アメリカで理学療法士になるには7年間掛る?
今日は少し専門的な話です。理学療法士(PT)の方、またPT学生、または進路を考えている高校生向けになります。
僕人身はアメリカで理学療法士の資格は持っていません。
しかし、僕がいた大学には短期間の交換留学が毎年行われており、毎年アメリカなどの国から理学療法士の学生が来ていました。僕自身もアメリカに一度留学させて頂きました。
これらの体験とまたネットで収集した情報を共有できたらと思います。
1.アメリカの理学療法士事情
「アメリカの理学療法士は社会的地位が高い」聞いたことありませんか?
僕は社会的地位という言葉は好きではないですが、年収を比較すると
アメリカ理学療法士の年収の中央値は$86,850≒969万円(usnews.comより)、日本はおそらく360-450万円くらいだと考えられます。
うーん、高いな~(笑)
僕がアメリカにいた頃から、理学療法士になるのは難しい印象でした。なぜ難しいのか?理由の1つとして、理学療法士になるまでに必要な学歴が日本と違うからです。
2.アメリカで理学療法士になるためには7年間かかる?!
アメリカの理学療法の学生は日本にくると「What!!4年間でPTの資格がとれるの?!」って驚かれます。
そして彼らは"It takes 7 years to become a PT"「PTになるためには7年間かかる」といいます。7年間!?7年間も理学療法の勉強しないと資格取れないの!とびっくりしたのを覚えています。
しかし、ここには大きな勘違いがあります。
これはアメリカの大学・大学院の役割が関係しております。
3.アメリカの大学と大学院
アメリカの人気がある大学の種類として"Liberal Arts College"があります。"Liberal Arts College"の目標は幅の広い教養をつけることです。つまり大学に入った時点では専門などは特に決めておらず、いろいろ勉強した上で決めていく感じになります。あの有名なハーバード大学も昔は"Liberal Arts College"だったのです。
総合大学も基本は大学の間はベースとなることを勉強し、大学院で専門的な内容を勉強・研究するという形が多いです。
4.理学療法を勉強ができるのは大学?大学院?
理学療法は専門的な学問なので、アメリカでは大学院からしか勉強できません。じゃあ大学の間は何を勉強しているかと、思いますよね?答えは....
何でもいいのです。
バイオ、物理、保健など、中には経済、美術、歴史などを学んできたという人もいます。
なので、7年間と言いましたが、実際に理学療法を学ぶのは大学院に入ってからの3年間です。
そしてアメリカのカリキュラムを確認すると、意外と日本と似ている感じられます。かなりざっくりと説明するとこんな感じです。
結構こう見ると似ていますよね。給料の話から考えると、全く違うのではないかと思いますが、学ぶことの内容はそこまでの違いはないと僕は体験から感じています。
もちろん違いもあります、それは次の機会にします。
5.最後に言いたいこと
アメリカに留学した後、確かにアメリカで理学療法士になる人はすごい、、でも日本の理学療法士になる人もすごいと思いました。だって日本の学生は高校3年生のときに専門を決めて、覚悟をもって受験して、アメリカだったら大学院まで行かないと学べない学問を大学・専門学校で勉強しているのです。だから僕も大学で理学療法を学べたことを誇りに思います!笑
他の分野でも言えると思います、意外と日本の大学って以外と専門的なんだよってこと。
もちろん反例はめちゃくちゃあると思いますが、こう思えると少し勉強するモチベーション上がりませんか??(笑)
少しでもモチベーション上がったらスキ押してください(笑)
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