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レンズを大量に整理したはなし

皆さんレンズは何本くらい持っていますか?多い人だと数十本という方もいらっしゃるかもしれないですね。100本以上持っている、という方には今まで1人しか出会ったことがないですが、50~60本くらいという方は何人かいて、その度に驚いたものです。
私はフォトグラファーとして仕事をしていますが、かなり手持ちレンズは少ない部類だと、自負しております。

今日はその辺を踏まえて、カメラレンズについての考えをまとめられればと思います。またもや散文的な感じになりそうなので、最後までお付き合いいただけるか分かりませんが、お付き合いいただければ幸いです。

手持ちレンズのはなし

プロと呼ばれるフォトグラファーとなると、機材にはめちゃくちゃお金をかけます。これはまぁ、至極当然な話ですね。では一体、プロと呼ばれている方は、どのくらいレンズを持っているのでしょうか。

仕事仲間に聞いてみたら大体20~30本くらい、という方がいました。この方はキヤノンユーザーということもあり、EFレンズ〜RFレンズのほとんど一式と、ムービー用にSONYのレンズも結構お持ちらしいです。
いくらかかっているのか、考えるのが怖いくらいです。

プロ活動はされていませんが、写真を趣味としている人(親戚)で60本くらい持っているという、かなりのカメラマニアがいます。この方は、フィルム時代のニコン、コンタックス、ペンタをはじめ、ハッセル、ライカ、ローライなど、とにかくカメラをめちゃくちゃ持っている方です。田舎に家が1軒建つんじゃないかってレベルです。

一方で僕はというと・・・・今は、10本もないです。

というのもつい先日、仕事機材の断捨離をしようと心に決め、ほぼ使用しないレンズたちを一斉に旅立たせてしまいました。単純にスペースが嵩張るというのと、気づいたら2年くらい使ってないレンズがゴロゴロあった事に気づいたのがきっかけです。

お金をいただいて撮影をするようになった頃、僕はキヤノンユーザーでした。当時は超広角〜望遠までの単焦点やズームレンズを片っ端から集めていました。それは、どんな現場でも一定水準以上のクオリティを担保したい、という思いからです。
ですが当然、仕事にはバラつきがあるもの。
200mm以上の望遠レンズなんて、年に1回使うかどうか。
16mm近辺の超広角も、使用頻度はそれなりでしたが、今となれば20mmあればいいでしょ、みたいな感じになりほとんど使用していませんでした。

そんなわけで、20mm〜200mmを守備範囲として、それ以外に関しては処分をする&ダブっている焦点距離に関しては、優先順位をつけて処分をする、ということにしました。(お師匠から譲り受けた思い入れのあるレンズは手元に残しています)

そんなこんなで、もともと24本ほどあったレンズは、今数えたら8本となっていました。多分、かなり少ない部類ですね。

しかも、のはなし

今手元にあるレンズたちを見てみると、まさかのMFレンズが5本。手持ちの半分以上がMFでした。
知人からは「バカだね〜」と言われました。

なぜ今、レンズを整理したのか

ここからがある意味、今回の本題です。
最近、自分の撮影の仕方、というか写真に対する考え方が多少変化してきました。具体的にいうと、これまではクライアントが求める写真を撮ることだけが、フォトグラファーの使命みたいに考えていました。

しかし、Ai写真やスマホの進化、ストックフォトの充実により、フォトグラファーの存在価値が急激に変化してきていると感じます。
恐らくこの記事を読んでくださっている方々でしたら、この部分には共感いただけるのではないでしょうか。

ただ写真を綺麗に撮れるだけ、のフォトグラファーは完全に淘汰されるだろうと思い、写真を撮るという行為と向き合ってみようとしたことが、今回のレンズ断捨離に繋がったという感じです。

まとめ

最新のカメラは、数年後には旧型になります。
機材選びは、自分自身の撮影スタイルに直結する命題とも言えますが、
常に最新の機材が自分にとってのベストではない、かもしれない。
選び、撮り、伝える。
これが写真の原則です。
機材にばかり目を向けるのではなく、自分と繋がる内外の世界にこそ、眼を向けてみるべきなのかもしれないですね。

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