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鳥取聖地巡礼旅〜境港篇〜

前回の続きです。

コナンの聖地、由良駅から名残惜しく出た私は、1時間先にある駅、『米子駅』に無事到着。

ここから境港までまた1時間ほどかけて電車に乗って境港に行きます。


【米子から境港まで】0番乗り場に乗り換え

米子から境港までは『JR境線境港行』の電車に乗り換えします。

乗り換えする前、いくら検索しても何番ホームか記載されず、どこに乗り換えたら良いのか不安になっていました。
しかし、電車には電子掲示板があったことを思い出し、見てみると

『JR境線 境港行き 〇〇時 0』

0ってなに?!と内心焦りつつ電子掲示板の後ろを振り返ると目の前に見えたのは本当に0番と書かれたホーム入口。

0番乗り場の階段発見!?0番ホームなんて初めて見た‥

階段を降りると、“堺線のりば 0番ホーム 0番ホールはこの先”と描いてる目玉親父を発見!!
すぐさま、オレンジ色のディーゼル車両(鬼太郎列車)に乗り込みました。

さっきの階段から降りたら後ろだったから車両まで距離がありました。

乗り込むと、内装が鬼太郎キャラクターだらけ。
また、駅まで案内するアナウンサーが鬼太郎たちのボイスが流れて、鬼太郎ファンにはたまらない仕様でした。
(声優は6期鬼太郎声優陣たち)

座る場所も鬼太郎キャラクターだらけ!
真ん中が砂かけばばあだったのはなにか意味があるのかな?


上にも妖怪たちが・・・!


停車駅には、妖怪を紹介する看板が存在し、停車駅ごとに妖怪紹介とともに駅名が書かれています。(ちなみに米子駅は別名ねずみ男駅)

最終駅の境港は16駅(米子含め)の停車駅があるので合計16種類もの妖怪の紹介と絵が描かれています。

米子から6駅目 河崎口駅 別名「傘化け」駅の絵
最終駅は鬼太郎駅!

境港に着いたとき、列車の窓から見えたのは、漫画【悪魔くん】が悪魔召喚の際に使用される呪文でした。

近くで見ると正方形になっており、
4面方向からみると悪魔くんに出てくるシーンが描かれている。


ようやく境港に到着!鬼太郎だらけの世界にいざ突入!!


前回のコナン駅から約2時間の移動を経て到着!
境港駅から右に進むと、原作者水木しげる先生と鬼太郎、ねずみ男が水木先生の原稿を見つめている銅像がありました。

水木先生の原稿を見ている2人(写真には写っていませんが、奥に目玉親父もいました)
ポストにも鬼太郎が!

そして少し上を見てみるとたくさんの鬼太郎キャラクターがお出迎えしてくれていました。

中はお土産やさんや観光案内所になっています。
荷物を預けるロッカーも水木先生の作品ばかり!

観光案内所から北へ進むと河童の三平に出てくるキャラ「タヌキ・カッパ」のブロンズ像が立っていました。

河童の三平・「タヌキ・カッパ」

そのほかにも悪魔くんに登場する悪魔くん、メフィスト、メフィスト2世の銅像も立っていました。

ちゃんと魔法陣まで貼られてるのが細かい!


死神


先ほど、電車の窓から見えた場所(境港駅前公園)に行ってみると水木しげる先生の石碑、記念碑、遊具などが寄贈していました。

水木先生の名言『なまけ者になりなさい』の石像と基軸が載っている石碑が右隣に建てられています。

また、子どもたちが遊べるような遊具や休けい場所がありました。
特にこの目玉おやじと一緒に茶碗風呂に入れて記念撮影がができるのはすごいなと感じました。

当日は雨が降っていたので座ることはできませんでした。

水木しげるロード中に出会った妖怪たち

水木しげる記念館までの道のりが「水木しげるロード」と呼ばれる道路。
簡単な地図にまとめられていますが、行きも帰りの道路も妖怪だらけ!
同じ銅像があっても顔や仕草が違うので今にも動き出しそうなリアリティのある銅像がたくさん立ち並んでいました。

