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まだまだ私の彼氏はモテモテすぎて、、、

本シリーズは「危ない刑事」方式を取らせてもらってます笑。

(ちなみに主は一度も見たことがありません。)


こんにちは!賀喜遥香です!

またまたお会いしましたね!

初めましての方もそうじゃない方もよろしくお願いします!

これまでの奮闘はこちらからご覧下さい!

私のお悩みを聞いてもらうのも4回目ですね。

『そろそろ悩みも尽きたんじゃないの?』

こんな事を言われるのもしばしば、、、ですが!!

まだまだ私の悩みは尽きません。

〇〇のモテモテ具合を舐めてもらっちゃ困ります!

、、、、、、なんか惚気話みたいになって来ましたね。


さぁ気を取り直していきましょう!

今回は林間学校でのお話です!


私たちの学校では、毎年夏頃に林間学校というイベントがあるんですよ。

学年みんなで山の中に行ってお泊まりをするって言うアレです!

山の中は涼しくて過ごしやすくて良いんですよね〜♪


、、、、、、、、、ですが。

過ごしやすさ以上にキケンな事が多いんですよ。

例えばみんなでご飯を作る時です!!

林間学校と言えばクラスメイトのみんなでご飯を作るってのもあるあるですよね?

カレーとか作ったり、飯盒でご飯を炊いたり!

私たちも例に漏れることなくクラスメイトで夕食作りをしていた時です、、、


先生「じゃあみんなで分担してカレー作るぞー!」

先生の掛け声と共に、クラスメイトのみんなは自分の担当場所に分かれていきます。

ちなみに私はお野菜を切る担当で、〇〇はカレーの味付け担当に任命されました。

本当は同じ担当で一緒にやりたかったんですけどねー。

何しろ私は料理に関してはからっきしでして、、、

以前に〇〇へ春巻きとグラタンを作った事がありまして。

私的には自信作だったんですけど、〇〇が震えながら「おっ、、、おいしいよ、、、」と言う姿を見て料理は諦めました。

そんなこんなで、クラスメイトの安全を考えた結果にお野菜担当になったわけです、、、


「賀喜ちゃーん。ジャガイモ切ってもらっても良いかなー?」

賀喜「はーい!」


うーん、、、

「はーい」と言ったは良いものの、ジャガイモってどのくらいの大きさに切ればいいんだろ?

まぁ適当でいっか。


私が不器用ながらにジャガイモを切っていると、、、


〇〇「それじゃカレーには大きすぎるよ笑。」

賀喜「あれ?〇〇だ!」

〇〇「俺らは具材切り終わってから出番だから
   様子見に来たの。あと遥香に会いに来た笑。」

賀喜「そっ、、、そっか〜、、、///」


はい!

ただいまジャガイモを切ってる途中の賀喜遥香です!

やっぱりサラッとこう言う事を口にしちゃう〇〇って罪な男ですよね〜、、、///

「遥香に会いに来た」

、、、、、、えへへ。


賀喜「じゃあどれくらいに切ったら良い?」

〇〇「うーん、、、ちょっと失礼。」ギュッ

賀喜「ええっ!!」


すると〇〇は後ろから私の右手をギュッと握り、一緒にお野菜を切り始めました。

どうやらお手本を見せてくれている様ですね、、、

でもみんなの前でバックハグって照れちゃうなぁ、、、///


〇〇「よし、こんくらいの大きさならみんな
   食べやすいと思う。」

賀喜「あっ、、、ありがと、、、///」

〇〇「ん?なんか顔赤くない?」

賀喜「えっ!あっ!大丈夫だよ!!」

〇〇「そっか、、、無理すんなよ?」ナデナデ


あなたのせいで顔が赤くなってるんですよ私。

頭なでなでとか、そう言う事をしちゃうから赤くなるんですよ?

