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なぜその本を読もうと思ったか。
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あとで読む・第46回・木寺一孝『正義の行方』(講談社、2024年)

折にふれてよく見ている「ヒルカラナンデス」というYouTube番組で、『正義の行方』(木寺一孝…

三上喜孝
6日前
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あとで読む・第45回・山本周五郎『季節のない街』(新潮文庫、1970年、初出は1962年)

テレビ東京で金曜日の夜に宮藤官九郎(クドカン)脚本の『季節のない街』という連続ドラマをや…

三上喜孝
10日前
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あとで読む・第44回・古賀及子『おくれ毛で風を切れ』(素粒社、2024年)ほか

三鷹の独立系書店UNITEでおこなわれた藤岡みなみさん(文筆家・ラジオパーソナリティー・タイ…

三上喜孝
3週間前
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あとで読む・第43回・幸田文『木』(新潮文庫1995年、初出1992年)

いまの私を取りまく状況では、一人で映画館に行って映画を観るという行為は至難の業である。と…

三上喜孝
1か月前
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あとで読む・第42回・内田也哉子『BLANK PAGE 空っぽを満たす旅』文藝春秋、2014年)

内田也哉子さんに関するそれまでの私の知識は、 ・父が内田裕也さん、母が樹木希林さん、夫が…

三上喜孝
2か月前
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あとで読む・第41回・大平しおり『土方美月の館内日誌~失せ物捜しは博物館で~』(メデ…

2020年度から5年間、毎年2月の第1日曜に岩手県内を会場にして、世界遺産の平泉に関する一般向…

三上喜孝
3か月前
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あとで読む・第40回・酒井順子『鉄道無常 内田百閒と宮脇俊三を読む』(角川文庫、2023年、初出2021年)

ほとほと自分がイヤになる。このたびの韓国出張(2024年1月22日~26日)では、荷物を厳選して必要最小限のモノだけを持っていく、と強く心に誓い、それを実行に移した。「旅のお供」にするための本も、ふだんは2~3冊持っていって、結局読まないで帰ってくることが多いので、今回はこの1冊だけっ!と決めたのが桐野夏生さんの『日没』だった。持っていく本を1冊に絞ることで、旅先ではなるべく本を読む時間を作って、その本を読むことに徹しようと考えたのである。 ところが、である。出発する成田空港

あとで読む・第39回・桐野夏生『日没』(岩波現代文庫、2023年、初出2020年)

1月22日(月)~26日(金)までの5日間、韓国に出張する。コロナ禍以降、久々の長丁場の出張である…

三上喜孝
3か月前
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あとで読む・第38回・ミステリー文学資料館編『古書ミステリー倶楽部』(光文社文庫、20…

アンソロジーの形式をとる短編小説集をあまり好まない。他人が選んだ作品に乗っかるのはいかが…

三上喜孝
3か月前
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あとで読む・第37回・土門蘭『死ぬまで生きる日記』(生きのびるブックス、2023年)

『戦争と五人の女』(土門蘭著、文鳥社、2019年)を読んだのは、2021年4月に3日ほど入院してい…

三上喜孝
3か月前
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あとで読む・第36回・本田靖春『誘拐』(ちくま文庫、2005年、初出1977年)

「吉展ちゃん誘拐事件」が起こったのは1963年なので、私が生まれる前のことである。なので事件…

三上喜孝
3か月前

あとで読む・第35回・法頂『無所有』(東方出版、金順姫訳、2001年)

2008年11月から1年3か月ほど韓国に留学した。私が39歳から40歳にかけての時である。留学といっ…

三上喜孝
4か月前

あとで読む・第34回・大江健三郎『万延元年のフットボール』(講談社学芸文庫、1988年…

つい最近、知り合いと大江健三郎の話題が出たとき、そういえば私は大江健三郎さんの小説を、一…

三上喜孝
4か月前
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あとで読む・第33回・畠山理仁『黙殺 報じられない無頼系独立候補たちの戦い』(集英社文庫、2019年、初出2017年)

今年(2023年)中に観に行かなければと思っていた映画『NO 選挙、NO LIFE』(監督:前田亜紀)をようやく観に行くことができた。『ヒルカラナンデス』のダースレイダーさん、プチ鹿島さんが「選挙亭漫遊師匠」と尊敬するあの畠山理仁さんである。今年は選挙に関するドキュメンタリー映画が立て続けに公開された(『センキョナンデス』『シン・ちむどんどん』、監督はいずれもダースレイダー、プチ鹿島、など)が、そのトリをつとめるのが真打ちの「選挙亭漫遊師匠」こと畠山理仁さんということか。 2