ポケットモンスターSPECIALという漫画

みなさんこんにちわ!突然ですが、皆さんはポケットモンスターの世界観といえば、何を思い浮かべますか?やはり、アニメポケットモンスターでしょうか?子供向けのアニメと言うこともあり、ややマイルドな表現をされていますよねー(決してそれだけとも言い切れませんが)。
しかし、そんなポケモンの世界をややシリアスめに描いた漫画作品があるのはご存知でしょうか?
それが、こちら!!

ポケットモンスターSPECIAL 第一巻

今回は、この『ポケットモンスターSPECIAL』という漫画のざっくりとした内容や個人的な感想について語っていきたいと思います!

ポケットモンスターSPECIALとは?

この漫画は、ゲームソフト『ポケットモンスター』シリーズを題材に描かれた作品です。略称はポケスペ、ポケモンSP(本稿ではポケスペと称します)巻数は、64巻(2023年2月現在)で、今はサンデーうぇぶりやコロコロイチバン!で連載しているそうです。ちなみに、過去にはあの「小学4年生」という雑誌でも連載しており、私はそれで知りました。(というか、あの雑誌今はあるのだろうか…)
話の内容としては、各章の主人公たちが「ポケモン図鑑」を託されて、それぞれの信念のもと繰り広げられる冒険を描いたものとなっています。例えば、第一章の主人公は「戦う者」として、図鑑を完成させながらポケモンバトルを極めていきます。(余談ですが、このポケモン図鑑は、選ばれしトレーナーのみが所持できるものです)。他にも、色々な価値観を持った主人公たちが各章ごとのストーリーを展開させていくので、そこに注目すると面白いです。
作風としては、一言で言えばアニポケが生ぬるく感じるくらいシリアスです。(アレは子供向けということもありますが…)。例をあげると、ポケモンがトレーナーに攻撃したり、それをトレーナーがやらせるなんてことは当たり前のように描写されており(特に第一、二章はそれが酷かった)、ポケモンが洒落にならないレベルの傷を負うこともあります。実際の映像がこちら…

アーボックの首が切断されてますね…

このように、いともたやすく行われるえげつない行為の描写が多い漫画ですが、総合プロデューサーの田尻智さん曰く、伝えたかった世界観にいちばん近いとのことですので、真にポケモンを知りたいという方には、オススメの漫画ですね。

読んでみた感想

感覚としては、ポケモン図鑑の説明文をそのまま図式化されたようなものでした。ポケスペのシリアスさの要因の一つが、ポケモンという生物の恐ろしさを生生しく描いてるところにあります(大事なことなので2度言いました)。その恐ろしさの片鱗が、ポケモン図鑑で記述されてることはよくあります。特にゴースト系は、自分の周りにこんなのいて欲しくない!ってのが多いですね…。ポケスペでは、ストーリー中で野生またはトレーナーのポケモンと闘う際に、よく図鑑説明が描写されることがあります。当時小学二年生の私は、文面だけ見ても何が恐ろしいかよくわからないですが、絵として描写されるとその意味が痛いほどよくわかっちゃいますね。しかし、その描写によって、ポケモンごとのモチーフ(元になった生物)が何なのかを考えるようになりました。あのポケモンの仕草は何かに似てるなーとか、このお話が元になったポケモンがいるなーと考えれば考えるほど、作り込まれた作品であることを認識するようになり、その世界観により深く引きずり込まれるようにもなりました。つまり、ポケスペという漫画が僕のポケモン好きを引き立てたと言っても過言ではないかと。
総括すると、ポケスペは自分の中の「ポケモン」に対するイメージを180°転換させた作品であると同時に、ポケモンにより深く興味を持つきっかけになった作品だと思います。総合プロデューサーの田尻智さんの叡智には、敬意を表しますね!!

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