#2 - Hawaii(アメリカ・ハワイ州)

「#1 - 自己紹介」の記事でも紹介したんですけど、僕が旅を素敵だなと思うきっかけになったハワイでの出来事をつづっていこうと思います。

◎きっかけ

ハワイに行くきっかけとなったのは、広島県が主催していたプログラムに参加していた時の話です。広島県内の高校生が、地域や他国の高校生などと協働しながら、広島の魅力と課題を発見して、広島の力を発信していこうという学習内容でした。

このプログラムは、僕が高校1年生の夏から3年生の夏まで2年間かけて行われたのですが、2年生の夏にハワイに研修に行くプログラムが組まれていました。そこで、ハワイに行くことが決まったわけです。

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1週間の研修だったのですが、内容はかなり濃いものでした。「ダイヤモンドヘッド」「真珠湾」「環境保護区」「ハワイ大学(研修地)」など、本当に様々な場所を訪れて、遊んだり、学んだりしていました。

やっぱり印象深かったのは、「真珠湾」ですね。

◎旅の面白さを知った、「真珠湾」での出来事

僕は、被爆地・広島県出身なので、小学生の時から平和教育を学校で受けてきました。今はそうじゃないところもあるみたいですけど、毎年8月6日は登校日で、原爆投下についてのビデオを見るという学校生活でした。

核兵器を使ったり、戦争をしたりすることは確かに良くないことなんですけど、どこか「原爆を落としたアメリカが悪い」という発想になっていたんですよね。そういう思想の教育を直接受けてはいないんですけど、幼いながらそういうビデオを見ると、やはりそういう考え方になってしまっていました。真珠湾を訪れるまでは。

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真珠湾は、太平洋戦争開戦の地です。1941年12月に、日本が日曜日の海軍基地を不意に攻撃したことで、戦争がはじまりました。米軍は、この攻撃で2000人を超える死者を出しました。つまり、太平洋戦争は「戦を仕掛けたのは日本である」という前提で語らなければなりません。

真珠湾攻撃で家族を亡くされた語り部さんが、

「戦争を仕掛けたのは日本なのに、なぜ私たちだけが悪く言われなければならないのか。それは納得がいかない。」とおっしゃっていました。

広島の原爆ドームが核兵器の悲惨さや残酷さを訴えているのに対し、真珠湾に沈んだ軍艦も戦争のはかなさを教えてくれます。(※下の写真は、沈んだ軍艦から今もあふれ出している燃料)

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広島に投下された原子爆弾によって、1945年末までに約14万人の人々が亡くなったとされています。14万人と2000人。広島の方が圧倒的に死者が多いから、やっぱり完全にアメリカが悪いと言い切れるのでしょうか…?

結論を言うと、真珠湾攻撃をしたり、原爆を投下したりした事実は死者数で優劣をつけていい問題ではないと思っています。亡くなった人には、それぞれ家族がいて、大切な人もいた。人数が少ないからいいんだろうか。そんなことはない。広島にも真珠湾にも、家族を失った遺族がいる。背負った悲しみは同じで、それはつまらない戦争によって引き起こされたもの。どちらかが悪いと非難し合うんじゃなくて、お互いを理解し合って、二度と同じ悲しみを繰り返さないために前に進んでいくことが大切なんだな。と感じました。

高校生ながら僕は、「ものごとを多角的に見る面白さや大切さ」を知りました。被爆者の平均年齢が高くなっていく中で、僕たちの世代がどう戦争を語り継いでいくのか。柔軟な考え方のもと、悲劇を伝えていかなくちゃならないなと思いました。

お互いを理解し合うなんて、真珠湾に行かなければ気づかなかったことでした。

他にも、ハワイのリゾート開発には環境が脅かされている背景があることや、プラスチックごみ問題などを知り、本当に学び多き旅となりました。

もっと旅をして、自分の知らない世界を知りたいと思うようになったのが、この高校生のときの、ハワイでの経験でした。

高校2年生の時の僕です。めちゃ細かったです(笑)

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※参加者のLINEグループから、写真をお借りしました。

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