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自閉症を持ちながら生きる

私は自閉症を持っている。

自閉症と診断されたのは中学1年生の頃。
不登校になった時だ。
心療内科で診断テストみたいなのを受けた。

診断結果から自閉症だということを親から伝えられた。その瞬間、頭が真っ白になった。

外で喋れないことに、凄く疑問を感じていて
それが原因だったのか。とやっと腑に落ちた。でも、ショックが大きかった。

ちゃんと病名がついた事でスッキリはしたものの、自閉症であるという事実に心がついてこなかった。
落ち込む日々が続いた。

もやもやしたまま中学3年間を送った。
だが、家族は静かに見守ってくれていたし
学校の先生方にも色々とお世話になった。

それから「自閉症」という言葉も徐々に受け入れ始めた。
上手く行かなくても、自閉症だから仕方ないかと自分を許す事ができた。
自閉症だと言う事で、周りが配慮してくれる事もあった。

コミュニケーションがとても苦手だ。
だから、生きずらい。
コミュニケーションさえできたら、もっと生きやすいのに。
私だって、楽しく会話したい。でも、できない。ずっとそれが課題だ。

自閉症で生まれてきた事に何か意味はあるのか?と考える事がある。
なんで神様は「自閉症」というものをこの世に作ったのか。神様のいたずらだ。
なんで私を自閉症にするって神様は決めたんだろうか。前世の行いが悪かったから?
そういうハンデを越えられる人を選んだのだろうか。君なら越えられるだろう。って?

いつだって人とのコミュニケーションが原因で、何度も挫折している。
この世界に私一人だけだったら、生きやすい世界だったのかな。

発達障害を持ってて、正直苦しい。
本当に苦しい。
生きるのしんどいし、普通に生きれないし。周りの人に迷惑かけるし。ごめんなさい。
私は、自閉症になりたくてなったわけじゃない。悔しい。

だけど私はこれからも一人で向き合い、戦うしかない。時に人に助けてもらいながら。

人と違ったっていい。
自分だけの幸せを見つけられれば、
それでいい。

綺麗事かもしれない。私はまだそう心の底から思えないけど、
こういう言葉を思うだけで、ちょっと心が楽になる。


人より出来ないことが多いかもしれないけど
自分の輝く場所を探しながら
不器用なりに生きていきたい。

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