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アクスタってなに

  タイトルはアクスタというものを全く知らなかった昨年の春頃に発した自身の言葉である。アクスタ。アクリルスタンドの略称。俳優さんやアニメのキャラクターなどの写真を透明なアクリル板に印刷して飾れるようにしたもの、といえばよいだろうか。飾るのはもちろん、一緒に外出して写真を撮ったりする文化もあるらしい。ほお。最近の推しグッズは進化してるな、と思った。自分には無縁だな、とも。
 およそ1年前にそんな事を思っていた私の目の前には推しのアクスタがある。言い訳がましいが、ものすごく欲しかったわけではない。なんだかんだで手に入れてしまった、と言えばよいのか。人生初のアクスタを手に入れた経緯について書いておく。

まず「王様戦隊キングオージャー」という作品について触れておく。キングオージャーは昨年から沼落ちしている現在放送中の戦隊シリーズである。戦隊なので主要キャラクターは6人(ラクレスを入れると7人か)いる。私は全員大好きなのだが特に好きなのがヤンマ・ガストというキャラクターだ。ヤンマ総長(一国の王だが国民から総長と呼ばれている)については語り出したら止まらないのでやめておくが、このヤンマ・ガストを演じている俳優さんが現・私の推しである。その彼が今年の誕生日にバースディイベントを開くことを知った。こういうイベントは初だそうである。

自分は早い段階から行かないことに決めていた。なんせ自分の子供と同年代の若手俳優さんである。マーケティング的にもファンは同年代やそれ以下の年代の子が望ましい。はず。俳優さんのブランディングとかマーケティングとか1ミリも知らんけど。とりあえず親世代の自分は行ってはいけない、行くべきではないだろう(個人の意見です)。ところが、である。イベントまで1週間前のある日、まだチケットが残っていることを知った。さらにこのイベント限定のオリジナルグッズ情報が出た。

彼の初イベントだ、会場を満員にしたい。グッズを買ってお金を落としたい。個人的に推しの応援にはお金を落とすのが一番だと思っている。事務所に「この子はお金になる」と思わせれば次につながるに違いない(個人の考えです)。でも自分は会場には行けない。先に書いたとおり「自分は行かないほうがいい」というのもあるが、実際スケジュール的にも厳しかった。さて。どうしよう。

考えた末、ムスメに行ってもらうことにした。チケット代、物販代諸々はもちろん私持ちである。彼女もキングオージャーのファンでいつも一緒に番組を見ている事もあり、イベントへの参加と買い物を快諾してくれた。

結果、いま私の手元には彼のアクスタ3種類、缶バッチ6種類、トレーディングカード15種類、ステッカー、がある。物販で売ってたグッズ、ほぼコンプリートである。イベントから帰ってきたムスメに「頼まれてたやつね」と渡された時は正直困惑した。こんなにたくさんどうするの?という感じである。人生初のアクスタは若干やけくそ気味に自室の作業机に並べて飾った。ちなみにアクスタの隣はヤンマ総長のお写真である。
あれからおよそ1週間。推しのアクスタが机にいる光景にも慣れた。毎日見ていた結果、アクスタ悪くないな、ってか、いいじゃんこれ、と思うようになった。なるほど流行る訳だ。物販開始時間前に会場へ行き、寒い中長い列に並んだ末これらを買ってきてくれたムスメには感謝しかない。ほんとうにありがとう。   

 イベントでのあれこれはムスメから聞いた。とても楽しかったらしい。「こんなこともあった」「そういえばこんなことも話してた」など、ぽつぽつと思い出したことを折に触れて話してくれる。彼の人間性にも感銘を受けたそうだ。もしもまた今回のようなイベントがあれば今度は自分のお金で行きたい、とも。そうかそうか、と思った。なんだかうれしかった。

3つのアクスタの1つは今ムスメの部屋にある。3つあるなら1つ私にくれる?と言うので快く渡した。が。私の1番のお気に入りを選んで持っていった。

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