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考えは変わってもいい
幼い頃の私は、色んなことに興味が湧き、習い事をしたいとお願いしてはすぐやめたくなるこどもだった。
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今となっては、好きなことがたくさん見つかってすごいねって思える。
けれど、いつのまにか、決めたことをやり抜くことが美徳で、言ったことを覆してはいけないと思い込んでいた。
友だちにこう言ったから、意見は変えたらいけない。想いを変えて、言うことがころころ変わるのは不誠実だとも感じていた。
でも、気持ちが変わらないなんて無理だよね。
色々な情報や考えに触れ日々過ごす中で意見がずっと同じなんてあり得ない。
でも、それに気づけないで、白黒つけたがって苦しかった。いや、そのときは、それが普通で苦しいとも気づいていなかったのかもしれない。
今、過去を思い出して、そんな凝り固まった自分軸があって、生活していた私は、大変だっただろうなと思う。
終末医療について、お話しを聞く機会があった。講師の方が、日々患者さんの気持ちは変わる。変わっていい。だからこそ、死が垣間見えたときではなく、もっと前から死について話せる環境をつくらないといけないっとおっしゃっていたのが印象的だった。
自分のいまの気持ちに正直に、家族や大切な人と普段から素直な想いを話していける関係でいたいと思う。
それは、全てを包み隠さず話すということではなく、安心していつでも話せる、聞いてあげられるそんな関係。
私は、大好きな人たちと安心して穏やかに暮らしていきたい。
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