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【コラム】部活動地域移行の本当の意味を語ります

いつも読んでくださり、ありがとうございます😊
みなさんのおかげで読んでいただける方も増え、本当にありがたい限りです!

私は中学校で部活動を15年指導してきており、今はその部活動改革の仕事のお手伝いを微力ながらしております。

今日は理科とはかなり話がズレますが、部活動地域移行の本当の意味を皆さんに知って欲しくて、書き留めたいと思います!

①最初は何も知らないだけの反対派だった

去年まで中学校のクラブ指導をしていた自分とすれば、中学校体育連盟の大会がなくなる、つまり夏の総体がなくなると聞いたときは、ものすごくショックでした😨
恥ずかしながら、クラブ指導を夢見て先生になりましたから。
部活、部活、部活で大学までやってきましたから、夢見たのが部活の先生でした。

クラブは、勝つことが全てではないですが、仲間ともに1つのことを達成するために、笑ったり、泣いたり、喜んだり、悩んだり。
正直部活動は「人生の縮図」であり、仕事の成功体験と同等の価値があると思ってきました。
自分自身の誇りだったのです。

ですので、土日に部活動を地域の人が教えることに、抵抗とそして大きな不安がありました。
そして、部活をしたくない教員は、子どものことを考えていない、自分が休みたいだけじゃないかという、本当に極端に偏った考えも持っていました!笑

中体連の会議でも、同じ意見の方と反対の立場を貫き、体力が低下するとか、子供が混乱するとか、本気でスポーツやりたい子はどうするんだとか、文句ばかり言っていました。
恥ずかしい限りです🫣

②物事は常にアップデート、その本質を自主的に見に行かなくてはいけない

先生の働き方改革ばかりの地域移行に目が入って、本質が見えていないことに気がついたのが、今年の4月です。

仕事の役職が変わり、学校現場から離れた時、ふと学校の今後の人数調査を10年分行う仕事を任されました。
役場の住民課に行き、出生数を調べて行くと、分かりきっていたことなのに恐ろしい数字を目の当たりにしました。

なんと、自分の勤めていた中学校の総生徒数が令和10年度には現在の1/3になっていることが分かったのです。

恐ろしい衝撃でした。
クラブどころの騒ぎではない。
学校運営そのものが覆されてしまうようなそんな状況だったのです。

生徒数が減れば、おのずと部活動数も減る。生徒数が減ればおのずと勤務する先生も減る。
つまり、子供が種目を選択して文化スポーツができる環境が未来にはないことに気付いたのです。

③国の示す地域移行の本当の狙いとは?ここをアップデート!

ですので、1つの中学校では部活動は継続が不可能である。
つまりは地域で協力し合い、何とか運営を継続する、これが地域移行に理解を示さなくてはいけない入り口だったのです。

しかし、そこはあくまでも入り口であり、本当の理由は違うところにあると最近は視点を変えるようになりました。

そこでまず知ってほしい単語が、「総合型地域スポーツクラブ」です😊


  • 地域スポーツクラブのメンバーシッププログラムを導入し、地元の学校やコミュニティセンターと連携することで、地域の子供たちにスポーツの楽しさを教えるプロジェクトを企画します。スポーツクラブのメンバーが子供たちに指導をし、地域の運動不足の問題を解消することを目指します。

  • 地域スポーツクラブの施設を利用して、定期的なイベントや大会を開催することで、地域住民の交流を促進します。例えば、地元の企業との協力を得て、社会人チームと地域住民チームの試合を開催するなどの取り組みを行います。

  • 地域スポーツクラブの選手を対象に、キャリアサポートプログラムを設立します。アスリートとしての将来を考え、ノウハウや経験を共有する場を提供することで、選手の成長を支援します。また、地元企業と連携してインターンシップや就職支援の機会を提供することも検討します。

  • 地域スポーツクラブのメンバーが地元のシニア層に対して、健康増進やリハビリテーションのための運動プログラムを提供します。地域の高齢者が健やかな生活を送るための支援を行うことで、地域全体の健康促進に貢献します。

  • 地域スポーツクラブが地元の小規模なイベントやフェスティバルに積極的に参加し、地域の活性化を図ります。例えば、地元の祭りでスポーツブースを出店したり、地域のイベントでパフォーマンスを披露するなどの取り組みを行います。


難しいので少し簡単に😊
例えば、月火水はサッカーをして、木金土は剣道をしてもいいというクラブです。
何だか中途半端な気がしますが、中学生期はたくさんの経験が必要であり、現段階で1つの種目に絞る必要がないという考えも必要かもしれません。

現に、部活動は日本特有の文化であり、海外にそんなものない国ばかりです。
でも日本より強いスポーツ国はたくさんあります。

スポーツ庁長官の室伏氏もハンマー投げを本格的に始めたのは高一からで野球など様々なスポーツに取り組んでいたとされる話は有名です。
もちろん室伏さんだから可能であった話なのかもしれません。

ですが、たくさんの文化スポーツに中学生のときに関わることは自分の唯一無二の得意なことを発見する正しい感覚であると同時に、、、

子どもの数が減っても競技人口を減らさない裏技!

であると言えるのではないでしょうか!?
分かりますか?
子どもが複数の種目をしてくれることで、その競技自体の人口は減らない。
そのスポーツの衰退を抑えることも可能かもしれないという感覚なんです😊

私は改めて勝つことが全てではないことを実感しています!
もちろん日本一になりたいという思いも持っていますが、私がやりたいことはスポーツを広げたいことなのです😊

現場を離れて気づく、、、
悔しいけど本質が分かっていなかった😂

今もスポーツに関わりますが、教えることが楽しい!
なんとそのことが余計に生徒を上手くしているのです😳
もちろん叱ることもありますが、心得ているのが、

子供自身がその日に立てた目標とは違うマイナスの行動があったときだけ、短く声を掛ける

だけです。
もはや、叱ってもいないかもしれません!笑

スポーツは楽しい!
クラブは絶対に人生のためになる。
それは一生信じ続けます😊

ですが、持続可能な新しい形の部活動、つまり地域クラブ活動を絶対に成功させてみせます!!!
前途多難ですけど🤣笑

読んでいただいてありがとうございました😊

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