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映画感想文13:A Man Called Otto

私はゲイなので、子供や家族を持てません。且つ両親も死に済みで、親族はゼロです。
姉は居ますが、40歳の頃カミングアウトをすると、義兄(姉の夫)からうちの息子(幼稚園に通う甥っ子)に近付くな、触るなと言われ縁を切りました。

死ぬ迄の暇潰しでしかなく、子供が可愛くて幸せそうな同級生等友達が羨ましいのですが、逆に子供が手を離れた後とか何目的で行きてるのかが謎で仕方ありません。一足早目に孫とか居る友達も居て、まあ、孫は可愛いでしょうけど。

彼等が達成・得たものを、私は何も得られていません。支え合って人生を共に歩む伴侶。子供。家族を守る為って事で打ち込める生業。それで得た財産。それらの経験。伴侶や家族と共有した楽しい時間・思い出。

だから最近謎でしょうがないのは、持ってない私も気の毒だけどw
持ってる彼等がそれを失った時
その辛さってどっちが辛いかって事です。

子供やご家族を
病気や事故や犯罪被害等で失う。
子供が出来ない。

気の毒だけれども、
好感を持った相手に同時に好感を持って貰う喜びを
彼等は一度経験していたり
愛する相手と自分の血が繋がった子供が
この世に誕生してスクスク育って
笑って楽しんで賢く成長して
何かを達成したり

一度は経験してるんですよね。

どっちが、と比べるものではないですが、
ボーダーは、
ハンディーキャップ認定
マイノリティー認定
なのかどうかと言った所かなと思います。

家族の死等は
誰でもが経験する事です。
それが事件事故によるものだと
皆に共通するものではないかも知れませんが…

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myベスト・ムービーの1位にしようと思います。
こんなに素晴らしい作品が、賞レースに絡んでないのが不思議で仕方無いです。オリジナルの方はオスカー候補(フォーリン・フィルム部門)になったみたいですが。

トム・ハンクスは、男優さんではたぶん1番好きです私。作品選定も私好みだし、こうゆうムスッと皮肉屋だけどホントは良い奴でユーモアのセンスが有る。結局いっつもそんな役じゃないでしょうか。自身のキャラクターに近く、でもバラエティーに飛んだ役柄を沢山演じて来ていて、凄く不思議です。いつも同じなのにいつも違うみたいな。

オットーも、結局、と言うか、割と最初から皆に慕われてたと感じます。口悪いけど温かい人って、分かるんですね。ニャン吉も懐いちゃう。反面実生活で思うのは、良い人で居ないとヤバいから一生懸命良い人振るけど、全然良い奴じゃない。そんな人間が多いんですよね。そうゆう人間は3秒で分かります。

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言いたい事が沢山有り過ぎて困りますが、トランス・ジェンダーに親切だったり、要するに何が良くて何が悪いか、を良く分かってる人なんだと思います。オットーは。だから周りもそうだと知ってる・肌で感じるから、皆何故か心底嫌わない。
彼は不当を、不公平・不平等を嫌います。

で私も、身体的な障害へのサポートは多く有るのに、LGBTに対してのサポートは「無い」どころか必要かどうかも分かって貰えていない。
いや、かどうかも考える必要が無い、全く考えが及んでいない、
そうゆう状況だと良く知っています。
政治や自治・福祉に携わる人達の無能さに
激しい怒りを抱えて生きて来ました。

何が無能かって
恐らくサポートは必要無いだろう、
という地点にすら到達せず、
考えてもいないって事です。

でちょっと意見を話させると
異常に分かってない。
無知なんです。
無能。

てな訳で、彼(otto)が抱える悲嘆・苦悩・憤り&社会に対しての怒り。
それを私は超分かるんです。
皆さんは、お分かりになりますか?
ご意見が聞けると良いなと思っています。

で彼には超物凄く温かい、良い隣人が登場しました。
隣に引っ越して来たマリソルさんと彼女を演じる女優さん、凄く良かったですよね!
そしてニャン吉。「ティファニーで朝食を」でも巧く使われてましたが、何かのシンボル・メタファーとしてのニャン吉は
強力です。

監督のマーク・フォースターさんは
グッと来る物語を紡ぐのが
凄く巧い方だと思います!
特にクリストファー・ロビン。
それとかモンスターズ・ボール。

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