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僕の職業がアイドルのマネージャーになりました。EP5

前回はこちら!

蓮加「あーあー、、、せっかく撮った動画なのに。」

丹生「確かにあの〇〇さんは貴重でしたね〜。」

蓮加「、、、ねぇ。もう一回目に焼き付けていい?」

丹生「私からもお願いします!」

〇〇「嫌だ。もう蓋をするんだ。」

蓮加「、、、、、、」ガシッ

蓮加が僕の腰にまとわりついてきた。

〇〇「えっ、、、何、、、怖いんだけど、、、
   丹生ちゃんもなんか言ってよ。」

丹生「なるほどなるほど、、、、、、」ガシッ

丹生ちゃんも僕にまとわりついてきた。

〇〇「は?」

蓮加「、、、見たい。」
丹生「、、、見たいです。」

〇〇「だからダメだって。」

蓮加「、、、、見たい見たい見たい見たい。」
丹生「、、、見たいです見たいです見たいです。」

〇〇「いやまじで怖いんだけど?!
   なんか呪われそうなんだけど?!」

蓮加「見せてくれたら終わるよ?」
丹生「みーせーてー。」

〇〇「だからどれだけ言われても見せないもんは」

蓮加「見たい見たい見たい見たい見たい、、、」
丹生「見たいです見たいです見たいです、、、」

〇〇「あー分かったからやめろ!!」

蓮加「よし、やったね丹生ちゃん。」パシッ
丹生「やりましたね蓮加さん。」パシッ

謎にハイタッチする2人。

、、、なんか負けた。


2020/04/10

今日は5/5〜5/7に開催される姉ちゃんの卒業コンサートのダンスリハーサル。

行われる場所は東京ドーム。

、、、姉ちゃんってやっぱ凄いんだな。

そんなに大きい会場で卒業を祝ってくれるなんて
弟として誇らしい。


レッスン室。

僕の仕事は皆さんのゼッケンを用意、ドリンクの準備、リハーサルを見直したいメンバーがいる時は動画の撮影などなど。

スタッフの皆さんと協力してリハーサルの準備を進める。

スタッフ「あっ〇〇くん!
     昨日は本当に助かったよ〜!」

このスタッフさんは昨日『ノギザカスキッツ』の稽古の際に衣装の不備で困っていたスタッフさんだ。

〇〇「いえいえ!当然のことをしただけです!
   本日もよろしくお願いします!」

スタッフ「、、、まだ高校1年生なのに達者だねぇ。」

〇〇「そんなことないですよ笑。
   他にやることはありますか?」

スタッフ「あっ!この前入ったばっかの子達に
     ゼッケンが届いたんだ!それを机の上
     に出しておいてくれないかな?」

〇〇「この前入った、、、?」

スタッフ「ほら!新4期生の子達!」

そういえば、、、僕が姉に招待してもらった8th birthday liveで紹介があっことを思い出した。

〇〇「承知いたしました!」

あやめからこの5人の事は聞いてなかったな、、、

まだ加入して日も浅いからあまりコミュニケーションを取れてないのだろう。

僕は別の部屋に置かれているらしいゼッケンを取りに行き、机の上に並べる。

林さん、黒見さん、佐藤さん、弓木さんに松尾さんか。

どんな方なんだろう、、、


準備を終えてから30分。

続々とメンバーが揃ってきた。

清宮「あっ〇〇さんだ!おはようございますっ!!」
あやめ「おはよー〇〇。」

あやめが清宮レイさんと一緒に来た。

この2人はメンバーの中でも特に仲良し(あやめの自称)らしい。

よくあやめから話も聞くし、初めましてではない感覚がする。


清宮「ちょっとあやめちゃん!
   マネージャーさんにタメ口はだめだよ!」

〇〇「え?まだ僕らの関係言ってないの?」

あやめ「あー、、、言ってなかったっけ?」

清宮「2人の関係、、、、、、ってまさか!!
   〇〇さんとあやめちゃんって付き合っ」

〇〇、あやめ「「付き合ってないよ。」」

あやめ(、、、まだね。)

