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人事とは「広報」である

こんばんは。
地方の中小企業で人事を担当している宮里(ミヤザト)と申します。
3回目とはいえ続いてくると嬉しいものです。3日坊主にならないように頑張ります。

他の方のnoteの記事を見ていると、
「こんな人に読んでもらいたい」
という前置きがあって、ちゃんと読者のことを意識していて凄いなと。
ただ書きたいことだけを書いているなら日記でも出来るので”情報発信(共有)”も意識していけたらと改めて思わされました。
ただ、今回は「こんな人に読んでもらいたい」は割愛します。笑

さて今回は人事業務の「広報」的な役割についてです。
というか、人事は広報をすべき、という感じです。

やはりタイトルが言いたいことのすべてなのですが、人事のシゴトをしていると、人事担当者は広報担当者でなくてはいけないとよく思います。
では、人事とは広報である、いってみます。

人事が広報とは

採用活動のための広報を「採用広報」と言うようになり、言葉も定着しました。「採用広報」は企業の魅力や企業で働くイメージを”伝える/発信する”という意味で使われ、採用担当者は広報ができなきゃいい人が採用できない!みたいな言われ方もします。

では、企業の情報を発信するのは採用担当者だけでしょうか?
また、企業の情報を発信するのは社外に対してだけでしょうか?
情報を発信するために必要なことは何でしょうか?

人事とは広報であると言いたいポイントはそこにあります。

もったいぶるつもりはないので結論から先にお伝えしますと、
企業の広報的役割を担うのは広報担当者だけではなく、ましてや採用担当者だけでもありません。人事は全員「広報」をすべきだと思います。もっと言うと、社員全員広報の意識を持った方がいいと思っています。
また、企業の情報発信は社外に向けてだけではなく、社内に対しても行うものだという意識が大事だと思います。
そのための情報発信には、情報のインプットはもちろん、取捨選択が必要
というのが結論です。
今回も長くなりそうな予感ですね。笑

広報的役割を担うのは全社員

そもそも「広報」のシゴトとはどういう業務を指すのでしょうか?
広報の部署に所属したことはありませんが、広報の業務を担い、広報担当者同士で行う打ち合わせや広報担当者向けのセミナーに参加したことがある
“エセ”広報経験者から見る広報のシゴトとは、

社内外(のステークホルダー)に向けて自社の情報を伝え、
情報発信(や共有)を通じて事業活動を活性化すること

だと思います。(広報担当者が見ませんように)

広報担当者と言ったらプレスリリースのようなイメージが強いですが、情報は社外に対してだけでなく、社内に対しても行うと思います。というか行っています。

社外に対しては主に会社情報や製品・サービス情報がメインで、プレスリリースやHP、SNSなどを使って行われますが、社内に対しても同様に「広報」することはあり、その目的は対象にもよりますが、エンゲージメントや社会情勢のキャッチアップなどで、周知・活性化の意味合いが大きいのではないかと思います。

それこそ社内の掲示板で社内外の新着情報を流したり、紙媒体での社内報も(この時代に紙ですが)いまだに根強いですよね。
社内外に向けて自社の情報発信・周知を行う、まさに「広く・報せる」ことが広報の役割だと思います。

そして、そんな広報は情報を発信するために情報を収集することにも力を入れなければいけません。発信するための「情報」がそもそもなければ、発信できないので当然ですよね。

となれば広報は社内外の様々なところに顔を出し、情報を収集する活動を行います。待っていれば”いい情報”が集まってくる広報担当者なんているわけもなく、自分から情報を集めに行きます。
広報が参加できるような会議が定期的に開かれていればいいですが、そんな都合いいこともなく、「部署で最近ホットな話題ないですか~」みたいに自分から情報を取りに行く、広報にとってはまさに営業活動も行うわけです。

そうして仕入れた情報でも、すべて使える情報とは限らないので、再度情報を取りに行ったり、編集すべく追加取材を行ったりします。

もうおわかりですよね?
これって人事の担当者もやっていることなんです。もっと言うと、人事担当もすべきことだと思います。

人事の担当者も、採用担当者に限らず、社内に向けて情報を発信し、情報を収集し、時に社内営業を行い協力を仰ぎ、社外に向けて魅力的な情報として発信するわけです。
社外に向けての情報発信は研修担当者だと少ないかもしれませんが、社内への広報活動という意味なら採用担当より広報担当より必要な部署かもしれません。
人事はバックオフィス:事務と思って営業的意識が抜けていると、すぐに限界が来ます。(人事とは広報と言っておきながら営業って、、、)

そして、広報の活動は、人事担当者だけでなく全社員が行うべきでもあるんです。(と思うんです。)

そもそも、社内外の「情報」を知らないと、営業然り、マーケティング然り、事務然り、できないと思うんです。
社内の情報を後輩ちゃんに聞かれたときに100%答えられる先輩ちゃんっているんでしょうか?
こういう時にはこの人に聞いたらいいってすぐに思い浮かぶ人は社内に何人いますか?
それこそ営業であり広報であると思うんです。
ひいては全員営業、全員広報、全員で採用しに行く、みたいにつなげようと思いましたが長くなるのでこの辺で。

難易度が高いからこそ、、

人事が行う広報は個人的にはめっちゃ難易度が高いと思っています。
人事が行う広報の目的は、周知・認知だけではないですし、サービスの広報の目的でもある購買意欲でもありません。
採用や研修においては「入社(転職)」と「育成」ことにあるので、その目的はやっぱり「人」ですから簡単じゃありません。

人事は特に成果が見えにくい、成果に必ずしも結びつかない
とも言われます。
そりゃそうですよね。
「御社が第一志望です!」って言って内定していた学生が平気で何人も辞退してりゃ内定承諾率なんて読めないですし、研修した人のスキルがどれぐらい上がったかなんてスカウターみたいな便利道具ないですもんね。

ただ、だからこそ面白いんです!笑
本当にいろんな人がいますけど、結局はこの会社のことを良いと思って、一緒に働く仲間として大部分の時間を占める”働く場所”として選んでくれたわけですし、そうした仲間が活躍したり成長したりするシーンに立ち会えるんで、もっと仲間を増やす!もっと良い環境にする!というモチベーションにつながります。

そのために、創業者の思いや考え、部門や現場が求めている/大切にしていること、それぞれの背景だったり経緯だったりを、時にオフィシャルに、時に個人的に聞き出しては吐き出しての繰り返しです。

採用は広報もやる、のではなく、採用は広報である、以上です。

ご覧いただきありがとうございました。

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