見出し画像

相剣無理すぎミュートリア【遊戯王マスターデュエル】

ランクマッチで日々研鑽を続ける決闘者のみなさま、こんにちわ。ジャンべろんと申すものです。新パック発売から2週間ぐらいたちましたがミュートリアスの皆さんいかがお過ごしでしょうか。僕は満身創痍です。

5月9日に発売された「リファインド・ブレード」は前回のパックに比べて環境への影響はかなり強かったように思います。同日のマスターデュエル初の制限改定もあり、自分のメインデッキの立ち位置が変わったという方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では遊戯王マスターデュエルにおける5月期の環境の考察をやりつつ、僕がメインで使ってるミュートリアデッキの立ち位置とかを確認したいと思っています。

構築あんまり変化ないので、枚数とか変わってない部分は前回の記事を参照してくださいませ。


新パックについて

「リファインド・ブレード」の追加によって変わった部分は大きく分けて二つだと思っています。

まず1つ目がデスフェニ出張セットの繁栄です。
マジでどこからでも発生する悪夢のような不死鳥ですね。対象を取らないフリチェ除去を無限に構えてくるのは永続カード軸のデッキだと致命的です。

2つ目は環境デッキ「相剣」の成立です。
相剣はトークンを利用した少ない枚数でのシンクロ召喚を軸としたテーマで、安定して2~3妨害を構えられる点、誘発などを入れられるメタスぺースが広い点が特徴です。
これによって先攻後攻問わない柔軟な立ち回りを行います。

デスフェニ出張セット

こちらは採用したデッキのパワーを一段階上げる役割を果たしています。
展開の最後に《フュージョン・デスティニー》を投げつけることでリソースの確保と妨害を同時にこなすことが出来るためとても強力なギミックです。

先攻を取られた場合、《フューデス》を素引きされていると妨害が1枚足されることになるためこれまで以上に捲りが大変になります。これに《うらら》を吐かされるとメインの動きが通される可能性もありますが、かといって無視するには厳しすぎる圧力でもあります。おかしいんか?

対策としてまず《フューデス》を通さないことになりますが、先攻でこれを対策するには《うらら》を引くしかないですね。

相剣

《うらら》に強いシンクロテーマでありますが、他にも墓地への依存度が低かったり展開の途中に妨害を構えられたりという特徴があります。

そのため妨害を踏み越えて展開することが得意であり、後攻は《白エク》による追加展開もあるため半端な妨害では簡単に突破されてしまいます。

対策としては《無限泡影》が一番手っ取り早く汎用性も高いです。モンスターあんまり使わないデッキには通りが悪い誘発ですが、前環境でその筆頭だった《エルドリッチ》が規制により数を減らしているので今かなりアツイのではないでしょうか。
相剣だけを見るなら《トークンコレクター》が最も強力ではありますが、他のデッキに対しては使い道がないため手札にかさばっても処理できるデッキ限定になりますね。

画像1

これ使う環境はヤバい感じする

制限改定

新パックの実装と同日にMD初の制限改定も実施されました。結構いろいろなテーマが規制されましたが特に影響が大きかったのは1枚制限を喰らった「ドライトロン」「エルドリッチ」でしょう。

ドライトロンは安定したサーチ手段と後攻の捲り手段、エルドリッチはメインの除去を失いどちらも対応力が大きく減った印象です。ドライトロンに関しては特に《弁天》への《うらら》が重くなったのが痛いですね。エルドは《デスフェニ》による伏せ除去が大変そうです。

これらを受けて逆に数を増やしたのは「鉄獣戦線」「電脳堺」あたりでしょうか。現環境はこの2つに「相剣」を足した3デッキを、「召喚シャドール」などの中堅が囲っているイメージですね。(体感だと「サンダードラゴン」の数がヤバい)

ミュートリアの話

本題ですね。今の環境のミュートリアの話です。

フリーマッチがないMDでは基本的に遊び相手は環境を握っているのが当たり前となるため、デッキレベルでそれらを意識する必要があります。企業wikiにサンプルデッキが乗ってないようなマイナーテーマも例外ではありません。

このデッキの強みは

1. 強力な全体除外カードの押し付け
2. ビーストによる魔法中心デッキへのメタ性能
3. エクストラデッキの枠
4.マイナーテーマ特有のわからん殺し

といったところでしょうか。
特に永続カードの押し付けは非常に強力で、《マクロコスモス》の影響を全く受けずに展開することが出来るのは立派な個性です。

画像2

最恐!最強!