清宮「えーそれじゃあどういう関係なの?」

あやめ「付き合ってないけど、、、深い関係なの、、、」

清宮「そんな、、、だめだよ、、、そんな関係は///」カァァ

何を想像したのか顔が赤くなっていく清宮さん。

〇〇「そんな含みを持たせた言い方すんな。
   ただの幼馴染ですよ。」

清宮「えぇーー!!」


清宮さんの驚きの声を皮切りに、僕とあやめはメンバーの皆さんに囲まれた。

大園「いいなぁ〜桃子そういう関係が
   憧れなんだよね〜。」

山下「ねー!漫画みたいなお話しだよね!」

麻衣「でしょ!小さい時からこの子達は本当に
   可愛くて可愛くて、、、💕」

松村「昔の写真とかもってないん?!
   めちゃくちゃ見たいねんけど〜💕」

白石「いっぱいあるよ〜!ガラケーの時代から
   撮り溜めておいた秘蔵写真がたくさん!」

新内「え〜見る見る!絶対かわいいじゃん!」


〇〇「あやめ?こういう時はどうすればいい?」

あやめ「、、、無になればいいと思うよ。」

〇〇「、、、りょーかい。」

僕とあやめは囲まれている中、心を無にして遠くを見つめていた。

すると、、、

〇〇「、、、あれ?」

レッスン室の片隅で座っている方がいる。

〇〇「ねぇあやめ。あの方って、、、?」

あやめ「あー飛鳥さんだよ?一期生の!」

〇〇「飛鳥さんか、、、」

さっきからよく目は合うのだが、すぐに逸らされてしまう。

何か気に触る事をしたのだろうか、、、


姉ちゃんが、小さい頃の僕とあやめの写真をばら撒き終わった後にようやくダンスレッスンが始まった。

さすがはトップアイドルだ。

さっきの雰囲気とは打って変わって集中力が途切れない。

凄い、、、


レッスンもひと段落し、休憩に入るようだ。

〇〇「みなさんお疲れ様です!こちらにお水を
   用意したのでよろしかったらどうぞ!」

麻衣「お〜さすが〇〇!」

星野「それじゃあいただくね💕」

与田「あぁ、、、美味しぃ、、、」

〇〇「お疲れ様です!お2人とも雰囲気と違って
   ダンスがお上手なんですね、、、!」

星野「え〜そうかなぁ💕」
与田「もっと褒めてもいいんだよ?」


鈴木「〇〇くん。さっきお願いした動画って
   撮れてるかな?」

〇〇「はい!バッチリ撮れてます!」

純菜「あっ!その動画私も欲しいなー!」

〇〇「後でお2人のスマホに送らせてもらいます!」

伊藤「ありがとう!」ナデナデ

〇〇「純菜さん、、、撫でるのやめてください、、、///」

伊藤「いやー私って兄と姉しかいないからさ。
   弟も欲しかったなーって笑。」

鈴木「私もお兄ちゃんしかいないからなぁ、、、」

伊藤「絢音も撫でてみる?」

鈴木「撫でるー。」ナデナデ


真夏「〇〇くんって推しメンとかいないの?」

〇〇「推しメンですか?」

生田「今度、私のミュージカル見にくるから
   私のことが好きなはずだよね〜!」

真夏「はいはい。ジャイアンは黙っててね。」

生田「なっ、、、〇〇くん!推しメンは私でしょ!
   それで真夏の方を黙らせるの、、、!」

真夏「ざんねーん。
   〇〇くんは私が推しメンだもんね💕」

〇〇「あはは、、、
   今のところ推しメンはいないです。」

真夏「えー。強いて言うなら?」

生田「そりゃわたし、、、」

〇〇「強いて言うなら、、、やっぱあやめですかね。
   1番応援してるメンバーですし笑。」

生田「私も〇〇くんの幼馴染が良かったなぁ、、、」

真夏「ふっふっふ、、、」

〇〇「どうしたんですか?」

真夏「私には〇〇の推しを一発で私にする必殺技
   があるの、、、!」

生田「、、、あれか。」

真夏「いくよ〜!
   〇〇君のハートに〜ズッキュン💕」

〇〇「、、、??」

生田「なんにも効いてないね。」

真夏「え〜そんな〜!!」


一方、3人の話を聞いていたあやめ。

あやめ「〇〇の推しメンは私かぁ、、、///」

清宮「あれ?あやめちゃん顔赤いよ?」

あやめ「えっへへ〜!なんでもないよ!」ウキウキ

清宮「えー!絶対何かあったじゃーん!」


生田さんと真夏さんと話した後、僕はあるメンバーの元へ。

飛鳥「、、、いったた。」

〇〇「飛鳥さん。これ使ってください。」

僕は冷やすための氷を差し出した。

飛鳥「あっ、、、〇〇くん、、、///」

〇〇「さっき、右足を軸にしたターンをした時
   に違和感を感じました。少し失礼しますね?」

僕は飛鳥さんの右足首を見た。

〇〇「うーん、、、軽い捻挫ですね。症状が悪化しな
   い様に今日はもうお休みしましょうか。」

飛鳥「うっ、、、うん、、、///」

〇〇「椅子に座って休みましょう!
   歩くのは、、、少し辛そうですね。
   肩を貸すにも身長差あるし、、、」

僕と飛鳥さんには30cmくらいの身長差がある。

肩を貸したら逆に辛いだろう。

飛鳥「、、、おんぶ。」

〇〇「えっ?」