私が〇〇のイケメン行動にドキドキしていると、、、


井上「〇〇くーん!ちょっといい〜?」

〇〇「どうしたー?」

井上「私もお料理が苦手で教えて欲しいな、、、」

〇〇「へぇ〜。和も料理苦手なんだ笑。」

井上「うん、、、」

〇〇「いーよ!それじゃ行こっか?」

井上「ありがと〜!」

〇〇「ごめん遥香!またあとで!」


遥香「あっ、、、うん、、、、、、」


はい、、、

落ち込んだ気分でまたジャガイモを切り始めた賀喜遥香です、、、

あっ、先程のカワイイ女の子は井上和ちゃんです。

どうですか?

めちゃくちゃカワイイですよね?

そんな子に頼られたら誰でも好きになっちゃいますよね?

ただでさえ危険な女の子だと言うのに、これからもっと危険で大変な事が起こるんです、、、!!


〇〇「で、何がわからんの?」

井上「実は私もお野菜をどれ位に切ればいいか、、、」

〇〇「あーなるほど。切る野菜は?」

井上「にんじん!」

〇〇「にんじんだったらオーソドックスに銀杏切りで
   良いんじゃない?」

井上「いちょうぎり、、、?」

〇〇「まさか知らない?」

井上「その通り、、、」

〇〇「そっか笑。じゃあちょいと貸してー。」


そう言って〇〇は和ちゃんから包丁を受け取り、手際よくにんじんを切っていく。

流石に彼女でもない女の子にバックハグ的な事はしないよね、、、!

少し安心しました、、、


〇〇「、、、っと!こんなかんじかな?」

井上「なるほど、、、」

〇〇「ほい。ちょっとやってみて?」

井上「うん!」


そう言って〇〇がやった様に切っていく和ちゃん。

和ちゃんも不器用ながらに包丁を扱っている。

すると、、、


和「いたっ、、、!!」

〇〇「あっ!指切っちゃった?」

和「うん、、、いてて、、、、、、」

〇〇「ちょっと待ってなー、、、、、、あった!」


〇〇はポケットから何かを取り出した。
アレは絆創膏かな?


〇〇「指出してね、、、、、おっけ!」

和「ありがと、、、///」

〇〇「和も遥香も不器用だなぁ笑。
   次から気をつけてなー。」ポンポン

和「うっ、、、うん、、、///」


あぁ、、、たぶん惚れちゃったよなぁ、、、

優しくされた挙句に頭ポンポンはずるすぎるよ、、、

まぁそれが〇〇の好きなところでもあるわけですけど。


そんなこんなでカレーも作り終わり、みんなで食べる時間に。


「「「いただきまーす!」」」


みんなで作ったカレーは何だかいつもより美味しく感じた。

あとちょいちょい私が切ったデカめのジャガイモが入ってるのが少し面白い、、、


私が友達と一緒に楽しくカレーを食べていると、女の子キラーの彼氏がお皿を持ってやってきました。


〇〇「あっ、遥香ー。」

賀喜「ん?どうかした?」

〇〇「遥香にあげたいのがあってさー。」

賀喜「なになに?」


そう言って自分のお皿から何かをすくい上げ、私のお皿へと移す。

なんだろ、、、あっ。

〇〇「どう?結構上手くできてるっしょ笑。」

賀喜「これ〇〇が作ったの?」

〇〇「さっき和がにんじん切ってる時にね。
   せっかくだから遥香にあげようかなって。」

賀喜「へぇ〜、、、///」


はいはいはいはい!!

とても幸せな気持ちで溢れている賀喜です!!

なんだろうこの気持ちは。

幸せと嬉しいが混ざってとんでもない気持ちって感じ!

