今度こそ世の中にじゅわーと広まるクスリになるのか…
新しい肥満対策の薬
「アライ」が来年春にようやく販売です。
販売するのはリポビタンDでおなじみの大正製薬。
どうやって肥満対策になるのかが気になるところ。
食べた食事の中に入っている脂肪。その脂肪が小腸から分泌されるリパーゼという脂肪分解酵素によって分解されて、体の内に吸収されるます。
その脂肪が吸収されすぎた結果、太るにつながります。
そこで登場するのが「アライ」の成分オルリスタット。
オルリスタットはこのリパーゼの働きを抑えます。
結果、食事の中の脂肪が体の中に吸収されるのを抑えます。
ようは
「食べた脂肪分を吸収しないでそのまま便で出しちゃえー!」
という薬です。
販売元の大正製薬によると、
食事由来の脂肪の25%が便で排出されるようです。
トクホのお茶を飲んでいる方
健康診断でひっかかりそうだけどひっかからない
ギリギリを攻めてる人からすれば、
画期的な薬です。
薬なので、食品に比べれば、効果が示せるので^^
いい薬ではあると思うんですが…
こういった生活習慣病に関するOTC医薬品は
買うときのハードルがとっても高い。
いや、高すぎるんです。
買おうと思ったら
1.はじめて買う1か月前から生活習慣改善の記録をする
2.買うときには薬剤師がその記録を確認する
3.その他、買う時には腹囲の確認・年齢の確認をする
が必要です。
続けて買う場合も生活習慣改善の記録の確認
が必要になります。
ぅう…!
買うの踏みとどまりますよね…
販売する側も購入する側もハードルが高いんです。
でも、ここで薬剤師側が
「こんな薬売れないよ」とあきらめてしまれば、
想像通り
「こういう薬は売れない」
「セルフメディケーションの浸透はまだまだ先」
の状態が続いてしまいます。
薬剤師側が売れるしくみを考えていけば
潮目は変わってくると思います。
たとえば、
・事前の記録確認を紙VerとスマホアプリVerで提案する
スマホアプリなんてコレがよさそうです。
薬局でdポイントつけてるならなおさら
・効果をイラストで分かりやすく書いておいて
悩んでいそうな人にさっと目で認識できるようにする
(ブランドサイトに効果結果が示されている棒グラフがありますが
棒グラフだけだとパッと見どれだけ効果があるのか
分からず、購入につながらない)
・ベネフィットを伝える
※メリットはその商品の機能をさします。
今回でいえば脂肪の25%が排出される
ベネフィットはその商品を買って得られる未来をさします。
ズボンをワンサイズダウンできます。
など。
(考える力が必要になりますね^^)
ハードルが高いからなぁで終わるのではなく、
そこを一歩脱出できるか
いまこそ、薬剤師の提案力が試されるときだなと考えています^^
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?