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オトジェニック

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音楽をめぐるあれこれ。
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記事一覧

オトジェニック・渡辺貞夫「My Dear Life」(1977年)

私が高校の吹奏楽団に入部してアルトサックスをはじめたようと思ったのは、渡辺貞夫(ナベサダ…

三上喜孝
1か月前
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オトジェニック・そのむかし、フュージョンという音楽がありまして

私にとっての80年代音楽のキーワードは、「フュージョン」である。 ジャズを基調として、ロッ…

三上喜孝
3か月前
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オトジェニック・THE ALFEE『夢幻の果てに』(1995年)

4年くらい前(2020年)だったか、インターネットに掲載されていた武田砂鉄さんの「ワダアキ考」…

三上喜孝
4か月前
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オトジェニック・中島みゆき「ホームにて」

ここで中島みゆきさんのことを書くのはまことにおこがましい。もちろん私は中島みゆきさんの音…

三上喜孝
4か月前
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オトジェニック・宮内優里『ワーキングホリデー』(2011年)

若い友人から、宮内優里さんというミュージシャンの音楽がいいですよと奨められ、初めて聞く名…

三上喜孝
5か月前
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オトジェニック・久石譲「人生のメリーゴーランド」

高校時代の親友・小林からメールが届いた。日ごろは会社勤めをしている小林だが、むかしからジ…

三上喜孝
5か月前
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オトジェニック・高橋幸宏「FLASH BACK 回想」『WHAT,ME WORRY? ボク、大丈夫!!』(1982年)

中学生のとき、「中華三昧」という袋麺が新発売されて、食べてみたら、それまでの袋麺の概念を覆すくらいの衝撃を受けた。 その後も袋麺は進化を続けたらしく、最近、TBSラジオ「東京ポッド許可局」でマキタスポーツさんが「ZUBAAAN!」という袋麺が革命的だ、これで袋麺の概念が変わった、と話していて、実際に食べてみると、なるほどそうだと感じた。 …と、なにも袋麺の話をしたいわけではない。「中華三昧」のCMで流れていた音楽の作曲は、坂本龍一さんだったということを言いたいのである。 こ

オトジェニック・スターダスト・レビュー「木蘭の涙」(1993年)

2年ほど前(2022年)、NHK-BSP「The Covers」の「スターダスト☆レビューLIVE」(5月27日放送)…

三上喜孝
6か月前
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オトジェニック・村下孝蔵「踊り子」(1983年)

小椋桂さんのことを書いていたら、村下孝蔵さんのことを思い出した。背広を着てギターを奏でな…

三上喜孝
6か月前
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オトジェニック・小椋佳「想い出してください」(1980年)

昨年(2023年)の春、比較的大きな企画展示を担当した。初めての体験で、準備はかなり大変だった…

三上喜孝
6か月前
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オトジェニック・坂田明『ひまわり』(2006年)

東日本大震災で津波の被害を受けた岩手県陸前高田市に初めて訪れたのは、2012年5月末のことで…

三上喜孝
7か月前
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オトジェニック・はらかなこ「20240328”Prologue”」

「オトジェニック」は、自分の好きな音楽を語るコーナー名として、「フォトジェニック」をもじ…

三上喜孝
7か月前
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オトジェニック・坂本龍一「A Day In The Park」(1995年)

ここ1,2年、毎日毎日、頭の中を流れる曲があった。 たしかにどこかで聴いたことがある曲なの…

三上喜孝
7か月前
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オトジェニック・高橋幸宏「エイプリル・フール」(ソロアルバム『薔薇色の明日』1983年)

この記事を公開するのは、2024年4月1日である。 アメリカのポピュラー音楽の偉大な作曲家に、バート・バカラックという人がいる。映画「明日に向かって撃て」(1969年公開)の挿入歌に「雨に濡れても」という名曲があるけれど、この曲を作曲したのがバート・バカラックである。これは誰でも知ってる曲だよね。おっと、1969年といえば、私が生まれた年。私より上の世代の人だったら、たぶん誰でも知っているくらい、有名な作曲家だと思う。 そのバート・バカラックが、やはり1969年に作曲した「