〇〇ってカッコいいだけじゃなくてカワイイところもあるんですよね〜♪

しかもわざわざ私を探して来てくれるなんて、、、///


そしてクラスメイトでの夕食作りを終えて次のイベント「肝試し」です、、、

たぶん私はこの時を一生忘れないですね。

それほどに印象的な出来事でした、、、


先生「それじゃあくじ引いてってなー。」

今回の林間学校で行われる肝試しはペアで行われます。

私はどうか〇〇と一緒になりますようにと全力で祈っていました。

ですが、、、


〇〇「よろしくね、あやめ。」
筒井「うん!」

〇〇は筒井あやめちゃんとペアになってしまいました、、、

ちなみに私のペアはクラスメイトの女の子、しかも結構な怖がりらしい。

私もそんなにホラー系は得意じゃないからなぁ、、、


それに比べて〇〇と筒井ペアは得意、というか大好きらしい。

この前もホラー映画の話で盛り上がってたし。


っていうかどうしよう、、、

私がこの子を引っ張って行かなきゃいけないのに、、、

私が頭を悩ませていると、後ろから〇〇とあやめんがやって来た。


〇〇「遥香ー。」

賀喜「2人とも、、、どうしよ、、、、、、」

〇〇「大丈夫だって!」

あやめ「うんうん!ただ山の中を歩くだけだし!」

賀喜「でも、、、」

〇〇「まぁ何かあったら俺の名前を呼びな。
   絶対に助けに行くから。」

あやめ「おっ。かっこいいね〜。」

賀喜「〇〇、、、///」


先生「それじゃあ1組目から10分おきに出発な。
   始めるぞー!」


〇〇「おっ。そろそろ始まるみたいだな。」

あやめ「私たちはラストの二組だよね?」

〇〇「おー。」

賀喜「心配だな、、、」


次々にペアが出発していき、ついに〇〇達の番に。

〇〇「それじゃあ行ってくるから。」
あやめ「かっきー頑張ってね!!」

そう言って2人は出発して行った。

そしてすぐに10分が経過し、私達の番へ。


賀喜「そっ、、、それじゃあ行こっか、、、!」

「うっ、、、うん、、、、、、」

うぅ、、、
めちゃくちゃ怖いよぉ、、、

ペアの子もすごい震えてるし。

もう!誰が肝試しなんて企画を考えたのよ!

私なんて「怪談レストラン」がホラーの限界だって言うのに!!

懐かしいな!!


怒りに任せて何とか自分を奮い立たせていると、、、


ガサガサッ!!


「ひぃっ!!」

賀喜「だっ、、、大丈夫!!
   きっと風が吹いただけだよ!!」


バサバサッ!!


「なっ、、、なに?!」

賀喜「とっ、、、鳥が飛んでっただけだよ!」

「うぅ、、、もう無理ーーー!!」

賀喜「えっ!ちょっと!!」


ペアの子が限界になってしまったのか、私を置いて走りだしてしまった。

夜の暗い森の中にひとりぼっち。

私は足が動かなくなってしまった。

私たちは最後のペアだったし、後ろからは誰も来ないだろう。

もしかしたら先生が来てくれるかもしれないけど、それまで耐えられる気がしない、、、、、、


ガサガサッ!!


賀喜「きゃっ!」

するとまた近くで何かが動いた音がした。

怖い、、、

助けて〇〇、、、


時間は少し戻って〇〇&あやめペアへ。

〇〇「意外と雰囲気あるなー。」
あやめ「ねー。」

普段からのほほんとした空気のあやめは暗い森でも変わらない。

その感じに何だか安心感がある。


あやめ「ねぇ〇〇?」

〇〇「なに?」

あやめ「かっきーのことは好き?」

〇〇「え?そりゃ好きだけどさ、、、、、、
   何でそんなこと聞くの?」

あやめ「うーん、、、決別するためかな。」

〇〇「は?」

あやめ(私に出る幕なんてないよね、、、)

