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なんでもない事をなんでもないように 適合しなければいけない社会ってなんでしょう 自分ら…

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なんでもない事をなんでもないように 適合しなければいけない社会ってなんでしょう 自分らしくってどうやったら自分で見えるのかな

最近の記事

とうきょう

いつからだろうか この街に花がないと思ったのは ああ。 歩く人波 無関心を盾に生にすがる はるか昔に営んだ 情や仁義は重荷となる 心の扉は鍵を失くした それがこの街の乗り方だった ああ、 自分の体に流れる水 その水がとめどなく流れでて 自分の体にいつの間にか空いた穴を 一とゼロが並んだ紙で塞ぐ それがこの街の歩き方だった この街は死によって自らを着飾り誇る 人が死ぬ間際に一際激しく踊るように 最後を飾らせ 踊るのだ あぁ・・・ あの澄んだ小川と 木々の話し声が

    • ギブミーアチョコレート

      誰が何のために 白い粉は誰のために 重油のように海に広がる 蝕みは共食いの音色 大地は広く 塞ぐものはなし 天は高く 全てに降り注ぐ 誘いの歌 争いの歌 愛情の歌 全てにおいて 生と神が体を作る それは尊重を識る 命が消えることもなかろうて ギブミーアチョコレート 勝手に与えておいて勝利は女神と共に? ギブミーアチョコレート 人は間で綱渡り 引き摺り落とそうと 手を伸ばす あいつ何?

      • 深海の祈り

        密度は増して 闇が覆わん 信じることは 救われん 闇が囁き 恐怖は香る か細き心の灯火は さりとて希望の音を喰む 希望の鐘は鳴る 全てを照らし 見出したる しかしここは常闇の海 はるか光も届かぬよ?

        • かとりせんこうの渦

          まわる まわる 命がまわる 私は星のように あなたも星のように あの人は彗星のように あの人はブラックホール まどう まどう 命はまどう 星たちがぶつかっては 離れていく また戻ってくる星もあれば 消え去るまで二度と触れ合わないものもいた かとりせんこうに火をつけた 真ん中と先端に火をつけた めぐり巡ってなくなった 2倍の速度でなくなった また今日もかとりせんこうに火をつけた ねむる ねむる 夜に 火をつけた

        とうきょう

          その波に揺れて Vibce

          波は全てを変えていく 人は小さな細胞の塊 細胞にも波がある 原子核の周りに電子が飛び 小さな微振動の集まりは人の持つ波長になる 光は色のついた波となって地上に降り注ぐが 自然の囁きはその色を乱反射し新たな波を創造する 音の波を巧みに使いこなすのは鳥や虫 遠く彼方へと自ら創造した波長を届ける 波は全てを生み出し 忘却の端まで流れていく 消波するその時まで ただ 流れ揺蕩う Good Vibes Good Waves かみはなみのはて 成れの果てに流すは感謝か利己か

          その波に揺れて Vibce

          日に向かう花

          私はあなたのようになりたかった いつも眩しく私を照らし 私はいつもあなたに向いていた あなたが見えなければ私は項垂れた あなたが居なければ私には価値がないように思えた 私はいつも照らされていた 照らすのはあなたしかいないと思っていた 周りが暗くなり 見渡せば力なく項垂れた私たち だがある時 私を見てあなたのようだと微笑む人がいた 私の中はその微笑みで照らされた 私も私に微笑みかけてみた その時 私は私を照らした するとどうだろう 私は闇の向こうに光を見た 灯火

          日に向かう花

          逆さまの世界

          空へと落ちていく 精神が肉体を宿す 赦し戦う 黒と白 ある日 二つの世界に逆さまが起きた だが二つの世界は逆さまになっただけであった ある日 五つの世界の逆さまが起きた 四つの逆さまが五つを駆け巡り 可能性の塊になった ある日 九九の世界の逆さまは 数えきれない無限の星になった ただ 真ん中は変わらなかった ただ 真ん中は変われなかった 真ん中に代わりはいなかった そこに在るが 空であった 世界は逆さまになって 真ん中は一つの理を回っていた 世界は弾けるように

          逆さまの世界

          あの日を覚えている

          あめが降っていた 左手には黒い傘のような 何かを持っていた 目の前にはくろい花が倒れていた たくさん たくさん 倒れていた ぼやっとしながら それらを眺めていた するとその黒い花の中から一つが跳ねるように起き上がって 私を指差した 私は怖くなって逃げた たくさん 逃げた 雨が降っていた 目の前にまた 花が倒れていた 白く透き通ったそれは 溶けるように消えていく最中だった 私は全てを捨てて消えゆく花へと走った 黒い傘のような何かも 黒い花への恐怖心も 全てを捨て

          あの日を覚えている

          私はタコである。

          今思い至ったことがある 私はタコであるが故に 足を伸ばさねばあならない 過去にも未来にも 足を伸ばさねばならない しかし事ここに至って 足が伸びなくなった 未来にも過去にも 足が伸びなくなったのだ するとどうだろう 今聞こえてくる部屋越しの音 妻が楽しそうな動画を見ている音 鳥がモチの木に遊びに来ている声 部屋のキーンとした賑わい 久々の病に軋む体 全てが同時にそこにあって 今、私はタコである 8本の手足をギュギュッと丸めて 蛸壺から世界を眺める 立派

          私はタコである。