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果糖と痛みのメカニズム

甘いものが痛みの原因になるメカニズムについては、大きく分けて3つ存在します。

1、ミネラルバランスの乱れと水不足
果糖を摂取するとそれを代謝する為にたくさんの水とミネラルを消費します。
夏場に熱中症の初期症状に足がつる現象が起こりますが、それに似た現象が頚部や腰部の筋肉で起こり、特に何もしていないのに寝違いやギックリ腰になる場合があります。
この痛みは足がつるのと同様強く鋭い特徴があります。

2、糖化
糖化は摂取した糖分と身体の主要構成物質のタンパク質とが結合し変性を起こすことで、老化との関連が指摘されています。
筋肉はご存知の通りタンパク質のかたまりですので、筋肉に糖化が起こって変性することで慢性的な重い痛み、鈍痛、可動域制限などにつながる可能性があります。
そしてお米などに含まれるデンプン(ブドウ糖)と比較して果糖は10倍以上のスピードで糖化を起こすこともわかってきていますので特に注意が必要です。

3、炎症
糖分は筋肉のエネルギー源になる物質ですが、慢性的な痛みだけでなくケガや感染等の痛みが出ている(炎症が起きている)場所に入り込むと炎症をさらに助長してしまう要素でもあります。
ですから普段から痛みがある方はその痛みが強くなり、ケガや感染症の場合は治癒や回復を妨げる可能性があります。
特に果糖はブドウ糖よりもはるかにエネルギー量が高いので炎症を助長する要素も高いと言えます。

前回の記事にもありますが、糖分の代謝機能は個人差がかなりありますので、一概に何グラムで痛みが出るかは個人差があり体調によっても左右されます。
もうすでに痛みがある方は、1〜2週間は特に甘いもの(果糖)を断つことで痛みが改善する可能性は十分にあると考えています。

前回の〇〇の部分は
果物になります。
果物はミネラルやビタミンが豊富で身体によりイメージが強いですが、最近の果物は糖度を高めるために品種改良を行い果糖の含まれる量が以前よりかなり高くなってしまいます。
その影響で本来あるはずのビタミンやミネラルが以前より少なくなっているという指摘もあります。
痛みの観点からみれば果物🍎はなるべく避けるべきものの一つと言えます。

次回は糖分(果糖)の次に痛みの原因になる物質をお伝えしていきたいと思います。

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