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夢と金 娘のマネーリテラシーを高めたい

「母が無知だと病気になり、父が無知だと貧乏になる」177ページ

 来月で3歳になる娘を持つ、私には非常に耳の痛い話だ。彼女が貧乏になるか、裕福になるかは全て私の責任だなんて、、、せめて夫婦の連帯責任であってくれ笑。とはいえ、早い段階で気付けてよかった!親父のせいで大富豪になれなかった私だが、今ならまだ娘を富裕層にさせる事が出来る!それもアラブの石油王に嫁がせるのではなく、彼女自身の力で。

「お金」が尽きると「夢」は尽きる。 これが真実だ。6ページ

 そして、もっと大切な事を気づかせてくれた。貧乏人には夢を叶えられないという事実を。夢を実現させるためのマネーリテラシーを、西野亮廣さんの新著「夢と金」で高める事ができた。今日は、こちらの著書を読んだ感想を書いていきたいと思う。

大切なのは「自分の資源(お金と時間)をどのように分配するか?」81ページ

 夢を実現させるためには、資金源を確保する必要があり、それにはまず、お金と時間の使い方を工夫しなければならない。4,000週間しかない人生の時間を、何に費やすか?どうせならば、コスパのいいものに投資して、多くの能力やお金といったリターンを得たい。そのリターンを再投資して、複利の力で更に大きな力や大金を得て、出来る事を増やして行けば、効率的に能力アップと収益を得られるだろう。そんな風に考えていた矢先、突如として訃報が私に訪れた。

世界は"最初に勝った人間"を贔屓し、 "最初から持っている人間"を贔屓する。

人生の努力量を「1 0 0」とするなら、その「1 0 0」は均等に振り分けるのではなく、人生の前半戦に努力を集中投下し、初戦をとれ。256ページ

 2,000週間を迎える私には、この真実を知るのが、あまりにも遅すぎた。

 教育を経済活動としてとらえると将来に向けた「投資」として解釈でき、そのもっとも収益率が高いのは子供が小学校に入学する前の幼児教育です。(中室牧子著 学力の経済学 P.78を要約)

 それは中室牧子先生の学力の経済学でも述べられていたように、科学的根拠を持って、証明されている。

 やはり、これから初戦に臨む娘に巨万の富を得てもらい、私の老後は彼女に仕送りしてもらって、生計を立てるのが無難なようだ笑

教育投資への収益率は、株や債券などの金融資産への投資などと比べても高いことが、多くの研究で示されています。(中室牧子著 学力の経済学 P.28から引用)

 上記のように、教育が最もコスパのいい投資先らしいし、よし!今日からビシビシ、娘にお金の話をしていこう!とりわけ次の3つを意識して。

たくさん売ることができない現代を生きる僕らの一つの生存戦略として、「自分以外の何かに働かせる」「たくさん売らなくてもいいビジネスモデルを構築する」といった「脱・労働集約型」「脱・完売思考」は頭に人れておいた方がいい。71ページ

 自分の手は2本しかない。2本よりも4本、8本、16本と他人の力を借りて行った方が、多くの結果を残せる。なんなら、自分以外の何かに働かせて、自分は寝てたっていい。しかしながら、手を増やすことを考えずに、ひたすら時間を掛ける事を、努力していると勘違いしている人間の多い事、多い事。多少改善してきたとはいえ、今でもまだ、長時間労働の美徳が蔓延している時代遅れの職場が非常に多い。  

 確かに、結果を出すためには、ある程度の時間が必要だとはいえ、時間を掛ければ掛ける程、結果が出ると短絡的に考えている。疲労という観点がすっぽりと抜け落ちている。脳は長い間同じ作業をすると、疲弊によってパフォーマンスがガタ落ちする。それを誤魔化そうとして、快楽物質が出る。寝ないで稼ぐのを自慢しているのは、脳内麻薬でラリってるワーカホリックの妄言だ。

