3197 すかいらーく

2/2にすかいらーくが月次を発表しました。
中身をみると少し気になったことがあったので、書いてみます。

月次概要

売上は全店+19.6  既存店+21.7   客数+10.0  単価+10.6という結果でした。
新規出店は3店舗、リモデルが8店舗になります。
2019年比既存店売上高92.2%

コメント:年末年始はファミリー客が戻ったこともあり、想定以上に好調
年末年始以降も堅調。値上げによる大幅な客数減少も見られず
ランチ・ティータイムが相対的に堅調
北海道、関東、関西エリアの客数は順調に回復


こちらは昨年の数値ですが、10月に値上げして以降、客数の落ち込みが大きくなっていました。
特にレストランは、それほど値上げをしていませんので、その影響がおおきかったのだと思いますが、1月の月次をみると、かなり客数の変化がみられます。
もしかしたら、回転寿司等の影響で、お客さんが一時的に流れている可能性もあるので、今後の月次の動向には注視しなければいけませんが、コメントをみる限り、ようやくいい方向に向かっているのではないかと思います。

特にコメントでは、地方での影響が大きかったようにみられましたが、1月のコメントでもこの地方でのお客さんが戻っているのはいい兆候だと思います。
あとは夜の時間帯のお客さんも戻って来れば言うことなしですね。
夜の方が基本的には単価は上がりやすいと思うので・・・

2022年度第3四半期 決算説明資料

決算資料でも記載がありますが、色々取り組んでいたことが報われてきているのかもしれません。

ただ株価はそれほど反応してはいません。

業績推移

せっかくなので、決算の内容を確認してみたいと思います。

今期の売上は3040億+14.9  利益は60億の赤字予想になります。
売上は2019年の3753億が最高ですが、ほとんど成長性はありません。
利益は2016年に312億を出していますが、それ以降は収益性は悪くなっています。

3Q決算

直近の決算を確認してみます。

売上高 2,219億円(前年比+323億円、117.0%)
既存店売上高  115.4% 客数 111.8% 客単価 103.3%
デリバリー売上高 106.8%  テイクアウト売上高 81.1%
営業利益-42億
原因:時短協力金123億  インフレ影響75億 
給与計算に関する臨時損失20億  閉店による店舗減損10億

インフレの影響でみると、食材の高騰が35億と高いですが、エネルギー価格の高騰の影響も28億と高く、今後この影響が大きくなりそうですね。
4Qでみると食材の高騰で、+16億 水道光熱費+11億
ただ今後気になるのは、物流コストの上昇になるかもしれません。
食材は円高に触れていますので、少し和らぐのかもしれませんが、全体でみると、来期以降もこの影響はかなり大きいと感じられます。
もしかしたら、さらに強まるかもしれません。
現在の状況を考えると、賃金もあげるしかないような状況になっていますので、どう判断するのか?気になるところです。


すかいらーくでは10月に値上げを実施していますが、
メニューについては見直しをしているようです。

また地域別価格の導入そ進めているようです。
これはいいですね。

すかいらーくでは、ねこ型ロボットの導入など店舗オペレーションの改善を進めています。
これは依然、SNSでツイートをみましたが、この導入によって、従業員のストレスが減少したようです。
最近、回転寿司等の動画が話題ですが、実はこういった行為は日常的にあったのではないかと思ってしまいます。
コロナ以降、人手不足が懸念されていますので、従業員の満足度を上げることはこれから重要になってくるのではないかと思います。

セルフレジなどもお客さんとの接触が少なくなって、ストレスが減ったと言話も聞いたことがありますので、
いかにお客さんが、理不尽な事をしているのだと思います。
以前に、藤野さんのセミナーに出た時に、コンビニなどで、会計した後など「ありがとう」などの感謝を言うどころか、ひどい行為や言葉を発している人が多いという話をしていて、
それが、日本人が働きたくない理由であり、日本人が日本の企業に魅力を感じない理由で、日本人が投資をしない理由だと言っていたことを少し思い出しました。

また店舗の改装にも力を入れているのも、店内の生産性を上げる一環で取り組んでいるのかもしれません。
こう言った働きやすい環境を見直しているのはいいですね。
こう言ったことは、従業員のモチベーションUPにも繋がるかもしれませんので、お客さんとの接客などでも好影響が出ているのかもしれません。

 改装はすすめてはいますが、全体の1割程度になりますので、今後も当分は続けるのだと思います。

インフレの影響がなくても利益は 150億程度になるのですかね?
それでもコロナ前の数値でみるとまだまだのようには見えてしまいます。

月次



最後の月次を確認したいと思います。
レストランでは、すかいらーくが一番良かったです。
すかいらーくは単価の上昇率が大きいです。

ただ基本的にかなり外食は好調ですが、この領域はそれほど値上げが進んでいるとは言い難いです。
ただ、すかいらーくは、他社と比較しても色々、改善に取り組んでいるようには見えるので、ちょっと注目してみたいとは思います。
ただ、成長性はほとんどないと思っています。

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