロット

        • 資産形成のために 円よりドルを持っておいた方が良い その理由とは

          今回は 「円よりドルを持っておくべき理由」 を解説します。 先ず、この話の概要です。 以下、順に図を使って説明します。 ・政府は毎年、巨額の借金をしています。赤字国債を発行して、社会保障などをまかなっています。 ①その国債は銀行が買って、日銀に転売されています。 ②ずっとこれを続けてきたので  日銀は534兆円も国債を保有しています。 ③国債の代金を銀行に払いますが、そのお金は日銀内に預けられています。 ・日銀のバランスシートには巨額の国債と当座預金が積み上がっており

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