市川沙央さん、『ハンチバック』の再定義
文藝春秋の9月号が届いて、芥川賞受賞の『ハンチバック』の選評と、市川沙央さんの、インタビューを読んだ。実に深い世界である、つまり、文学のことを言っているのだ。
『ハンチバック』には、文學の未来への可能性が、ありとあらゆる自由度で、詰まっている。人間と人間は、どんな状況下に置かれても、正しく対等だということは、当たり前のことだ。
そのことの再認識を、得たというべきか。それにしても、市川沙央さん、の堂々とした世界への対応を見ていると、市川沙央さんには、根底に強い不動心と、確固たる自信があるように思えてならない。
そんな訳で、『ハンチバック』だが、やはり、本物の小説家が書いた小説だということ、そして、重度障碍者の生き易さを、最大限に提示し、世に広めた功績は、単なる、文學賞のみならず、もっと大きな世界の賞を得ても良いはずだ。
例えば、この『ハンチバック』だけで、ノーベル文学賞が貰えるんじゃないか、という、市川沙央さん、『ハンチバック』の再定義は、度を越しているだろうか、自分は、貰って良いと思う、ノーベル文学賞を。
そのくらいの、世界人類皆平等、を歌っている小説だと思うからだ。戦争に加担している人には、市川沙央さんの『ハンチバック』を、読んで貰いたい。恐らく、価値観が変わるだろう。
そしてもう一つ、川上未映子さん、西村賢太さん(故)市川沙央さん、が本物の小説だと思う自分は、西村賢太さん(故)を、何かの文学賞の選考委員に付けなかった、日本の文壇の大きな間違いを繰り返さないために、数本小説を書いたら、市川沙央さんを、何かの文学賞の選考委員に就けて貰いたい。出来るだけ早く。
市川沙央さん、『ハンチバック』の再定義、というタイトルで書いたが、思いが日本の文壇に届くと良いなと、思って居る次第だ。
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