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毒の魔法

毒とは、生体活動を阻害することで、生体に対して何らかのダメージを与える化学物質と表現することができます。
毒には神経毒・血液毒・細胞毒の3種類があるそうです。
神経毒は神経伝達機能を阻害することで、心停止や麻痺を引き起こします。フッ酸は毒物になっていますが、そのメカニズムは腐食性によるものであり、細胞破壊するから、細胞毒になるのでしょうか。
血液毒というのは、例えば一酸化炭素のように赤血球の機能を阻害するようなものを指すのだそうです。
では、魔法で毒を生成するというのはどういう形になるでしょうか。神経毒は生体内で生成可能ですが、これを生成するたんぱく質のコードは人体内にはありません。当然ですが・・・
ならば、相手の体内に毒を生成させるためにはどういう手段があるか。そもそも、どんな化学物質でも、その純度を最大限に高めて大量に摂取すれば毒として機能します。今回の候補はセロトニン。脳内ホルモンであるセロトニンの生成過程を活性化させることで体内に大量のセロトニンを放出させると・・・精神の不安定化や自律神経異常による血圧上昇、幻覚等々。呼吸不全もありうるようですので、十分な効果でしょう。

魔法による毒攻撃とは、脳内の特定のホルモンを大量生成させることで、体調不良や最悪の場合に死に至らせることになります。脳に直接働きかける必要があり、幻覚魔法に近いメカニズムというところでしょうか。
細胞毒は直接相手に打ち込むことでダメージを与えます。毒液を氷の矢にして打ち込む感じで。神経毒と血液毒は広範囲を対象とした時に便利ですが、仲間も巻き添えにするところが欠点になりますね。

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