ちょっとの勇気はコスパが良い

 私は普段、信じられないぐらい何かを考えながら生きている。
 例えば普段書いている小説のネタだったり、好きな漫画やカップリングの考察、明日やること、長期的な目標などを四六時中ぐるぐる思考し続け、仕事中だろうが運動中だろうがリラックスタイムだろうが映画を見ている時間だろうがゲーム中だろうが人と話しながらだろうがおかまいなし。
 無思考な時間は寝るときぐらいだ。

 だからTwitter(X)では思いついたことをポンポンツイート(ポスト)し続けているものの、それは文章の質を一切問わないで肩の力を抜いて行う思考のアウトプット手段に過ぎないし、ある意味アウトプットをしている実感すらない。自分の中のコンプライアンス的にセーフな心の声をインターネットの海に放り投げているだけなのだ。

 なら、あえてその思考のアウトプットを真面目な文章として書きたいと思いnoteを始めた。

 主な活動方針としては個人的な話・ゲーム記録・アニメや映画等のレビューなど完全フリージャンルの日記となる。

 更新タイミング等は基本ルール付せず、一応週に1回を目標にしたいが毎日投下することもあれば1ヶ月何もないかもしれない。何なら急に飽きるかもしれない。そんな趣味の範囲。
 

本題


 最近メンタル面の不調も激しく、安定してアニメを見れる気力がない時間が増えてきている。
 これはそんな問題が少し改善した話。

 今年に入るまでジップロックにスマホを入れて動画などを流しながら風呂に入ることにかなりの躊躇をしていた。
 なにかの拍子に水没して壊れたら怖いだとかそんなことを考えていたのをよく覚えている。
 ただある理由で実行することになった。

 何故なら、めちゃくちゃ長湯が苦手な人間だったから。

 ずっと思考している人間なので、つまるところ何もしないでじっとしているのはすぐに飽きが来る。
 そのせいで26年もの間、家での入浴時間が大体3分もないぐらいというカラスにも程がある生活環境だった。

 これを、とにかく耐える、あらゆる理屈を通り越して耐える。
 そんな方針で何とか10分浸かっていられるようになれはしたものの、やはり暇。
 常時思考人間は暇を何よりも嫌うので、この無の時間をどうにか埋めたくなったのだ。

 だから思い切ってスマホを風呂に持ち込んでみた。

 そしたら、風呂の時間がめちゃくちゃ楽しくなった。
 常に動画を流せるので、最近見る気力がないタイミングが多くなりつつあるアニメの消化も毎日最低1話は見れる環境を手に入れた。

 そう、このちょっとした思い切りによって、どうにも風呂場にいるときは自分の部屋にいるときよりも心がリラックスしており、自室で何も出来ずダラダラしてしまうときとは打って変わってアニメの再生ボタンを押すことに躊躇がなくなることが判明したのだ。

 つまり、風呂の時間がそのままアニメタイムに変わった!

 「今日はどんなアニメを見ようかなぁ~」なんて考えながら風呂に入ってDアニメストアを開く。そんな習慣ができた。
 「風呂=暇」という認識が大きく切り替わり、必然的にシャワー&洗体8分+入浴15分のルーティーンが生まれ、それで大体アニメを1話視聴し終える。あまりにも楽しい時間を過ごせている。
 
 躊躇していたスマホの破損も、何度かジップロック越しに水没したことが何度かあるが特に問題も起きたこともない。
 ここまで習慣の切り替えで良いことしか起きていないケースは実際他にはないので、本当に強く成果を感じている。
 
 また、調子が悪くてもオモコロチャンネルやゲーム実況など深いことを考えないで垂れ流せる映像をセットにすればとりあえず10分は浸かって自律神経を整えるリラックスをできる。
 自分にとってプラスしかないじゃないか。

 ついにはデカイジップロックと共にiPadも持ち込んで入浴しながらアニメを見ながらFGOの周回するようにもなった。(スマホのスペック的に単独でマルチプレイは厳しい)
 私はFGOの周回要素をやっていた素直に楽しいと認識している人間なのだが、これもアニメの視聴同様に心の底からやりたいのに出来ていなかったので、更にハッピーだ。

 
 この話には教訓がある(ハンドラー・ウォルター)。
 やってみる分には準備も大していらないことはとりあえず勇気を出して見るととんでもない見返りが来るかもしれないと。

 今回はスマホの破損がそもそも余程の不注意がなければ起きないことであったと考えると、リスク自体がほぼ少なかった。

 そういう意味では、日常にはコストパフォーマンスが良い、踏み出して見ると見返りの大きい、でもやっていないちょっとの勇気がまだまだ隠れているのかもしれない。
 
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?