 それを証明するように、日本の労働生産性の低さが、次のようにデータでも示されている。

2016年の統計によると、日本の労働生産性は、OECD加盟 34力国中第 22位です。主要先進7カ国では1994年から22年連続で最下位となっています。つまり、先進国でダントツ最下位の労働生産性なのです。

時間当たり労働生産性は、日本の42.1に対してアメリ力は68.3。アメリカの労働生産性は、日本の1.6倍も高いのです。(樺沢紫苑著 神時間術 P.45より引用)

 まさにこれは、自分以外の何かを働かせる意識も低ければ、完売しようと無駄なコストを割いている結果である。利益率の高いものを少なく売った方が、コスパ良く会社を運営出来る。それにより、余った時間を家族や趣味に使えるようにもなり、精神衛生上も健全でいられる。現に、アメリカ人はそうやって、人生を謳歌しているのだから。

 死は万人に共通であり、貧乏人だろうが金持ちだろうが、やがて寿命を終える。どんなに大金を積もうが不老不死にはなれないし、天国に送金は出来ない。そういう意味では、時間はお金よりも貴重なものと言えるのではないか?安直に自分の時間を使用するのではなく、何かに働かせる方法を考え、手間暇を掛ける事なく、収益を確保出来るスキームを構築する。娘よ、人生は足だけでなく、頭もしっかり使って、歩んでいくのだ。

キミが売らなきやいけないのは「機能」じゃない。 「意味」だ。「キミへの応援代」がキミの商品に含まれる状態に持っていくことが重要だ。96ページ

 著書にもあるように、インターネットによって、あらゆる情報が共有化されている現代において、どのメーカーも品質に大差がなく、商品は相場に比べて割安感があるか、必ず答え合わせをされる。そんな中でも、売上を確保したい営業マンは、値段を潜らざるを得ず、安値合戦によって利益は削られて、自分の首がしまっていく。機能を販売している状況下では、骨折り損のくたびれもうけのありさまからは抜け出せない。

 これを打破するのが、値段以外での強みを持つ、すなわち意味を売る事であり、率直に言えば、みんなが応援したくなる人間になる事だという。安いから選ばれるのではなく、応援したいからこそ、消費者は相場以上の価格でも購入してくれる。これからの時代は、いかに沢山の票を獲得し続けられるかより一層重要になってくる。より多くの支持を得られた人間が、より多くの利益を享受出来るのだ。

 親切な事に、その応援される人間になる方法まで、この本には書かれている。

キミの「目的地」とキミの「現在地」を、晒せ。 それもI 回や2回じゃない。晒し続けるんだ。121ページ

 目標を包み隠さず、オープンにする。確か、毎週キングコングで、西野さんが話されていたと思うが、それを公言することによって、現時点とのギャップが露わになる。それが応援シロであり、ファンは推しメンがそれに近づくようにエールを送り、時間とお金を費やしてくれる。あえて隔たりを見せる事が、支持を得られやすい環境を作るのである。

 ちょうどAKB総選挙のように。事前スピーチで、自己アピールとともに目標を掲げて、ファンの応援欲求を刺激する。途中経過で現在順位が発表されようものなら、仮に不足していた場合、更なる応援、この場合はCD購入意欲が駆り立てられる。秋山先生の仕掛けた一大イベントは、莫大な経済効果を呼び、一時の社会現象になった程であり、私たちの記憶にも新しい。これくらい、目標と現在地を晒す事は、人の応援欲求を引き立てるのである。

 

 今回は、西野さんの本から、お金と夢に関して、目から鱗の情報を得る事が出来た。

 そして、娘が資金調達する能力を身につけて、夢を実現させるようになるためには、人生の前半戦である20代までの過ごし方が非常に重要だということを痛感した。著書のアドバイスのように、応援されるような人間となるよう、娘には、自身の目標と現在地を発信し続けることの大切さを認識させ、より多くのファンを得られるような人間に育てたい。ただし、くれぐれもパパ活するような女子大生にはなって欲しくはないが笑

 彼女の人生に幸あれ!byパパより

 

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