第2回 コトラー読書会
2月26日(日)21時に2回目の読書会を開催!
当日は7人が参加。
ファシリは、繁忙でげっそりさとゆうさん。
書記は、老眼ひどくて遠近両用メガネデビューのわたくしぐっさんで担当させていただきました。
第2章:マーケティング戦略とマーケティング計画の立案
マーケティングどっぷりだった前章(21世紀のマーケティングの定義)。それと比べると第2章は経営戦略(戦略レベル、戦略策定プロセス)にちかい内容でしたね。
ただし、顧客価値の探求・創造・提供やマーケティング計画の構成要素などマーケティング観点で経営戦略を抑えていくことで、改めて「企業経営におけるマーケティングの意義」を認識することができました。
今回は、特におもしろかったな~って論点を3つあげておきます。
論点1:統合的成長と戦略的提携の違いは何か?
似たような言葉が多いので混乱しちゃいますよね。
統合的成長は「成長機会の評価(P.59~)」、戦略的提携は「戦略策定(P.70~)」で登場します。
それぞれ、戦略レベルの違いと手段の違いで説明が出来そうです。
(ちがってたらごめんなさい!)
戦略レベルの違い
統合的成長は"全社"戦略:定義した事業ドメインの成長機会を評価した結果、不足する売上・利益を補う戦略レベル
戦略的提携は"事業"戦略:事業単位で設定された目標を達成するために検討する戦略レベル
手段の違い
統合的成長は"M&A":同一業種内での水平統合、垂直統合のいずれか(異業種間のM&Aになると多角的成長の選択肢)
戦略的提携は"アライアンス":複数の企業が互いに協力してパートナーシップを形成する
また、「アウトソーシングも統合的成長に含まれるか?」という論点も出ました。BPO事業に従事する私的な意見としては「M&Aを手段とする統合的成長には含まれないが、戦略的提携としてはあり得る」と考えたいところ。
アウトソーシングの目的は様々だが、多いのはコスト削減(固定費型から変動費型に変える…etc)。この場合はベンダー目線。これが戦略立案・実行に必要とされるパートナー目線になるとアライアンスと言えるのではないかと考えてます。(そうなりたいと思ってます…)
論点2:多角的成長と多角化戦略の違いは何か?
これもわざと混乱をさせているのかな…?って言葉でしたね。
いずれも「成長機会の評価(P.59~)」に出てきますが、多角化戦略はアンゾフのマトリクスの中で記載されています(新製品×新市場)。
第2章の内容を理解する上では、同一のものとして解釈をしても問題はないかなと思いました。
ただし、微妙なニュアンスの違いはあるのかな?
多角的成長:売上と利益拡大の期待値と予測値とのギャップを埋める選択肢のひとつ
多角化戦略:戦略のひとつであり、上記(売上拡大)だけでなく「リスク分散」、「安定化」といった目的も含まれてくる??
定義にこだわりすぎると反対に本質からそれちゃいそうですね…。
集中→統合→多角(または合理化・撤退)といった選択肢、順序を検討することを押さえておくって感じでしょうか。
論点3:コア・コンピタンスはどの企業にも存在するのか?
難問でしたね…
今回、もっとも様々な意見が出てきた問いだったのではないでしょうか。
前職では明文化されていたが、現職では明文化されていない
自社にもあるが模倣困難とは言い切れない
地元ではコア・コンピタンスかもだが、グローバル化したら通用しない
戦う土俵次第ではないだろうか?
などなど…正解はなさそうですが、個人的には「どの企業にも存在する」と思いたい。「気付いている、気付いていない」や「意図的に成長させている、させていない」などの違いはありそうだが。
機会があれば他からも意見を聞いてみたいと思う論点でした。
その他
他にも色々議論ありましたが、書記能力の限界のため上記3点にとどめておきます。おまけで、ネットフリックスの話題になった際、2つほど書籍を紹介したのでこちらにも記載しておきます!
イノベーション・オブ・ライフ
イノベーション理論で有名なクリステンセンさんの書籍。経営理論を人生戦略におきかえると…って本です。「限界的思考の罠」でネットフリックス登場にブロックバスターがどう対応したかが記載されています。
※もうもぎもぎももげもげも購入したらしい!はやいね!!
スタートアップ的人生戦略
リンクトイン創業者の書籍(改訂版)です。イノベーション・オブ・ライフを現代版って印象。
おわり:次回は3月19日(日)
以上、第2回の内容でした。
スプレッドシートはコチラー(↓)
次回は3月19日に開催予定!
わたくしぐっさんファシリの、書記は宇宙刑事えーちゃん!
参加者には23期生が多く、3月はオリエンテーション、入学式とイベント続きとなりますので無理のない範囲でゆる~く参加してください。
お待ちしております。
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