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ウイルスを捕食する❕❔「ハルテリア」

ウイルスをモリモリ食べて繁殖する生き物が発見された

ウイルスを捕食する微生物が特定されるきっかけとなったのはネブラスカ大学の生物学者であるジョン・デロング氏が「水中には膨大な量のウイルスがあるのだからそれが食べられてもおかしくないのではないか」と考えたことから研究を始めたそうです。

微生物学者の中でウイルスは食物連鎖の最上位を占める頂点捕食者として扱っていましたが、この研究でウイルスを捕食する存在が明らかとなりました。私自身もウイルスや菌によって地球上の生物は最終的に全て淘汰されると考えていました。

研究チームは、ハルテリア1匹が1日に最大で1万~100万個のウイルスを食べていると推測しており、小さな池の中では1日に100兆~1京個のウイルスが消費されていると見積もっています。デロング氏によると、ウイルスは炭素や核酸、窒素、リンなど生命にとって不可欠な物質で構成されているため、栄養源として申し分ないとのこと。「ウイルスは重要な栄養素で構成されているので、微生物なら誰でもそれを食べたくなるはずです。ですから、これはおかしな発見ではなく、誰もこれに気がつかなかっただけなのです。今度は、これが自然界における真実なのか、調べに行かなければなりません」と述べて、自然界でもウイルス食が行われているのかどうかや、他にどんな生き物がウイルスを食べているのかを調査する考えを示しました。

この記事から、医療業界もその他の業界も「当たり前だと思われている風習や事象」などに対しても違和感や「なぜだろう?」と疑問に感じたことなどは簡単に流すのではなく、しっかりと目を向けて考え、明らかにすることが必要だと再確認しました。
https://gigazine.net/news/20230105-eating-viruses-microorganism-virovory/


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