【ICT準備】平たい文鎮
宣言通り、学校に送られてきたタブレットの話をします。
数年前から、お国は「ICT教育のためにタブレットを」と言いながらも実現しない。そんな市町が多かったはずです。
ところが、全国一斉休校や自宅待機と状況が変わった結果、みんなが急ぎました。
何を急いだのでしょうか。
とりあえずタブレットを買う。ことを急ぎました。
私の学校で言えば、一昨年度の3学期でしょうか、ひどく重い段ボールが納品されました。
ここで泣き言を言いたいのが
どうやって使わせるか
どこにしまうか
何のために使うか
そもそも使い方
何もかも指示のないまま、納品されたのです。
とりあえず買ったよ
じゃあ送るね
ここからが地獄の日々の始まりでした
500を超えるタブレットを検品し、段ボールから出し、保管庫に入れる。
これ私たちの仕事なのか
と喉から出そうな言葉を飲み込みます。
ちなみに我が市のタブレットはiPad
保管庫も市で共通……
ここでも泣き言を言わせてください。
この保管庫、1台でタブレット28台を入れる設計。
ご存知でしょうか。小学校といえど35、40人学級です。
保管庫選び、ミスってるんじゃ
そんな言葉も飲み込みます。
タコ足配線、無駄にごっついACアダプターをパズルのように配線し、35台まで突っ込みました。これだけは私の自慢です。褒めて欲しい。
学級に1台保管庫を置き、準備完了!とはいかず
約半年、文鎮状態でした。というか、ブラックと言われる我々の業務の中に、タブレット準備なんて仕事をねじ込まれては、もう残業時間が大変です。
さらに、上記の「保管庫にタブレット無理やり入れる」をしたため
「ブレーカーがとばないのか」
とお小言をいただきました。
うーん、そこかよ
と突っ込みたいけど、私は計算します。
オームの法則
電流、電圧、電力
そこらへんに落ちていた紙に書き殴り、ドライヤーよりマシ、という結論を叩きつけました。
念のため言いますが、これはがんばった自慢でも、市町への反抗でもなんでもありません。
とある町のとある学校のリアルを書き残したいだけなのです。
私の町は「IT化遅れすぎてる」ことで有名らしいです。
教室にエアコンついたランキングも下位だとか(知らんけど
お金がないのでしょうか、ほどほどに人口はありますが。
ネットの隅で愚痴るだけでは変わりませんが、書いてみます。
次回は「シールを貼ろう」です。