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「すべて忘れてしまうから」を読みました

大阪で娘との待ち合わせ時間の前にちょっと本屋に寄りました。

その時ふいに目に留まった本がありました。

「すべて忘れてしまうから」

阿部寛の写真に目が留まったのか、本の題名に目が留まったのか、絵に目が留まったのか?
きっと全部にでしょう。

電車の中や移動の合間などで読みました。
読んでいて、以前引いたおみくじの事を思い出しました。


人の短所を言うなかれ。
己の長所を説くなかれ。

まさにそのように生きている方なのかなと。作者さんが。

私はずっと疑問に思っていました。
あのおみくじの内容に。
世の中にあのおみくじの内容のような生き方をしている人が居るのかなと。
もし居るのならどんな方なのかなと。
その疑問をこの本の中で見つけたような気がしました。
きっと作者さんとは同年代。
書いてある内容がしみじみと心に沁みてくるのです。

特にP50の「偉そうにするなよ。疲れるから」の内容に感動しました。

世間で有名な人、秀でた人、たくさん居ます。
でも、有名人でもない普通の人の中にも素晴らしい精神の人が居る…
知られることなく死んでいく人の方がたくさんかも…

私達は必ず皆んな死ぬ。
死なない人は居ない。

何だろう?
上手く言えないけれど、生き方が下手でもいいんだな。
もがいてもいいんだな。
色んな感情が湧き出たっていいんだな。
こんな私でいいんだな🍀

なんだかそんな気持ちにさせてくれた本✨

癌になって、死にかけて、生き延びて、色んな感情が渦巻いて…
死ぬのに恐怖して、もがいて、そんな事があったのも忘れかけて…
死んだら全て忘れてしまうけど、死んだら全て忘れられてしまうかもしれないけれど、なんだかそれもいいかもしれないなと、死への恐怖の気持ちが少し緩んだ感じにしてもらえた、そんな本✨

ありがとうございます😊


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