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2023年8月31日、奇跡ではなくても、稀有なめぐり合わせでした。


#映画感想文 #スラムダンク #thefirstslamdunk #めぐり合わせ

 たまたま1日前に金曜日が休みと決まり、たまたまボーッと「X」を見ていたら、井上雄彦先生のツイートで「本日、千秋楽」とあったので、"THE FIRST SLAM DUNK" を観に行こう、となりました。

 札幌では確か2館で上映されていたのですが、1館は満員。「マジか!」と、もう一方の映画館のサイトを見ると、残席はちょっとだけでしたが、無事に予約を取れました。最前列です!

 コロナの始めの頃はフィリピンのマニラに住んでいて、その後、香港に移ったのですが、コロナが落ち着き、日本へ戻ってきても、コンサートや映画など、人が大勢集まるところへは行っていませんでした。コロナ後、人がたくさん集まる催し物への初の参加が、映画館でのスラムダンク鑑賞になったのです。

 最初は、何か戸惑いを覚えました。多分、バスケシーンなど人物の動きが実写っぽかったのに、絵のタッチは淡くアニメーションだったので、実写とアニメを別物と認識する私の「二元脳」が、少し混乱していたからだと思います。
 でも、徐々にストーリーに引き込まれていきました。映像も素晴らしかったです。中でも、クライマックスの漫画的な効果を伴ったバスケのシーンは、実写と漫画、アニメの長所が組み合わさって相乗効果を生み、すごく良かったです。もちろん、桜木花道を中心とした、クスッと笑えるところも。
 エンディング主題歌の後に、本当のラストシーンがありましたが、これからの家族の「未来への歩み」を感じさせ、心地よい余韻が残りました。

 本編終映後、声優陣と監督の舞台挨拶、その際のインタビューも上映されました。
 というか、事前情報がほとんどない状態で劇場に行ったので、エンドロールで初めて井上先生が原作・脚本・監督だと知ったのでした。原作だけだと思っていた...。

 監督が、観る人には驚きを与えたい、といった内容をおっしゃっていました。私は、バスケシーンを中心とした映像に「オオッ」と、登場人物の過去と現在が行き来する映画的手法に「アアッ」となり、音のないシーンでは、他の観客と一体となって固唾を呑みました。まんまと、監督の思惑どおりになりました。幸せなことでしたが...。

 この出来事を奇跡と呼ぶのは、奇跡を安売りしているようで嫌なのですが、偶然に偶然が重なり、素晴らしい体験ができたと思います。本当に、稀有で幸福なめぐり合わせでした。

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