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母のそばで♡意外なおまけ篇
母が私の家で療養しているから、いろんな人が訪ねてくる。
母の妹とその家族、孫たちとその家族。
お医者さんと看護師さん。
訪問看護の看護師さん。
最も頻繁に来るのは私の妹たち、つまり母の娘たち。
遠くに居て来れない叔母たちは電話。
なかなか忙しいのだ。
でも、もちろん嬉しい。
母との生活は意外なおまけがついてきた。
訪問者のおみやげ
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訪問者は何かを持ってくる。
美味しいもの、きれいな花。
楽しい話。笑顔。
どれもどれもありがたく嬉しい。
母は元気そうに見えるけど、そばを離れるには不安がある。
妹がいてくれる間に用事やちょっとした買い物をする。
彼女は動きにくい私を気遣って、新鮮な野菜や魚などを買ってきてくれる。
いつも、ありがとう!
おかげで我が家には常に美味しいものがたくさんある。
私たちも母と一緒に頂く。
こんなことがなければ口に入らないようなものたち。
家の中がキレイ
![](https://assets.st-note.com/img/1709820005645-HJ43DzkFop.png)
もう一つ良いことがある。
家が今までよりキレイに保てる。
人が来るからそうじをまじめにする。
母が苦しいときは、ホコリも目に入らないけど、
調子が良いときはマメにそうじをする。
少しでも気持ちよく、動きやすいようにベッド周りを整える。
いつ誰が来ても大丈夫。
玄関を明るくきれいにする(家の顔だ)
窓をキレイに拭く(庭の花がきれいに見える)
トイレを磨く(心も磨け!)
洗面所を整える(鏡を見て表情を確認)
台所を拭き上げる(美味しいご飯はここで作られる)
リビングと母の部屋に掃除機をていねいにかける(ホコリは大敵)
母の周りをコロコロ粘着テープできれいにする(小さなごみはこれが一番)
心を整える
![](https://assets.st-note.com/img/1709820179486-YBJAspc1PJ.png)
整えるのは部屋だけでなく、私の心も。
訪問客への気遣いは当然として、夫への感謝の心も持ち続けたい。
夫の協力あっての今の生活だから。
母に優しくしてくれ、気遣ってくれる。
声をかけて、目配り気配りを忘れない。
母が来る前はつまらないことで言い争うこともあったが、今はそんなことはない。
イラっとすることもたまにあるけど、グッと抑えて。
私が感謝の心を持ち続ければ、全てがうまくいく。
小さなこと、くだらないことは捨てておく。
私の中のつまらない部分が出てこないように、抑える。
自分で自分をコントロールできる、強くて優しい人になりたい。
強さと優しさ
![](https://assets.st-note.com/img/1709820456950-PEk6YomLF5.png)
母を見守る時は優しさが必要。
苦しむ母を支える時は強さが必要。
「凛としている」という言葉が好きになった。
力強く、程よい緊張感がある感じ。
目先でなく、ちょっと先を見ている感じ。
広く深くものごとを捉えている感じ。
優しさと強さをもつ言葉、と思っている。
学ぶ
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孫やひ孫が母に会いに来る。
若くて元気な子たち。
母は彼らに
「学校はどう?」
「仕事はきつくない?」
「元気にしてる?」
「遠い所をありがとう」
「せっかくの休みにごめんね」
気遣いの言葉が出る。
ああ。私もこうでありたいな。
ふと、歌手の本田美奈子さんを思いだす。
闘病中に、見舞いの人に対して笑顔で優しい言葉をかけていた、と聞く。
自分自身が辛くて苦しかったはず。
そんな中で人への優しさや気遣いを忘れない。
天使だ‼と思う。
ユダヤ人迫害の中で、最後まで人間らしさや人への優しさを示し続けたアンネ・フランクのような…。
もう一度本田美奈子さんの歌を聞き、アンネの日記やアンネに関する本を読もう。
強くて優しい人になりたい。そういう人たちに学びたい。
命を想う
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消えゆこうとしている命を前にして、命を想う。
人間だけでなく、命のあるものは全て生まれて育って死んでゆく。
その繰り返しの中で偶然、親子として出会った。
なんてスゴイことだろう!
お母さんのもとに生まれて良かった。
生んでくれてありがとう♡
私は私の人生を楽しんでいます。
辛いこともあったけど、今、幸せです。
お母さんとこんなにゆっくり一緒に過ごせて良かった。
たくさんのありがとうを贈ります。
一緒に過ごす時間で学ぶことがたくさんあります。
お母さんは「ごめんね」というけど
私は本当に感謝しています。
気が利かずぼんやりしていた子どもの頃、
いつも「大器晩成」といって励ましてくれた。
「大器」にはなれなかったけど、自分のことが嫌いにならずにすんだ。
だから「今」がある。
親を超えたいけど、まだまだ。
親の年齢に近づいた時、どんな自分になっているのだろう。
親の年齢まであと30年。
志を高く持って生きてみたい。
母と過ごしながら、今まで気づかなかったこと、考えもしなかったことを考える。
意外なおまけがたくさんついてきた。
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