鬼太郎と水木先生と目玉おやじ!
水木先生の肩に乗っているのがエモい


こんな感じで妖怪名と共に佇んでいます(推しキャラ ぬりかべ)

総勢177体の妖怪ブロンズ像が立ち並び、お出迎えしてくれているかのように立っている銅像、追い出そうとしている銅像などたくさんの表情があったので見ていて飽きません。

ゲゲゲの謎に登場した『狂骨』

妖怪神社に向かう前に、橋があるのですが橋にはねずみ男の銅像、ゲゲゲの女房が放送されたときに建てた記念碑などがありました。
(反対側には大きな鬼太郎像もありました。)


NHK連続朝ドラ『ゲゲゲの女房』記念碑
この横には水木夫妻の像が立っていました。


とあるお土産屋さんにある看板。
鬼太郎たちに英語で話しかけているのに反応しているのかわからないけど、
なんか無償に好きな写真

妖怪神社

水木しげる先生に入魂頂いた不思議なご神体から漂う妖気は、
きっとあなたを癒してくれるはず。
旅の記念に、妖力にあやかる開運祈願に、妖怪神社にお越しください。

http://yo-kai.net/jinja/ 妖怪神社公式サイト

鳥居が一反もめん風になっているこの『妖怪神社』
原作者水木しげる先生が、妖怪神社の高さ約10尺(約3m程)近くに及ぶ黒御影石と、樹齢300年の欅で構成される妖怪神社の御神体。
水木しげる先生により入魂して建立したのがこちらの神社なんだとか。

全国の妖怪が集まることで有名な神社なんだとか。奥に行くと私有地っぽかったですが‥

すぐ横に、手水舎(ちょうずしゃ)の変わりとなる『目玉おやじ清めの水』があり、そこで目玉をぐるぐるして手を洗ってから参拝を行います。

意外と重いので、力の弱い人は回らないかもしれません。

手を洗って参拝すると御身体の目玉石があります。
これは水木先生が御神体入魂の折、「ここに目玉を~」と指差された部分が、「ポロッ」と剥がれ落ちたのが御神体の始まり。
指差した部分が剥がれ落ちる石なんて聞いたことがなかったので、やはり水木先生は不思議な力を持っていたんだろうなと感じることができました。

200円でおみくじが引ける!
『小吉』でした


『妖怪お休み処 すなかけ屋』


続いて妖怪神社から徒歩3分ほどにある『妖怪お休み処 すなかけ屋』

実は中からねずみ男が出てきたので写真を撮りたかったのですが帰る途中だったようで写真が撮れませんでした‥


カフェかなと思っていましたがどうやら人間は立ち入り禁止と書いて南京錠がされていましたのでショップではないっぽい。

実はここで不定期で妖怪(グリーティング)が行われる場所。
日によって出てくる妖怪も違うみたいなのでもっと時間があれば会いたかったなという思いに駆られました。


水木しげる記念館

本日のお目当て『水木しげる記念館』にやってきました。
ここでは、水木しげる先生の生い立ち、論理感、作品集、漫画家になった生涯が展示されています。
館内は撮影OKですが、動画はNGなので写真撮影を気の許す限り撮ることができました。

のんのんばあ(水木しげるの祖母)と幼少期の水木しげる先生
入る前にある赤ん坊鬼太郎と目玉親父

早速館内でチケットを購入!
紙のチケットで、展示している水木しげる先生の言葉を来館記念としてお持ち帰りいただけるチケットになっています。
全35種類でランダムにお言葉が書いてあるので、配布されるまでのお楽しみになっています。


前売り券だと100円値引きしてくれます。


多目的ホールの中にある、水木しげる先生の手形・・
すごく大きい‥

チケットをゲットできたらエレベーターで2Fまで登ります。
館内は最高1時間で回れるぐらいの広さ。

少年時代→戦争体験→漫画家への道のり→水木しげる先生が書いた妖怪のモニュメントや絵→漫画原画やマンガ本の順で展示されていました。

最後には水木しげる先生のありがたい言葉が‥


企画展は、ゲゲゲの謎の映画の元となった墓場鬼太郎の原画集やマンガ掲載媒体によって4つの原画が展示されています。
(こちらは撮影禁止)

