花火がこわい

小さい頃は本当に怖がりだった。

たぶん周りの誰よりも怖いものが多かった。
暗幕、着ぐるみ、花火、蛇口から出る水、低い声と音、犬(というか動物全般)、人の多い場所、鬼(それに類似するもの)…その他もろもろ。
これらを連想させるものに触れるたび、泣いていた。保育園に毎年来ていたサンタクロースでさえ怖かった。

暗幕と着ぐるみや鬼に関しては克服したが、
それ以外に関しては今も変わらず怖いままだ。

夏、家にいると花火の音が聞こえてくる。
それが毎年、本当に怖くて仕方がない。

高校生くらいからは、花火の予定が分かるとそこに予定を作って、わざわざ家にいないようにしていた。

そこまでして避けているが、花火がこわい理由を未だにうまく説明できない。

まず、音がこわい。
誰にも共感されたことはないけど、銃声に聞こえる。
その音に心臓を撃ち抜かれるような気がする。

とにかく花火の打ち上がる音を聞くだけで、
心がざわざわして落ち着かなくなる。

そして、花火大会には人混みがつきものだ。
これはこわいというより、嫌い。

いつもの電車に知らない顔ぶれが
たくさん乗っている状態がとにかく苦手だ。

自分は花火から逃げたいのに
それを楽しみにしてる人達がいるということが
とてつもなく惨めに感じる。

今年は花火大会が中止になっていて
気持ちが楽だ。

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下書きにあったものの、
投稿しないまま夏が終わっていました。

来年は状況が変わってる可能性も高いので、とりあえず今年中に投稿することにしました。

せっかくなので、フジファブリックの「若者のすべて」リリース日に投稿しておきます。

リリースから13年経っても、夏の終わりに聴き続けられてるこの曲の発売が実は11月となんとも惜しいところが個人的には、とてもフジファブリックらしいなと思ってます。
私がフジファブリックを好きになったきっかけの曲でもあるので、思い入れも強いです。

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