シングル戦のMDでは永続罠1枚で勝つ対面も多く、《羽箒》といったこれらへの解決札を魔法無効を持つ《ミュートリアル・ビースト》によって対処できるのはミュートリアならではの強みでした。

また、《サンダードラゴン》を組み合わせたり《ネメシス・コリドー》を投入することで《超雷龍》を召喚することができ、こちらも強力なメタ能力を備えています。

画像3

サンダードラゴン対面が一番輝く

しかし、現在の環境ではここで採用するカードをある程度吟味する必要があると感じています。

相剣の台頭

新デッキの相剣はミュートリアにとって非常に相性の悪い相手です。

ミュートリアのメイン妨害手段は《ミュートリアル・ビースト》による魔法の無効除外と《産声》による対象を取る破壊であり、ここに《マクロ》や《超雷龍》を足して最終盤面とすることが多いです。

ところが相剣は手札さえそろっていれば魔法やサーチを絡めずに展開することができ、墓地にも依存しないため《マクロ》もささらないです。最初に展開される《赤霄》もミュートリアの苦手とする効果を無効にするタイプの妨害であり、とことん相性が悪いです。

デスフェニセット

フリーチェーンで除去を行うデスフェニは永続罠を使うデッキでは天敵と言っていい存在です。ミュートリアも基本的にはそれらをつかって戦うテーマであるためどこからでも奴が出てくるのは厳しいです。

環境デッキの変化

ミュートリアは除外活用テーマの中ではそこまでパワーの高い方ではありません。《電脳堺》や《サンダードラゴン》といった強力な除外活用テーマには強みである《マクロコスモス》もあまり刺さらないため不利な戦いを余儀なくされます。

制限改定によってあまり影響を受けなかった上記のデッキが増えている点、それらを対策するためなのか《アーティファクト・ロンギヌス》を見ることが多くなった点など、環境レベルでミュートリアには逆風が吹いていると僕は感じています。

フュージョンフェス

フュージョンフェスでのミュートリアはぶっちゃけ最強だったと思います。

基本的にこのルールでは魔法を使って切り札を出すタイプのデッキが多く、ミュートリアは《ビースト》によりそれらをピンポイントで対処できます。アトラクターの通りもよく、制限された《マクロ》《裂け目》の枠に汎用を採用しておけばランクマとほとんど遜色のない動きが可能でした。

問題は今回のフェスで「ミュートリア結構やれんな?」と気付いたプレイヤーがそれなりに出た可能性があるという点です。

ミュートリアというデッキはサーチ能力を持つ下級が上級を呼び出して妨害を構えるテーマなのですが、これはどちらの能力にも《うらら》を投げることが出来ます。

初見のテーマが相手の時、遊戯王プレイヤーは基本的にサーチに対して《うらら》を使いますが、ミュートリアの場合リクルートに投げられる場合の方が厳しいです。

フェス中盤からはこれを理解しているプレイヤーが体感で少し増えており、当然この知見はランクマにも活かされる可能性が高いため今までよりも覚悟が必要かもしれません。

どうやって抵抗するのか?

