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引きこもり充とはいえ現地現物が恋しい

自粛ムーブを受けて土日引きこもっているわけですが、ネットワーク環境と輸送業従事者各位のおかげでなんとかなってる。

色々進歩したおかげで逆に危険が拡散したかもしれないけど、今の通信技術を駆使すれば、仕事をフルリモートにさえできれば本当に家からでなくていい。
映画館か美術館に週1で行く生活をやめてもメンタルヘルスへの支障が思ったより出ていない。ここ2年程ひとごみとか電車が苦手で、図書館の本を触れるかどうかレベルの潔癖に進化(退化?)したから、衛生面でのストレスを受けないのは楽。

芸術系の各団体が本気出してきてるおかげってのもある。ゴリゴリの高画質かつARで遊べる機能を出してきてる Google Arts & Culture で作品をゼロ距離で鑑賞できるのとか、各団体のバーチャルツアーとかの、コロナ流行前から出てたコンテンツに加えて、ニコニコ美術館が充実してきたのは本当にありがたい。

数年前は研究するのにカラー図版なくて泣きを見ていたのに、いろんなところが図録や作品を無料公開しているおかげでそんなこともなくなっていくんだろうなー。URLやそれを見た日さえ記録に残せば参考文献に挙げられるだろうし。

なまもの重視勢にとっては複雑な感じだけど、こうやってPC・スマートフォンがどこでもドアになっていくのはいいことだと思う。少なくとも、公開の場がないせいで忘れられたり風化したりするものが減っていくだろうし。
生まれながらにこれが当たり前となった子たちには「情報収集としてのオンラインdig、本当に推せるものへの課金と現物主義」さえきちんと教育すれば、このスタイルや更なる進化版が作品を殺すことはないだろうし。

そして、進歩したのがインプットの場だけじゃないのもありがたい。オンラインの会議ツールを使えば仲間内で観たもの・推せるものについて話せる。こうやってnoteを使ってもいいし、それこそTwitterに思いのたけをぶっちゃければいい。
インプット重視で乗りきれるだろこの引きこもり生活!などど思ってたけど、たった2週間で挫折した。
美術館に行く=インプット なんて思ってたけど、作品から得られる情報と過去に観たものと知識を引っ張り出して観るわけだから立派なアウトプット活動だったのだなーと今更気づかされた。

さて、こうやって引きこもりでもできること現代ありがとう!などどつらつら書いたわけですが、少なくとも美術に関しては諸々直で見たさを募らせております。
やっぱり本物の質感から得られる情報量が恋しい。画像だと色は本当に正しいのかって気になっちゃうし、絵ってなんだかんだで立体物だから絵具の厚みとか版画の空摺りとかが見たいんだよなー。あと、プログラムの構成品って目線で作品観たい。ライヴのセトリみたく、作品Aと作品Bを隣に並べた意図を汲み取ってテンション爆上がりさせたい。

いつまでこの事態が続くかわかんないし、自分の単発快楽のために自己中発揮するわけにいかないのもわかっているけれど、早く美術館現地で作品を観たい。



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