無職日記その3
退職して2週間ほど。今感じていることを書いていく。
1:「ちょっとしたこと」が楽にできるようになった
歯磨き、風呂、掃除、棚の整理などが、仕事の忙しいときは簡単にできなかった。
それが今は軽く動けるようになった。頭の中で「あ、これやろう」と思ったら行動にすぐ直結できる感じだ。いちいち悩まないというか、それをすることのコストやリスクが頭にちらつくことがない。そうしたいと思ったからそうする、それだけ。
心に悩みを持つ人は部屋が散らかるという話を聞いたことがある。それが進行すると、うつ状態になってしまうというのだ。自分も軽くではあるがそれと似たような状況だったのだろう。部屋が汚くても気にしない、というより気にする余裕がなかった。それ以外のとても重く大きいものが頭の中を占拠していて、5分もあればできることすら億劫に感じていたのだ。
今は前職の書類とかパソコン上のメールなどもきれいさっぱり捨てて、とても清々しい気持ちになっている。
部屋もきれいに、心もきれいに。いい循環が生まれている。
2:メールの文面にしっかり目を通せるようになった
項目1と似たような話になるが、仕事以外のDMなどもちゃんと読めるようになった。
具体的にいうと企業からの宣伝メールだったりお知らせだったりだ。忙しいときはタイトルだけ見て必要なさそうならゴミ箱送りにしていた。しかし捨てたらいいか迷うものもある。そうしたものは保留扱いでメールボックスにため込んでしまい、結果的にお得なキャンペーンの宣伝を期限より1か月遅れで読んだりしていた。
それが今は普通に読めるし、お得情報もしっかりキャッチできる。本当に、なんでこんな簡単なことが昔はできなかったのか疑問なくらいだ。それほど心がすさんでいたのか。
3:時間の進みがゆっくりになった
仕事をしていたときの時間の感覚でいったら、今はもう5月だ。ちょうどゴールデンウィークが終わったぐらいだろうか。
しかし現実はまだ4月14日。ビックリするほど時の進みが遅い。
当たり前の日常をただ繰り返すだけだと時間が早く感じるというのは本当らしい。それが好きでやっている日常なら歓迎もしたいが、仕事ばかりの日常は自分にはストレスだった。
いや本当、何度でも言うが、地球の自転が遅くなったんじゃないのかと思うぐらい時の進みが遅い。私は過去に『世の中が速すぎる』というタイトルでnoteに文章を書いたが、そのときに述べた「みんな一斉に歩く速度を0.7倍ぐらいにしたほうがいいんじゃないかとさえ思ってしまう」という考えが奇しくも実現できてしまった。
そうか、世の中はこんなスピードで生きていてもいいんだ。まるで馬鹿みたいな言い方だが、これが実感できただけでも辞めてよかったと思う。
4:まとめ
時間に余裕ができ、日々の行動に対してしっかりと臨めるようになった。
この時間軸で生きていけるならだいぶ気楽だ。もちろん仕事もしなければいけないので簡単ではないだろうが……。
しかしまあ、ただ仕事に打ち込むことの是非は個々人がしっかり考え、振り返り、自省すべきだと思う。そうすることのメリットよりもデメリットが勝るのならば、今すぐに人生を変えるべきだ。
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