飛鳥「、、、おんぶして///」

〇〇「、、、それくらいなら!」


麻衣「あれ?飛鳥どうしたの?」

〇〇「ちょっと捻挫。
   今日はもう休んだほうがいいと思って。」

麻衣「あっ捻挫なんだ!
   てっきり熱があるのかと思ったよ〜。」

〇〇「なんで熱?」

麻衣「だって飛鳥の顔が真っ赤だから、、、」

飛鳥「、、、、、、///」

〇〇「えっ!飛鳥さん熱もあるんですか?!」

飛鳥「だっ、、、大丈夫だから、、、///」

〇〇「失礼しますね?」

僕は飛鳥さんのおでこに手を当てる。

飛鳥「あっ、、、あぁ、、、///」

〇〇「かなり熱いな、、、病院行きましょうか?」

麻衣「いや、、、その必要はないよ、、、」

〇〇「いやもしもの事があったら!」

麻衣「〇〇が離れれば解決すると思うよ?」

〇〇「どう言うこと、、、まぁ離れるけど。
   飛鳥さんは安静にしててくださいね?」

飛鳥「あっ、、、ありがとぉ、、、///」

麻衣「この子も可愛い、、、💕
   〇〇も罪な男だね〜笑。」


そうして休憩も明け、僕はレッスン室の片付けへ。

メンバーも着々と帰宅していき、レッスン室には飛鳥さんと2人きり。

〇〇「飛鳥さん。ご加減はいかがですか?」

飛鳥「うっ、、、うん!
   だいぶ楽になったかなぁ///」

〇〇「それは良かった、、、あっ!
   他のマネージャーさんがタクシーを呼んで
   くださった様なのでそちらまで送ります!」

飛鳥「ありがとう、、、///」

〇〇「歩けそうですか?」

飛鳥「、、、おんぶがいいな///」

〇〇「あっまだ辛い感じですか!
   それならお任せください!」

僕は飛鳥さんをおんぶしてタクシー乗り場まで
歩いていく。

エントランスへのエレベーターを待っている途中。

〇〇「飛鳥さんのダンスって凄いですね!
   気づいたら目で追ってしまって笑。」

飛鳥「そうかなぁ、、、///」

〇〇「はい!
   姉ちゃんのライブでも楽しみにしてます!」

飛鳥「そっか、、、、、、ねぇ〇〇、、、くん。」

〇〇「呼び捨てで構いませんよ笑。」

飛鳥「、、、〇〇、、、私ね、、、〇〇のことがす」

チーンッ

〇〇「あっ!エレベーター着きました!」

飛鳥「、、、もぅ。」

〇〇「あっ!飛鳥さんのお話が途中でした、、、」

飛鳥「ううん。なんでもないよ。」ギュツ

飛鳥は抱きしめる力を強めた。


タクシー乗り場。

〇〇「僕はまだ仕事が残ってるので、、、
   ここで失礼します!お疲れ様でした!」

飛鳥「またな!〇〇!」

〇〇「はい!」

ブルルルルッ、、、

良かったぁ、、、

飛鳥さんには嫌われてると思ってたけど
意外と話してくれる人だった。

僕は嬉しい気持ちでレッスン室の片付けへ戻る。


レッスン室。

ゴトッ、、、

〇〇「あれ?」

もう誰もいないはずのレッスン室で物音がした。

おかしいな、、、

ガチャッ

僕は警戒しつつ、レッスン室の扉を開けた。

〇〇「、、、なんでまだいるの?」

あやめ「えー〇〇が寂しいかなって思って。」

〇〇「そりゃどうも、、、
   もう少し時間かかるけどいい?」

あやめ「私も手伝う〜!」


僕とあやめはレッスン室の片付けを始めた。

〇〇「初めてアイドルのレッスン見たけどさ。
   やっぱ凄いな?」

あやめ「そりゃあトップアイドルですから。」

〇〇「普段おっとりしてるあやめも
   凄いダンス上手いし。結構驚いたな笑。」

あやめ「、、、、、、」ギュツ

あやめが僕の背中に抱きついた。

〇〇「ん?どうかした?」

あやめ「、、、〇〇の推しメンって私なんだよね?」

〇〇「あー休憩中の会話を聞いてた?」

あやめ「、、、そうなの?」

〇〇「まぁそうだけど。」

あやめ「、、、そっか///」ギュー

〇〇「なんか今日のあやめは甘えん坊だな笑。」

あやめ「たまにはいいでしょー♪」


最寄り駅までの帰り道。

あやめと2人きりで歩く。

〇〇「あっ。和に電話しなきゃ。」

あやめ「昨日も寂しそうだったね。」

〇〇「富里さんがいるからまだマシな方だけどね。」

プルルル、、、プルルル、、、

和「もしもーし!〇〇ー!」

〇〇「元気だな、、、夜の8時だぞ、、、」

あやめ「和ちゃんはいつでも元気だから!」

和「あれ?あやめちゃんも一緒なの?」

〇〇「そ。2人で帰ってる途中。」

あやめ「デート中なの〜。」

和「え?!2人って付き合ってたの、、、?」

〇〇「付き合ってないから。」

あやめ「、、、むぅ。」


和「明日は2人とも学校に来るよね?」

〇〇「行くよー。」

和「やったやった!2人に会える〜♪」

あやめ「ふふっ、、、かわいいなぁ💕」

〇〇「確かに笑。子供みたいで笑。」

和「むっ、、、誰が子どもじゃー!」


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