あやめ「それに本当はかっきーと一緒が良かったん
    じゃない?」

〇〇「んー、、、まぁね笑。」

あやめ「あー!
    そんなこと言うなんて酷いなぁ、、、」

〇〇「あやめから聞いて来たんじゃん笑。
   まぁ肝試しだから尚更ね。」

あやめ「尚更って?」

〇〇「小学校の時にも今と同じ様に肝試しするって
   時があってさ。」

あやめ「うんうん。」

〇〇「その時に遥香が1人だけ逸れちゃったんだよ。」

あやめ「ええっ!大変じゃん!!」

〇〇「まぁそん時は俺が何とか見つけたけどさ。
   でも少しトラウマになったみたいで。」

あやめ「そうなんだ、、、」


俺たちがそんな話をしながら歩いていると、後ろから何かが走ってくる気配がした。


〇〇「、、、あやめ。俺の後ろにきて。」
あやめ「、、、なんだろ。」


「うわぁーーーっ!!」


〇〇「は?」
あやめ「かっきーのペアの子じゃん!!」


走って来たのは賀喜のペアの子だった。

何とか落ち着かせて事情を聞くと、怖さが極限に達して逃げ出してしまったらしい。


「本当にごめんなさい、、、」

あやめ「っていうか!
    この子が今ここにいるってことは、、、」

〇〇「あやめ、この子と一緒に先行ってくれ。」

あやめ「、、、〇〇は?」

〇〇「遥香を探すに決まってんだろ。じゃあな。」

あやめ「あっ!気をつけてねー!!」


そして時は戻って賀喜遥香は、、、


賀喜「はぁ、、、はぁ、、、はぁ、、、、、、」


あの頃の記憶が蘇って来た。

今日と同じ様な状況で1人だけ世界から切り離されてしまった様に感じたあの日。

だけど、私を見つけてくれた〇〇に私は救われたんだ。

〇〇の差し伸べてくれた手はとても暖かく、優しかった。

だけどその〇〇が今はいない。

怖い、、、

賀喜「助けて、、、〇〇、、、、、、!!」



〇〇「遥香ーー!!」

遥香「はぁ、、、〇〇、、、、、、?」


あの日と同じ声が私の名前を呼んでいる。


〇〇「はぁ、、、はぁ、、、遥香!」

賀喜「まっ、、、〇〇、、、、、、!」

〇〇「やっと見つけた、、、」ギュッ


私の体を優しく、安心させる様に抱きしめてくれる〇〇。


賀喜「こわかった、、、」

〇〇「もう大丈夫だからな。
   一緒にみんなの所に行こうな。」


そうして私は何とかみんなの所に戻る事ができました。

ペアの子は私が引いてしまうほどの全力謝罪をしてくれました。

そしてお風呂に入り、同行していた保健室の先生から軽いメディカルチェックを受けました。

それも終わって廊下に出たら、、、、、、

〇〇「おっ。もう平気?」

賀喜「うん!特に異常はないから大丈夫だって。」

〇〇「そっか。なら良かった、、、」

賀喜「、、、ありがとう。」

〇〇「なにが?」

賀喜「私のことを見つけてくれて。」

〇〇「そんなん彼氏なら当然だろ。
   お礼を言うことないよ。」


賀喜「、、、、、、ねぇ〇〇。」

〇〇「ん?」

賀喜「少しギュッとして欲しいな、、、///」

〇〇「何それ。めちゃくちゃ可愛いんだけど。」

賀喜「もう!うるさい!!」ギュッ


「おいで。」と言って私を抱き寄せてくれる〇〇。

私よりも1回り大きい体は私の体をすっかり覆い尽くしてしまう。

でもこの感覚が私は幸せ。


賀喜「〇〇、、、」

〇〇「なに?チューでもして欲しい?」

賀喜「そっ、、、それもそうなんだけど、、、、、、///」

〇〇「じゃあなに?」

賀喜「、、、、、、ずっと私と一緒にいて欲しい。」


こんなことを言うなんて重いかな。
でもこれは私の本心。


〇〇「んなこと言われなくてもずっと居るわ。」


そう言って私の顔を見つめる〇〇。

私はそっと目をつぶって彼の唇を待った。


時間としては数秒ほど。

だけも私にとってはこれほどにはない幸せの時間だった。


なんか最後の話は本当にただの惚気でしたね、、、///


コホンッ!


ここまで私のお話を聞いてくれてありがとうございました!

ではまた、お会いする機会がありましたら!!

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