文句言っても奴らは消えんので対策を考えます。

1. 《アームズ》を活用する

ミュートリア随一の怪力を誇る《ミュートリアル・アームズ》を最初に展開するべきかもしれません。

画像4

地味に泡影されないのが偉い

基本的に僕は初手で緊急テレポートを引いた場合

1. 《緊急テレポート》で《M-O5》をリクルート
2. 《M-O5》で《ST-46》をサーチ
3. 《ST-46》で《産声》をサーチ
4. 《M-O5》でフィールドの《ST-46》をコストに《ビースト》展開

と動くことが多かったです。この展開は手札1枚から除外ゾーンに下級を用意しつつ2妨害を用意できるので気に入っていたのですが、最近は4のタイミングで手札を使って《ビースト》と《アームズ》の2体を展開するようにしています。
リソースがそう多くないミュートリアで無理な展開をするのは厳しい部分もありますが、現状は《アームズ》を展開するメリットの方が大きいと判断しました。

《アームズ》の強みはいくつかありますが、まず一つ目は《デスフェニ》に抵抗できるという点です。
《デスフェニ》には若干のデバフ能力がついているため事実上の打点は2900ありますが、《アームズ》の打点はそれ込みでも上を行く3000であるため戦闘では負けることはありません。相手のデスフェニの能力に対しても能力を使えば除外で対抗することができる(無効にはできない)ため他に手数があればなんとかできる可能性もあります。アド損はする。

次に《アームズ》の能力は相剣に対しても対処ができるという点です。
下級相剣能力発動に対して《アームズ》を使うことでシンクロ召喚の妨害ができます。また、《アームズ》は罠の対象にならないという隠された能力を持っているため《相剣暗転》による除去対象にもならないです。

環境的に罠である《無限泡影》の価値が上がっていることもあり、二重の意味で《アームズ》は来ている気がします。

2. ミュートリア連鎖応動の採用

前回紹介したデッキには採用されていなかった《ミュートリア連鎖応動》を採用しました。

画像5

お前も起動能力にならないか?フリチェになろう、連鎖応動。

発動時に墓地のミュートリアを除外することで相手の効果を無効にできる永続罠です。②の能力はほぼおまけ。

基本的には《無限泡影》と同じく相手の起点を潰すように運用します。誘発として使えたり《スキドレ》などのロックを解除できたりする《泡影》の方が強いですが、こちらは相手の《抹殺の指名者》に99%無効にされない点や永続罠なので使い終わった後にも餌としての意義がある点で偉いと思ってます。

僕が使ってるのは《マクロ》《裂け目》ガン積みの次元型なので墓地のミュートリアモンスターがたまらず使い勝手悪そうだと思っていたのですが、先攻で手札が揃っている場合などに《ST-46》から追加で妨害構えられるのは強いと感じているため1枚は採用しておいた方がいいかもしれません。

3. 採用するロックカードについて

もともと僕が採用していたのは《超雷龍》を展開できる《ネメシス・コリドー》と全体除外の《裂け目》《マクロ》をそれぞれ3枚ずつ、計9枚でした。

しかし《コリドー》に関しては重ねて引くと腐りやすい点などから微妙に使いにくさを感じており、《裂け目》《マクロ》に関しては上述の通り環境の変化から強く使うのが難しくなっているように感じます。

そのためこれらと入れ替わりでより環境に合致しているカードを探しました。

サモンリミッター

画像6

レガシー産は生成したくない

仮想的は「電脳堺」「相剣」です。
召喚回数を2回までに制限する能力により、シンクロ・エクシーズなどに対して強い拘束力を発揮します。

ミュートリアの基本展開は下級の召喚と上級のリクルートで終了するため維持しても影響を受けにくいほか、フィニッシュを狙う場合はこれ自体を素材に《アームズ》を展開してしまえばいいので比較的相性はいいです。

「鉄獣」に対しては《双竜》などをかませられると普通に除去されて素通りされるので微妙。《泡影》などがあれば安泰。

センサー万別

画像7

群雄割拠SRでこれがURなの何?

