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【第21位 アイスホッケー】500円で遊んだ氷上の格闘技

こんにちは、ハルリです。
今回は、思い出のゲーム第21位「アイスホッケー」の紹介です。

【ゲームデータ】
●発売日  1988年1月21日
●メーカー 任天堂
●機種   ファミリーコンピュータ ディスクシステム


500円でゲームが遊べる!

40年前に発売されたファミコンのソフトの価格は3,800円。
以降、ソフトウェアの大容量化が進み価格が高騰した時代もありました。

一番高かった時はスーパーファミコンの時代。
特定のソフトではなく、どのソフトも1万円以上が当たり前で、「ドラクエⅥ」や「FFⅥ」は税別1万1,400円。

「三国志」や「信長の野望」でおなじみの光栄のソフトは特に高い印象が強く、確か1万4,800円だったと記憶しています。

その後、ソフトの媒体がCD-ROMに変わると価格が下落。
5,000円~6,000円ぐらいが主流になり、ものすごく安く感じた時代もありました。

今のパッケージソフトの価格もおおよそそれぐらいでしょうか。
少なくとも1万円を超えるソフトは今は基本的にはありません。

ただし現代はダウンロード専用の安価なソフトが増えている一方で、スマホゲーム等で課金システムも全盛のため、ある意味、価格が青天井という超恐ろしい時代とも言えるのですが(苦笑)

私みたいに古い人間からすると、課金システムはいまだに抵抗があるので、基本的には手を出していないです。
(ちなみにドラクエウォークは超微課金で遊んでいます。)

そのような経緯を振り返ってみても、子供にとってお小遣いの大半を費やしてソフトを購入する事は一大イベントでした。

そんな中、ファミコンソフトの価格も徐々に上がり始めていた1986年2月。
ファミコンの周辺機器である「ディスクシステム」が発売されます。

ディスクシステムとは「ディスクカード」と呼ばれる、専用のメディアに書き込まれたソフトウェアのことで、発売当時はロムカセットに比べて大容量で、しかも安い価格が特徴の一つでした。

同時発売の「ゼルダの伝説」は2,600円で、その後に発売されたソフトも同じような価格で販売されていたような気がします。

そしてもう一つの大きな特徴がゲームの書き換えです。

おもちゃ屋さんに設置された専用機器である「ディスクライター」を使用することで、ディスク内部のゲームを別のものに書き換えることができたのです。

”ソフトは買う時代から、書き換える時代へ!”

そのような謳い文句の元、手元に残しておきたい何枚かのデイスクカード以外は、書き換えでゲームを入手することが主流になっていきました。

その書き換えがなんと500円というめちゃ安の価格。

これは小学生、中学生にとっては本当に助かりました。
私も何度も何度も書き換えをしながら色んなソフトを遊んでいました。

一般的なゲームであればディスクの両面を使って一本のソフトになるわけですが、容量が少ないゲームなら、A面とB面に別のゲームを書き込んで楽しむことが出来ました。

そこで我が家に誕生したのが、こちらの2枚のディスクでした。

1枚目A面 バレーボール
1枚目B面 プロレス
2枚目A面 スマッシュピンポン
2枚目B面 アイスホッケー

任天堂の4種類のスポーツゲームを遊びまくるための2枚のディスク。

1枚目 A面バレーボール B面プロレス
2枚目 A面スマッシュピンポン B面アイスホッケー

この2枚のディスクが友達と対戦をするために欠かせない存在となります。
なかでも特に熱くハマったのが「アイスホッケー」でした。

ちなみにこの2枚のディスクは、最後まで他のソフトに書き換えられることはありませんでした。

スピーディーな試合展開が最高

このゲームの特徴の一つ目は操作性が非常にシンプルだということ。

ファミコンのソフトなのでボタンが限られていることもありますが、攻撃時は基本的にはパスとシュートでなんとかなることが多いです。

しかしBボタンを溜めてから離すと強めのシュートが打てたり、逆にチョンと軽く押すとシュートを打つマネをするフェイントが出来たりと、直感で攻撃の幅を広げることが出来ました。

守備時でもボタンを押す時はパックを持っている選手へのアタックがメインのため特に複雑というわけでなく、初めてプレイする時から、攻撃時も守備時もすぐにゲームに溶け込めることが出来ます。

チームはキーパーを除いて4名の選手で編成。
この4名については「やせ型」「普通」「太っている」の3つのタイプの体形の選手を組み合わせてチームを作ります。

やせ型はスピードが速く、逆に太っているタイプはシュート力とボディチェックが強いなど特徴があり、どのようにチームを編成するか自由に戦略を考えることが出来るのも、このゲームの魅力の一つです。

そしてこれはゲームというより、アイスホッケーというスポーツの特徴でもあるのですが、攻撃と守備の切り替わりが頻繁にやってきます。

今まで攻めていたと思っていたら、あっという間に守備に切り替わり、いつのまにか自軍のゴール前での攻防になっていることなんてザラ。

そのようなリンク上の激しい攻防がどんどん切り替わる面白さを、このゲームでは忠実に再現しています。

任天堂から発売された野球やサッカーなど初期のスポーツゲームは、今遊ぶとあり得ないぐらいスピード感がなかったりするのですが、この「アイスホッケー」は、今遊んでも楽しめるぐらいのスピード感と白熱する試合展開を堪能することができ、当時、友人とハマりにハマっていました。

ディスクシステムは終焉したけれど

今回紹介した「アイスホッケー」以外にも、ディスクシステムから名作と言われる作品が数多く発売されました。

特に任天堂からは数々の名作が生まれました。
「ゼルダの伝説」「リンクの冒険」「メトロイド」「パルテナの鏡」「スーパーマリオ2」。

さらに、コナミからは「悪魔城ドラキュラ」という名作が誕生します。

私の大好きなアドベンチャーゲームもたくさん発売されました。
「新・鬼が島」「ファミコン探偵倶楽部」「新宿中央公園殺人事件」。

そして私史上、強烈に印象に残ったソフト「きね子」も発売されましたw

そんなディスクシステムでしたが、わずか2年ほどで終焉を迎えます。

発売当初、ロムカセットに比べて大容量だったメリットも、月日が流れカートリッジの大容量化がすすみ、このメリットを失います。

またゲームを記録(セーブ)できるというメリットも、同じくカートリッジの進化によりカートリッジ側で実現可能となりました。

こういったカートリッジの進化によるメリットの喪失に加え、今回紹介した書き換え料500円という我々のメリットが、メーカー側にとっては”儲からない”というデメリットにつながりました。

任天堂以外ではコナミがディスクシステムに力をいれましたが、ナムコ、ハドソンといった当時の大手メーカーは、ディスクシステムへ力を注ぐことはありませんでした。

そのような事情もあり、ディスクシステムは終焉を迎えましたが、私にとっては、間違いなく多くの面白いゲームを生み出してくれた思い出に残るハードです。

今回のアイスホッケーも友達との数えきれないぐらい対戦をして楽しませてもらいました。

「アイスホッケー」の制作に携わった皆様。
思い出に残る作品を作っていただき、ありがとうございました。

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