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島本理生「ファーストラブ」を読んで。
読み終わりたてほやほやのうちに。あんまりダラダラ書くんじゃなくて、内容にもあんまり触れないようにかんじたままに。
どんな問題が世の中には存在するだろう。その数は数え切れるのだろうか。その幾つに答えがあるのだろう。きっと僕もいくつも問題を抱えている1人だと思うし、僕の好きなあの人も、僕の想像を超える暗闇の中にいるかもしれない。
この本を読んで、そんなことを考えた。考えれば考えるほど、苦しくなるだけで何もできない。何もできないと思った。でもそうじゃないんじゃないかと思い直した。
僕はぼくのことが嫌いだ。それは地球が回るくらい当たり前の事実で、どうしようもないことだと思ってた。自分を傷つけたり、本当に息の根を止めようとしたりするほど。でもそのどれもがこの世界にとどまる結果に至っている。この本を読んで、もしかしたら、ひょっとしたら、この気持ちは僕というたった一つの角度から見たものなのかもしれないと思った。どこかで何かきっと、自分を救いたい気持ちがないと、僕はとっくにここに居ない。
何の理由もなく嫌いなんて感情、生まれやしないだろう。
僕はそいつを見つけようとは思わないけど、卑屈な性格も、弱虫なところも何かがあって、僕の中に生まれたものならば、僕は生きていかなければいけないと思った。なんとなくしっくりとして嬉しくて、覚悟した。また今日も生き抜いた自分、明日はどうなるのか、誰もわからないけど、今日を生き抜いた自分の続きだから、あんまり怖くないと思える。
お気に入りの作品がまたひとつ増えた。
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