仮想的は「相剣」「サンダードラゴン」です。
通称逆《群雄割拠》。

ミュートリアはテーマ内の種族が分かれているためほとんど一方的なロックになります。下級がフィールドにいるままだと《シンセシス》が出せなくなるのでそこは注意。

全然把握してないんだけど《超雷龍》って裏守備の雷族もリリースできたっけ…

メンタルドレイン

画像8

人生で一度も見たことない

仮想的は「鉄獣」「サンダードラゴン」「電脳堺」「相剣」
たまに手札誘発対策で紹介されてるけど多分その運用は無理じゃないかな…

ドローフェイズに発動することで「鉄獣」の初動である《フラクトール》、「電脳堺」のモンスター全部、「サンダードラゴン」の全部を止めることが可能。
「相剣」に関しては8シンクロまでは通す代わりに《龍淵》は止められるので一番しんどい《バロネス》は対処できます。

嘘、「サンダードラゴン」はフリチェのカード使ってから通常召喚で《雷神龍》までは成立する。

理論上は最強なので環境相手には強い(はず)だけど、それ以外に対しては絶望的になんもできない上に重ね引きしても腐り散らかすので採用に滅茶苦茶勇気がいるタイプだと思います。《トークン・コレクター》と同じタイプですね。あちらと違って後攻じゃ仕事できないのも困りもの。

4. 採用する汎用

実のところミュートリアは下級に《無限泡影》や《ヴェーラー》を打たれると本当になにもできなくなるのでこれらへの対策は用意しておきたいです。前回は誘発へのメタとして《墓穴の指名者》を採用していましたが、この枠に現在は《抹殺の指名者》を採用しています。

画像9

メタファイズで初動になるの好き

使ってみてわかったのはミュートリアだと《墓穴》よりこっちの方が優先度高そうということでした。

僕のデッキは《裂け目》を3枚採用しているため初手から相手のカードを除外していくことが多いのですが、《裂け目》適用化で《うらら》を使われると墓地に落ちないため《墓穴》で指名できないんですよね。
この場合も《抹殺》ならば問題なく無効にすることができ、またこちらはミュートリアには重い《無限泡影》も無効にできます。

更に《シンセシス・ミュートリアス》が破壊されそうなときに欲しいカードを除外することで実質万能サーチとして使うことが出来ます。腐っても伏せておくとこうして活躍するかもしれません。

今のところはこちらが気に入っていますが、今後《デスフェニ》への憎しみが臨界点を突破した場合は《墓穴》に戻るかもしれません。

《無限泡影》は前述の通り不利対面の「相剣」に対するメタになるため採用。とりあえず枠の関係で2枚にしているものの、明らかに《抹殺》用以上の役割があるため《G》を抜いて3枚にしてもいいかも。

《G》はこの世の全てに無効にされますが入れとかないと《抹殺》できないので1枚は必須でしょう。現状は1~2枚ですがこの先も多分《マクロ》を中心に構築していくと思うのでこれ以上増やすことはないと思います。

《うらら》減らすのは世界が終わる時だと思う。

その他のアプローチとしては《さくら》を使うという手もあります。シングル戦のMDで《さくら》を採用するのはヤバいですが、エクストラデッキの枠に余裕があるデッキなので《シュライグ》や《赤霄》あたりと一緒に採用しておくと使いどころが来るかもしれない。本当か?

とはいえ現状だと《デスフェニ》への対処は正直厳しい部分もあり、《うらら》以外のなにかしらのいい回答が欲しいというのは本音です。

《トークン・コレクター》は《勇者》が来てから考えようかなと思ってます。

デッキ

そうして出来上がったのがこちらになります。

画像10

《メンタルドレイン》を入れる枠なんてなかったんや

《変異体》が実装されれば多少デッキ増やせるかもしれないですが、現状だと40枚以上にするのにはかなり抵抗がありますね。《裂け目》を《アトラクター》に変えれば《鉄獣》あたりには強く出れると思うので1~2枚ほど入れ替えるべきかもしれん。

終わりに

実質お気持ち記事ですがここまで読んでくれてありがとうございます。

今後もしばらくはミュートリアを擦りながらMDを楽しんでいくつもりです。ミュートリアでランクマ勝ててる人はマジで立ち回り教えて欲しいです。

Twitter
@v0jCMRo4MIhR3gA

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?