なぜ統失 第7部「現代デイケア編」⑲スタッフの巧みな誘導。
前回の続き。
今回は、
デイケアで何かを決める時の、
やり方について語りたいと思います。
ジャンケンで決める。
掃除やお花の水やりなどの、
当番を決める時によく行われます。
楽な当番にみんな殺到するので、
ジャンケンで決める事になります。
タイミングを合わす為、
”さいしょはグー”
でじゃんけんをする決まりになっています。
多数決で決める。
ここでは多数決が頻繁に行われます。
主にデイケアで行われる各種会議や、
映画鑑賞、お菓子教室、行事など、
プログラムの内容を決める時に行われます。
この多数決、
簡単な心理学のテクニックで、
かなりの部分スタッフさんに誘導されています。
プログラムの内容を決める時は、
何をやりたいか、
メンバーさんから案を出す事になっています。
しかし、
ぼんやりとして、
やる気のないメンバーさんが多いので、
なかなか案が上がりません。
スタッフさん達が、
言葉巧みに誘導し、
案をメンバーさんから引き出します。
案が複数上がると多数決が行われます。
全員がどれかの案に手を上げるまで、
何度でも多数決のやり直しをします。
一度で全員の手が上がる事はまずありません。
何度も何度も手を上げる事になるので、
超だるいです!
みんなも同じ事を思ってると思います!
もし、スタッフさんの気に食わない物が、
多数決の結果決まってしまうと、
やってもいい物のメリットと、
多数決で決まった物のデメリット、
それぞれの説明がスタッフさんから行われた後、
「みんな、もう一回よく考えてみてぇ〜」
と、シンキングタイムが入り、
また多数決が行われる事になります!
やってもいい物に過半数の人の手が上がると、
その時点で多数決は打ち切りです!
以前、
お菓子教室で、
なにを作るかを決める会議が行われた時、
フルーチェが作りたいと案が上がりました。
ほぼ満場一致で可決されました!
理由は勿論、
簡単にすぐ出来るからです!
メンバーさん達も、
簡単だし楽でいいじゃん、
てな感じで盛り上がっていました。
しかし、
当日のお菓子教室の日になり、
作ると発表された物は、
何故か、
フルーチェのムースケーキ
という、
フルーチェを混ぜたムースケーキでした。
案を上げた女性が、
「えぇ〜、これ違う〜」
とぼやいていたので、
この案を上げた女性と一緒に、
「これ、決めた物と違うんですけど…」
とスタッフに抗議しました。
すると、
若い女性スタッフさんに、
「ただのフルーチェだとすぐ終わるじゃん」
と言い返されました。
すぐ終わるからそれがいいのに!
案を上げた女性は、
「え〜っ!」
と、ぼやいて残念がりました(´・ω・`)
駄目なんなら多数決の前に言えよ…
こういう事が多いから、
スタッフさん達に不信感が積もるんだよ…
続く。
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