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うつ病を発症したときの話

私がうつ症状を自覚して心療内科に駆け込んだのは、昨年2月のことでした。とにかく「この先も生きていくことが億劫、消えてしまいたい」という思考がループしている状態でした。
家族構成は子ども3人と夫と私の5人家族で、私はパートで週5日働き忙しない毎日を送っています。日常の中で何が発症した引き金になってしまったのかは、今でもはっきりとは分かっていません。現在も通院中です。

最初に心療内科を受診した際は、薬を服用しながら自宅療養しましょうと言われ、仕事を休職しました。会社に迷惑をかけていることと家計収入が減ってしまう不安を抱え焦りながらも、8ヶ月ほどたってようやく復職可能の診断が出たので復帰しました。

もう良くなっていくと安堵していたのも束の間、復帰して一か月半ほどで体調が気持ちに追い付かなくなっていきました。その頃の記憶はかなり曖昧で抜け落ちているように、思い出すことが難しいのですが、私は数度にわたり自死を試みてしまいました。もうそこからはあっという間に精神科に入院という運びになったのです。

入院してから半月ほどは、帰りたいと主治医や夫に泣きついていた記憶があります。少なくとも1か月以上は退院できないことを徐々に理解したものの、入院したのは12月初旬で、クリスマスや年末年始を家族と過ごせないことはとても辛いものがありました。またコロナ禍で面会にもかなり制限があるので、子どもたちの顔を見られる時間はごくわずかでした。それでも家族、身内の支えのおかげでおよそ2ヶ月の入院を終え、さらに2ヶ月ほど自宅療養の後に再び復職することができました。

そこから現在に至るまでの7ヶ月の間はおおむね安定していて、薬を減らせる兆しが見えてきたところだったのですが、うつ病とは右肩上がりで回復するものではなく、「三歩進んで二歩下がる」ようにゆっくり回復に向かっていくものなので(うつ病に限ったことではないですが)、波があるのです。この記事を書いている数日前にも、急激に抑うつ状態になってしまい危なかったのですが、夫や会社の保健師さんに気持ちを吐き出したので、それが良かったのか今は少し落ち着いています。

うつ病は完治しないので、抑うつの波が来たときは薬やメンタルケアを頼ってなるべく波をコントロールできるように向き合っていければと、今は思っています。

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