日に向かう花
私はあなたのようになりたかった
いつも眩しく私を照らし
私はいつもあなたに向いていた
あなたが見えなければ私は項垂れた
あなたが居なければ私には価値がないように思えた
私はいつも照らされていた
照らすのはあなたしかいないと思っていた
周りが暗くなり
見渡せば力なく項垂れた私たち
だがある時
私を見てあなたのようだと微笑む人がいた
私の中はその微笑みで照らされた
私も私に微笑みかけてみた
その時
私は私を照らした
するとどうだろう
私は闇の向こうに光を見た
灯火は揺れて
私は闇のなかに唯一人
闇に向かって微笑んだ
私は光に向かわない
向日葵になっていた
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