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フリック入力の接近回避と単語の関係 最新研究やってみた結果

最新研究からフリック入力が単語の感情に
与える影響について考察された面白い研究
が発表されていましたのでご紹介します。

感情は、人の神経伝達系と深く結びついて
おり、人の動作との関わりが指摘されて
います。

【おさらい】内容説明前にご確認

○フリック入力

打ちたい文字に指を重ねると補助機能がでて
画像のようになります。

 指を押し続けると、
 い段← ↑う段 →え段 お段↓
 というように入力ができることを
 フリックというものです。

○単純接触効果
  接触する機会が多くなると相手に
  親しみが増す効果のこと。
  Zajoncが提唱したことから、
  ザイアンス効果とも言われいます。

○接近回避コンフリクト
  2つ以上の要因が相互に拮抗や抗争
  して行動が取れない状況。
  例)
   接近ー接近型
   かつ丼も食べたいけど天丼も
   食べたい
   回避ー回避型
   痩せたいけど、運動も食事制限
   もしたくない
   接近ー回避型
   TVを見たいけど、
   寝不足なりたくない

【フリック入力と指先の動作】

スマホで単語を入力する際に行われる、
指先の動作で操作者に単語に対する感情
を与えるということが研究で明らかに
なりました。
よく使う単語には、単純接触効果により
好ましく感じることはもちろんですが他
にも影響を受けるようです。

フリックする際に、お行へ変換する時に、
指が下へ移動すると指が体に接近すること
によりポジティブになりやすいというの
です。
逆に、う行へ変換する時は、指が体から
離れるためネガティブになりやすいよう
です。
お段の入力は接近行動で
う段の入力は回避行動ということです。
い段え段には相関関係はないようです。

スマホで文字を打つ行為は、相手に対し、
情報を発信するという行為であるため、
その指先の感覚と共に感情も送ることで
あるため、相手にどういう思いで送るか
という感情も乗せてしまうことにもなる
ということになります。

ちなみに、キーボード入力やガラケーの
ように何度が連続打ちするタイプには、
こうした相関は見られなかったようです。
また、スマホの使用歴にも関係がある
ようで長く使用している人の方が効果
があるとのことです。触る機会が多い
という接触効果でしょうか。

【実際に触ってみた結果】

「たのしい」→
  た そのまま
  の ↓
  し ←
  い ←

「の」の入力には少し安心感がある
ように感じます←バイアスかかってるかも
しれませんが。
私が初めてフリック入力したときは、
使い慣れていないためか、う段がどうも
うまく操作できなかったことが思い
だされました。操作しにくいと感じまし
たが、この影響もあるあかもしれません。
もどかしさがあるようにあり、それが
ネガティブに感じたのかもしれません。

「たのしいよ」
語尾がお段になるように打つと、
打った後に特に打ち終えた安心感がある
ように思えました。
記憶のU字曲線のような、最初と最後の
記憶が想起されやすいものだとすれば、
最後にフリックをお段にすると打ち終えた
安心感がお段以外で終わるよりも、
送信過程で落ち着いているかもと
思いました。

ちなみにですが、
「おそろしい」
  ↓  ↓  ↓ ← ←
とお段が3つ並びますが、その単語
そのものの感情が置き換わる等の
効果はないようです。

まだまだこれらのことも研究段階で
あるため、著者もコミュケーション
を獲得する段階で不確定要素がある
ので、一概に言えたものではないが、
SNS等の触れる機会が多い現代では
スマホ等の道具依存で無意識に単語
への変化が人へ影響を与えるかも
しれない。


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