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詩 彼岸花

彼岸花を両の手で
やさしく摘んで取り上げる
祈りでも込めるように
なにかを贖罪するように

両の手に包みこんだ彼岸花を食む
頬が朱く染まる 身体も朱く染まる
花弁のような睫が風に揺れる

秋の花よ 秋の風よ
なぜ悲しみを思い出させるのか
いや その悲しみこそ美しいのか



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