夜、蝋燭を灯して。
化物蝋燭 著・木内 昇
ネタバレあり
①隣の小平次 早桶屋✖️夫婦
長屋に引っ越してきた新婚夫婦の旦那さんが、もうこの世の人ではないと噂が流れてドギマギしましたが、切ない真相でした。
もう一組の熟年夫婦のわだかまりも解決して安心しました。心地の良い読後感です。
②こおろぎ(虫編に車)橋 薬屋✖️七十七日
終盤、所々の違和感が解けて切ないながらも腑に落ちました。母は強しだな。
③お柄杓 豆腐屋✖️転生
これも夫婦の話。来世まで心配してもらえるなんて、幸せ者だな。微笑ましい未来に頬を緩めました。
④幼馴染 油問屋✖️疫(フレネミー)
切ないながらも心温まる結末の話が多い中、これは異色でした。お咲が結婚式の夜に提案したことに無邪気ささえ感じられ、人の闇を目の当たりにした感じです。
⑤化物蝋燭 影絵師✖️跡継ぎ
どんな化け物が出てくるのか、怖々でした。当代随一の影絵見てみたいな。
⑥むらさき 紙問屋✖️後悔
この話が、一番輪郭がぼんやりして掴みどころがなかったです。
⑦夜番 修繕屋✖️付喪神
見えないものが見える乙次とお冴の関係性が良かったです。この2人でシリーズ化して欲しいくらいです。
各話で感じたことをまとめてみました。木内さんの、しっとりした世界観が心地よいです。
以上、ここまで読んで頂きありがとうございました。
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