なぜ統失 第6部 「長期入院編@3回目」①個室って保護室の事なの?
前回の続き。
僕は、薬の処方を変更するから、
暫く様子を見たいという名目で、
突然、医療保護入院を告げられそのまま閉鎖病棟へ連行されてしまいました。
今回は、自分で医療保護の同意書にサインをしています。
まず、母親と一緒に閉鎖病棟の面会室に案内され、
入院についての説明を受けました。
薬を、エビリファイという
最近開発された新しい薬に変更すると説明を受けました。
血糖値が高いと使用出来ない薬だそうで、
簡単な血液検査をその場で受けました。
血糖値に問題はありませんでした。
それから、女性の看護師さんが、
「今個室が開いてるんですけど、当面そこに入院して貰うという事で宜しいでしょうか?」
と尋ねてきました。
”個室? 一泊8000円の一人部屋の事だな。お金は親が払うんだしいいじゃないか”
と思い、
「はい」
と即答しました。
すると、母親も8000円の部屋の事だと思ったのか、
「個室ってどんな部屋なんですか?」
と質問をしました。
すると看護師さんが、
「外から鍵のかかるお部屋なんですけど、一人部屋なので落ち着いて過ごすことが出来ます」
エッ?! 鍵のかかる部屋?
( ゚д゚)ハッ!
なんだって!! それ、個室じゃなくて保護室(牢屋)の事じゃないか!
保護室だけは絶対嫌だ!
僕は、
「個室はいいです!。大部屋にして下さい!」
とすぐに答え直しました。
危うく騙される所でした。
この女性の看護師さん、
そこそこ可愛いのに、
平気で人を騙す様な事を笑顔で言って来たので、
看護師さん達の事もちょっと信用出来なくなってしまいました。
(ただし精神科に限る)
入院についての説明が終わると、
僕はすぐに大部屋に案内され、
約半年ぶりの入院生活を送る羽目になってしまいました。
入院中大人しく過ごしていた事もあり、
今のとこ保護室に入った経験は一度もありません。
現在、僕が過ごしているデイケアのメンバーさんから、
保護室で味わった恐怖と絶望感あふれる話を色々と聞いています。
その話はいつかここで語るつもりです。
おたのしみに。
続く。
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