なぜ統失 第6部 「長期入院編@3回目」②入院患者さんと再会。
前回の続き。
入院初日は毎度のように、
様々な患者さんが声をかけてきてくれました。
前回の入院時にお世話になった、
握手くん、放浪の画家さん、仙人、オークちゃん、車椅子に拘束された男。
僕がいるのを見つけると、
うれしそうに僕の再入院を歓迎してくれました。
握手くんは相変わらず、
すれ違う度に握手を求めてきました。
仙人さんも相変わらずの様でした。
オークちゃんは僕を見つけると、
にやぁ〜っといやらしい笑みをうかべながら、
ドタドタと小走りで距離を詰めてきました。
またオークちゃんの獲物にならない様に、
怯える日々が始まります。
放浪の画家さんは、
ちょっと調子が悪そうでした。
120キロは優に超えてるであろうと思われた、
立派な体格はやせ細ってしまい、
ブカブカになったズボンが歩く度にずり下がってしまいます。
食欲が無いみたいで、
給食をほとんど残していました。
テンションも低く、
話しかけてくることももうありませんでした。
車椅子に拘束された男はというと、
症状に大幅な改善がみられた様です。
大人しくなったようで、
もう近寄っても唸り声を上げることもありません。
一泊8000円の個室で、
ほぼ寝たきり状態で過ごしている様でした。
食事や入浴の時間に、
看護師さんに両脇を抱えられて連れてこられるのをよく見かけました。
他にも前々から入院している患者さんを数名見かけました。
相変わらず、
ここの閉鎖病棟の患者さんは、
ほぼ40代以下のまだ元気のある若くて体力のある人ばかりです。
半数以上はどこが悪いのかさっぱり分からない
普通の人の様にしか見えません。
続く。
次回は、今回新しく出会った患者さん達の紹介をします。
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