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 意中のあの子と、脳をシンクロさせよ!〜『オンライン脳 東北大学の実験からわかった危険な大問題』を読んで〜

 話す相手とよいコミュニケーションがとれているときは、お互いの脳活動の揺らぎが同期するという現象が起こり、つまり脳の活動がシンクロしています。

 人と人のコミュニケーションにおいては、「複数の人の脳の活動が同期すること」と「複数の人の間で共感が生まれ、協調や協力ができること」はイコールだろう、と結論づけるに至りました。

「川島隆太著 『オンライン脳 東北大学の実験からわかった危険な大問題 P.34より引用』

 共感してくれる、自分の感情を理解してくれる人には、誰しも心を開きやすくなるもの。そして、一旦心を許してしまえば、相手が営業マンであれば注文したくなるでしょうし、異性であれば恋愛関係に発展しやすくもなるでしょう。はたまた、それが師弟関係であれば信頼関係を得やすくもなります。    

 つまり、円滑な人間関係からもたらされるメリットを享受する為には、お目当ての相手と共感し合う、すなわち、脳を同期させる事が必要なのです。

 ところが、同じ友だち同士や同僚同士が、オンラインコミュニケーションになった途端に、お互いの脳がシンクロしにくくなる。

「川島隆太著 『オンライン脳 東北大学の実験からわかった危険な大問題 P.38より引用』

 著者によれば、ZOOM等オンライン上のコミュニケーションでは、対面して得られるものに比べて、視線と音声にズレが生じてしまい、それにより脳の同期が起きづらいと説明されています。画面上の相手の目を見て話しているつもりでも、相手にはカメラを通したあなたの姿が、スクリーンに映されてしまっていますし、また音声も同様に、スピーカー越しに得られてしまうため、厳密には、実際に口から直接発声されるものとは異なります。それに脳は違和感を抱き、シンクロという正常な働きが、起きづらいというのです。

 そうです。つまりそれは、意中のあの子に振り向いてもらうためには、対面コミュニケーションこそが有効だという事です。

 メタバース上で一生懸命口説いても、相手の心は掴みづらいのです。しかしながら、オンラインでは情報の伝達は可能ですし、時間と場所を選ばないというメリットもあります。そこを活用して、事前準備には、LINEのようなインスタントメッセージアプリで、相手の情報収集をし、その内容をもとに、今度は現実世界にて、脳を同期させんと対面コミュニケーションに努めます。一般的には、視線を合わせる事や、お互いの共通点を見つける事、相手の話を興味を持って聞いてあげる事や、飲み会等同じ場所で同じ事を一緒にする事が、距離を縮めるのに効果的だと言われています。

 ただ、ここで一つの問題が発生します。脳が同期した事を確認するためには、どうすればいいのでしょうか?本著では、脳計測装置を用いて、実験しているのですが、私達一般人には入手困難な代物ですし、狙っている相手に装着させるのは、無謀というものです。そもそも、装着してくれるくらい心を通わせているのであれば、それはもうあなたに気があるも同然です笑

 そこで、その特殊装置なくして、脳のシンクロ状態を把握するための方法として、私が提案したいのは、「笑い」です。

 漫才をしている最中に、漫才師や観客の脳の同期を測定したのですが、観客が盛り上がってくると、漫才師同士でも、漫才師と観客の間でも、脳活動の同期が起こりました。ところが、ちょっとスベっているとか、会場がしんと静まってしまったときは、脳活動の同期が起こりませんでした。

「川島隆太著 『オンライン脳 東北大学の実験からわかった危険な大問題 P.65より引用』

 笑った相手は、すでにあなたと脳が同期しているのです!とにかく相手の笑顔を引き出すように努めましょう。笑わせた者勝ちです!

 つまり、あらやる手段を総動員して距離を縮め、笑いを得やすい土壌を作り、温まってきたなと思ったら、ここぞという時の鉄板ネタで、大爆笑を取りに行きましょう!笑顔にさせた回数が多ければ多い程、また笑い声が大きければ大きい程、より強い脳の同期が期待出来るのではないでしょうか?

 この本を読み、それに気付いた私は、今一番振り向かせたいあの子、3歳の娘のハートを掴むために、日々爆笑を狙い、今日も変顔や、奇妙なダンスに勤しんでいるのです笑

 「ママよりもパパが好き❤️」

 この言葉を聞けるのはいつになるのでしょうか?

 乞うご期待です!

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