ですが、映画のアニメーションは撮影OKとのことで、予告で使われていたアニメ絵、サイン入り脚本、パンフレットなどが展示されていました。

公開まで予告で発表されていた絵たち



鬼太郎が墓場から出てきたシーンを再現したモニュメント

展示を見た最後は、先生が書いたキャラクターたちがさよならのあいさつを見て階段を降りました。

館内を出てみるとなんと、砂かけばばあに遭遇!
思わず一緒に写真を撮りました。
(私がカメラに対して、目の焦点があってないので今回は掲載しないでおきます‥)
この砂かけばばあ、サービス精神豊富で私が館内に居ている時でもずっと手を振ってくれました。
その後、写真撮影に応じてくれた時もハイタッチしてくれて優しい妖怪だなと感じました。

最高気温を叩き出した日にベンチに座ってました。


中庭に入ってみると、鬼太郎の家を発見!

鬼太郎の家 中にはねずみ男と談笑してるかのような感じで作られています。


左隣には妖怪ポストがあり、ハガキや手紙を投函すると、妖怪消印が押されて届けてくれます。
オリジナル絵葉書や切手もあり、家族や友達に、旅の思い出づくりにもぴったりな妖怪ポスト。

5年後の自分に宛てる手紙も書けるのだとか!
未来の自分に書く手紙を考える時間の方が多いかもと思い、今回は断念しました。


水木しげるロード、夜になると雰囲気が一変

夜はまた違った雰囲気が楽しめるそうなので、勇気を出して21時半から夜出歩くことにしました。(夜1人で歩くのは流石に怖かった‥)

夜間(日没~22:00)は照明演出がなされ、妖怪ブロンズ像や街路樹がライトアップされ、道路には妖怪影絵のスポットライトが映し出されます。

2018年に水木しげるロードは大規模なリニューアルが行われ、町並みはそのままに歩道が広くなり歩きやすくなったとともに、夜の演出に力を入れたそうで‥
広くなった歩道には、妖怪たちの影絵が登場していました。定期的に照明が投射されたり消えたり‥さらに銅像の写真と撮っていると誰かが歩いてくる音が聞こえてきたり‥
人が誰もいなかったので、さらに怖さが増して30分後にすぐホテルに帰りました。

夜のねずみ男は変わらなくて安心。
一番怖くないのですぐ写真が撮れました。


夜のぬりかべ
昼とはまた違う雰囲気がある‥

妖怪影絵は昼にはいない妖怪がたくさんいます。
夏限定の影絵もあり、不気味な夏の夜を涼しくなるような演出で楽しませてくれます。

一瞬誰かなと思ったら、ねずみ男だった。
スイカ割り?釣りを楽しんでいるのかわからなかった??


ひまわりにひっついている目玉おやじが一番可愛かった‥


帰りに‥

帰りも鬼太郎列車に乗車。
こなきじじいがモチーフの列車で帰り、そのまま米子へ。

西日本に生息している・伝承が残されている妖怪の地図が乗っています。



帰る階段には鬼太郎の定番顔の飄々とした顔で『鬼太郎列車で水木しげるワールドに来てください』と書かれていました。

今回の旅を終えて

実はアニメ鬼太郎が大好きなのと、民俗学を学んでいたこともあったので今回念願の境港に来れて良かったなと感じています。

朝昼晩どの時間帯にいても楽しめるこの水木しげるワールドってすごいなと感じました。
民俗学にも詳しくなれるので、妖怪好きな方、原作ファンの方にはたまらなかったです。
行った聖地巡礼の中で1番居心地の良さ、治安の良さを感じました。
また、行きたいな‥境港(そしていつか境港に家がほしい‥笑)

駅から30ほど歩いた先にある「石碑」
ここで幼少期、暮らしていた証として建てられている

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