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15歩 日常に「仕事と全く別のことを考える」の時間をつくる


電車の広告を見るのが好きだ。
沿線ならではの情報を得られたり
簡単なニュースもチェックできる。

特に見つけると嬉しいのには
日能研が学校の入試問題を出している広告だ。
普段は車を使うことが多いので、月に数回の電車でこの問題を解くのは習慣になっている。

近年、観光地において、観光客が著(いちじる)しく増加することで、地域住民や自然環境に負の影響(えいきょう)がおこる「オーバーツーリズム」が問題となっています。「オーバーツーリズム」が進むと、交通渋滞(じゅうたい)により、通勤・通学などの移動に時間がかかるなど、地域住民の日常生活に支障が出るとされています。

(問1)文章中の下線部について、「地域住民の日常生活に支障が出る」という具体的な例を、交通渋滞により、通勤・通学などの移動に時間がかかること以外で1つ答えなさい。
(問2)「オーバーツーリズム」への対策として、観光税のように観光地域への入場料を有料にして観光客の増加による混雑を抑(おさ)えようという案があります。観光地域への入場を有料にすること以外で観光客の増加による混雑を和(やわ)らげる方法を、考えて答えなさい。

日能研 中吊り広告
2024年 栄東中学校入試問題より



オーバーツーリズムの影響といえば、最近Xなどで話題になっていた
ニセコのスキー場でラーメンが2000円で売られているというのを思い出した。
海外で食べる日本食は高い印象がある。フランスのパリにある一風堂もたしか2000円近い価格だったと思うので、おそらくアメリカなどでもラーメンを食べるときは同様の価格帯が掛かるのだろうなと思う。
それを基準にすると、ニセコのスキー場で海外の旅行者がラーメンに2000円を出すのは、そこまで抵抗感はないのだろう。

しかし多くの日本人は
ラーメンに2000円はどう考えても高いと感じるだろう。
(ちなみに、私はスキー場でのご飯に豪華さや美味しさをそこまで求めていない。ちょっとチープな味、くらいのほうがスキー場に来たなぁと実感する。地元のスキー場には、モスの焼き肉ライスバーガーに似たものがあり、小さいころはそれが特にお気に入りだった。)

これはつまり、ニセコのスキー場は大半の日本人は切り捨てて、外国人観光客の集客にシフトしたということだ。マーケティングはターゲットを絞ってアプローチすることが当たり前だろうけども、今後のニセコがどうなるのか楽しみであり、ちょっと怖くもある。




さて、冒頭のオーバーツーリズムの問題に戻ると
問1に対しての私なりの回答を書くなら
「飲食店などが観光客向けの高めの価格に移行することで、地域の人が地元のお店に行きにくくなる」
とするかなと思った。


問2は、地域住民と観光客が同じ時間帯に移動したりお店を利用するのを避けるようにしたいので、「各店舗で観光客が利用できる時間を限定して、それ以外の時間は近隣に住むことを証明できないと利用不可にする」
なんてところかな…。


日能研の問題は、答えを知っていれば解けるようなものではなくて、自分の持ってる知識を組み合わせながら考えるので、難しいけど面白い。




ちなみに、回答例などはこちらから!


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