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【新野将之さんパーカッションリサイタル】 東京オペラシティB→C 2023年12月12日

とってもAmazingなパーカッショニストだと思っている新野将之さんのリサイタルへお伺いしました。

東京オペラシティのリサイタルホールで定期的に行われている【B→C
バッハからコンテンポラリーまで】は、バッハの作品と現代作品を軸とし、演奏家が自由にプログラムを組むことによって様々な「B→C」を聴くことが出来、 毎年選りすぐりの10人が選ばれて登場しており、強烈な個性とバラエティに富んだ楽器の魅力を楽しめるというなかなかのリサイタルであります。


=曲目=
•ホドキンソン:ケルベロス :コンサート・スネアドラムのためのエチュード(1990)[スネアドラム]

 •J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻から「前奏曲第1番」ハ長調 BWV846[マリンバ] 

•ノアゴー:ザ・ウェル・テンパード・パーカッション(1994~95)[キーボード・パーカッション・デュオ]

•ノアゴー:易経(1982)[マルチパーカッション] 

•J.S.バッハ:カンタータ第140番《目覚めよと呼ぶ声が聞こえ》BWV140から「シオンは物見たちが歌うのを聞く」[マリンバ] 

•権代敦彦:“Vigilate !” ─ 世の終わりのためのコラール ─ マリンバのための op.190(2023、新野将之委嘱作品、世界初演) (原曲:J.S.バッハ:カンタータ第140番《目覚めよと呼ぶ声が聞こえ》)[マリンバ] 

•権代敦彦:Gone, gone, gone beyond ─ パーカッション・ソロのための op.192(2023、新野将之委嘱作品、世界初演)[マルチパーカッション] 

•新野将之:蠢(2015)[スネアドラム]

=アンコール曲=
ユージン・ノヴォトニー:ミニッツ・オブ・ニュース


この夜の演目はBachの平均律やカンタータからのメロディーを用いた曲以外は全て初めて聴いたり音を浴びたりする作品ばかりでした。

そして奏者が手にするマレットやバチから生まれる音は想像を遥かに超えた深い響きと夢のような美しさがありました。

マリンバやドラムや鐘などおなじみの楽器は勿論用意されていましたが、初めて見る打楽器も多くあり、それらは舞台にぎっしりと並べられて出番を待っていました。

曲順に楽器たちは出番を終えると片付けられたり脇の方へ移り、もう一度出番があったりと色々でしたが、どの楽器も新野さんに引き出されてとても嬉しそうに鳴り響いていました。
当日の様子はこちらをご覧ください。
新野さんのXの投稿より。

パーカッションのリサイタルは中々伺うことがないので、とても貴重で自分にとっても新たな世界を知ることが出来てお聴きして本当に良かったです。

素晴らしい一夜でした。

終演後。ありがとうございました!