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20・『猫と不条理』 ㈠ 天才の異名とは、神だろうか。どうにも良く、分からないのである。猫…
19・『猫と不条理』 ㈠ 猫が不条理な訳ではない。猫が不条理にあっているのだ。それはとても…
18・『猫と不条理』 ㈠ 不条理がどうしたっていうんだ、猫ならそう答えるかもしれない。猫は…
17・『猫と不条理』 ㈠ えんえんと続きそうな、本小説、猫と不条理ではあるが、そうさ、いつ…
16・『猫と不条理』 ㈠ いつまで経っても、自分は自分であることが、埴谷雄高の言う自同律の…
15・『猫と不条理』 ㈠ 書いても書いても、報われない小説家、そんな人間が書いた、猫と不条…
14・『猫と不条理』 ㈠ 不条理であっても、俺はこの小説を書いて居る。書いて居ることが、不条理ならば、猫に聞いてみると良いかもしれない。猫と不条理は、果たして不条理か、と言う風に。 ㈡ それにしても、猫というものは、大変、不可思議な動物だと思うが、そんな猫は、確かに野生的である。街を移動する猫に、何度出くわしただろうか、数知れないのだ。 ㈢ 猫は猫、しかし、不条理は不条理、そうであっても、猫と不条理は、大変、俺にとっては書き易い小説なのである。何故だかは分からない
13・『猫と不条理』 ㈠ まあ、猫は一度は飼ってみたいと思ってはいるが、小説や詩や、夜道に…
12・『猫と不条理』 ㈠ 俺は何と浅はかだったのだろう、やはり夜道に出た方が良いのか、しか…
11・『猫と不条理』 ㈠ 猫は、読書の本の中に、一応は収まった。文學と猫は実に密接に、互い…
10・『猫と不条理』 ㈠ 猫は街を颯爽と通過するのであって、その生態は、分かったつもりでも…
9・『猫と不条理』 ㈠ 否応なく、ただ夜道を歩く生活からは離れ、猫と遭遇する機会も少なく…
8・『猫と不条理』 ㈠ 不条理なのは当然さ、とでも言いたげな、猫の鳴き声である。夜道に響…
7・『猫と不条理』 ㈠ 確かに不条理だったよ、俺はどうかしてたんだ。結句、猫のほうは、猫のほうで、不条理だった。風の強い日に、ひゅーひゅーと、猫が鳴いているのを聴くほど、辛いことはない。 ㈡ どうにもこうにも、猫と不条理と言うタイトルはお似合いで、俺は興ざめだったが、猫からしたら、俺のほうが、興ざめだろう。夜道を散歩、暇人じゃないか。 ㈢ それでも、猫と不条理を書き始めたからには、書くしかないだろう。猫にとっては、普通の道だったんだ。当然の道だったんだ。驚いていた