楽しく絵を描けなくなったのだが これで解決できたかもしれない
絵を描けなくなった
正確には描くアイデアが浮かばなくなった
描きたい衝動は相変わらずあるのに
描きたい構図が思い浮かばない
なので 楽しく絵を描けなくなったのだ。
少ない脳内の情報からひりだして
思いつくのはありきたりな構図
描きたいのに描くことができない
というか思い浮かばない
そんな状況がここのところ続いていた
しかして人物のスケッチは続けており
バランスの取り方とか指の描き方とか
以前よりも格段に上達はしてるのだ
なのに、アイデアが出ない
たとえば建てる技術はあるのに
肝心の建てたい家がわからない。そんな状況だ
先日のこと
近所の図書館へ行った
雑誌コーナーでオシャレ系の情報誌を読んだ
アソコは良い
座って落ち着いて読めるし
何よりタダだ。
オシャレな部屋 ショップ デザイン 建物
写真の数々 ああ、コレだ。コレなんだと
そう思った
SNSだけじゃ入ってこない情報やデザインが
多方向から脳内に入ってくる
たぶんSNSも一度見た閲覧履歴やイイねを
参照して流れてくる情報がパーソナライズされる
そういう性質を持っているから、情報が偏ってしまうのかもしれない。新鮮味にかけるようで
そこからインスピレーションを受けることが
少なかったのだ。
自分には興味が薄い情報として写ってしまう
そういった閲覧履歴やイイねを興味の対象と
定義して流される情報は、
本人にとって興味が薄いというのも
皮肉なものだなと思う。
話が逸れたが
とにかく雑誌という冊子から得られる
インスピレーションはとても新鮮で面白かった
経験したことない情報こそ新鮮だと感じるのだ
いやこれは考えれば当たり前の話で
経験した情報を関連付けてなぞるだけの
ネットの情報とは異なるのだ
その冊子の中には絵を描くうえで参考になる
デザイン 構図 色彩
たくさん詰まっていた。
いわゆる印象というもので
パッと見た写真を見たときの
「あ なんかイイな」という煌めき(きらめき)
これこそ自分が求めていたような
インスピレーションだった
ただし、その画像を模倣するわけじゃなく
その画を見たときの感じた印象
乾いた自分の脳内に養分が入り込んでくるような
そんな感覚だった
これは嬉しい発見だった。
少し話は逸れるが
長く体験した記憶は
長く記憶に残るだろうか？
それとも短い経験は忘れやすいのだろうか？
経験時間と記憶の強度は比例する？
自分の答えはNOだ
たとえ短い体験でも強く記憶に残ることがある
たった0.1秒の体験が数年も残る記憶となる
そう思うのだ
たとえば超絶美人を道端で見かける
たった数秒の絶叫マシンが脳裏に焼き付く
数秒の恐怖体験がトラウマとなる
良いも悪いも たった一瞬の出来事が
脳裏に焼き付くことだってあるのだ
そして思うのは、これら記憶は
忘れた頃に蘇る ということ
そう 文字通り 脳裏に焼き付く
忘れたと思っていても脳の裏側には
焼きついた情報が何かをきっかけとして
顔を出す。
不思議なことだが
一瞬の出来事も 忘れても蘇る
人間の脳にはそういう機能が備わっているようだ
いやこれは自分だけかもしれないが。
これを利用して試していることがある
興味のある雑誌をとにかく
パラパラ見る じっくり読むのではなく
そのときの印象を感じるくらいでいい。
「イイな」という煌めきが
心に響くように。
具体的には「あ 壁の一部に差し色としてコバルトブルー入れるのオシャレだな」とか
「曲線のある屋根って素敵だな」とか
このくらいの曖昧さで見ていく。
たとえそれを今日忘れても
脳裏に焼き付けられた情報が
いつか他の情報と入り混じり
時間をかけて発酵し
思いもよらないインスピレーションとして
自分を感動させるようなアイデアとして
顔を出すのではないか
そういう機能というか現象を信じて
パラパラめくったり 逆から読んだり
いろんな刺激を頭に入れていく
いわばイラストを描くための養分を
脳内に取り込んでるイメージだ。
それがタネとなり芽吹き
いつか花を咲かせることを信じて。
そうして数日後 変化があった
眠ってるとき ウトウトしてるとき
今まで見たことないような
アイデアが インスピレーションが
ふと湧いてきたのだ。
それを忘れないために
学生の頃よくやっていた
イラストのアイデアスケッチも
再びやるようになった
アイデアが湧けば想像を楽しめる
そして創造も楽しくなる
こうやってイラストを描くことが
楽しくなってきた。
絵を描くには
まずは自分を驚かせる 楽しませる
そういうイラストじゃなきゃ
描いてる楽しみは訪れなかったのだ。
SNSでイイねの数が評価ではない
結局は自分がどうあるか
自分が見たいイラストを描けるか
まずはそこだろうと思うのだ。
楽しまなきゃ続かないのだ。
そんなことを思い
今日も雑誌をペラペラめくるのだった
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